氷河特急の事故の続報についてです。
7月23日に死傷者を出す脱線事故が発生したにもかかわらず、その路線は2日後の25日始発から運転が再開されました。
原因も解明されていないのに、ずいぶんと荒っぽい鉄道会社と所管官庁の対応だなと思いました。
30日の関係者報道発表によると、原因は運転手の速度の出しすぎとのことです。事故現場となったカーブ区間の速度制限は時速35キロのところを56キロで走行、21キロ超過速度が記録されていました。予定の運転時刻に10分の遅れが出ていたためとも思われますが、鉄道会社の規則で速度超過は厳禁とされているとのこと、当然ですね。
技術的原因だけをみると、JR西日本の福知山線脱線事故(2005年4月)に似ていて驚きます。
時間の遅れを過剰に懸念する気質がこの国の鉄道会社にもあったのでしょうか。実際、英国、フランスやイタリアの鉄道と比べると、スイスの鉄道は一般に運転遅延はほとんどなかったように思います。遅れてくるのはイタリアやフランスから走ってくる国際列車が多かった。
そんなスイス国の鉄道で、日本人が被害にあうとは非常に皮肉です。