全国放送の民間テレビ報道は、ほとんどがコロナ感染者数を強調して毎日伝えています。現政権が開催しようとしているTokyo2020東京オリパラに反対基調のようです。
大手マスコミの役割として政府の失策を追及することは重要ですが、それ以上に視聴者を過剰に刺激して視聴率を稼ぐ意図があるとの印象です。
一方で、例えば、今朝(6月9日)の京都新聞朝刊1面ではこんな記事がありました。
京都府昨年から今年5月までの記録から、新型コロナ感染者死者数の年代別資料です。要点は、
1) 死亡した方の85%は基礎疾患があった
2) 60歳代以上が98%(20〜59歳の働き世代は極めて少ない:2%)
若い人々がこれを知って、現状の「自粛」をやめて1年半前同様に行動することを恐れて、テレビでは報道しないかもしれません。
実は、厚労省の新型コロナ情報サイトには、じっくり読めばすでに掲載されていました。
最近数週間の感染者数は減少しています。
年代別では20代から40代が多い。これも社会的に日々行動しているので当然でしょうか。
特に重要な数字は重症者数の変化です。この数字が医療機関の逼迫に直結します。この数字は感染者数変化より2週間ほど遅れて現れます。リーズナブルですね。
年代別死亡者のグラフも発表されています。冒頭の京都新聞記事と同様の内容が、全国レベルで検証できます。
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一方で、コロナワクチン接種が(政府の強い後押しで)1日100万回に達した模様です。
高齢希望者の多くはあと1ヶ月くらいで2回、少なくとも1回接種が終わる。その結果として重症者の数字が徐々に減少すると思います。
次に、考えるべきことは、死に至る病気は新型コロナだけではありません。
数日前のABCテレビ「正義のミカタ」(土曜日9:30より、関西圏だけの放送)ではこんな意見がありました。
外出や娯楽に自粛が政府によりかなり指導されていますが、過剰な引きこもりはかえってマイナスだと。
この番組では、数ヶ月前から「いずれは新型コロナはインフルエンザ並みになる」「新規感染者数増加ばかり強調する報道が多いが、医療逼迫がより重要だ」「医療機能の増強は(民間病院への強制はできないまでも)、やれる事は多々ある(財政支援、医療機能規制緩和など)」と主張しています。
別のテレビ報道ですが、東京オリパラによって選手と関係、IOC役員等の10万人が来日しても(その後来日数は半分になると組織委発表)、国内人流が増えなけれ(=無観客)感染者数増加は1日15人とのシミュレーションが東大研究者の報告がありました。
サッカー、プロ野球などで観客を入れてもクラスターは発生していないようです。
さて、今後、新型コロナの変化、Tokyo2020はどうなるか、興味深いと感じます。