朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

どんつく

2011-01-25 | 伝統芸能
日本芸能史、最終回の実演講義です。



「江戸太神楽」でした。親方(丸一仙翁(まるいちせんおう)さん)を中心にして5人の実演。

大変に楽しい演舞です。獅子舞、曲芸、鳴り物など。本来は大道芸だそうです。

「丸一」のマークは、津(三重県の津、伊勢神宮への街道筋)で大道芸をやっていた家柄の「津=つ、丸く書いた」で一番の意味だった。江戸に来て単純に丸にした。



和傘の上で鞠や茶碗を回す、金輪や五合枡を回す。

太鼓の撥を手まりのように投げる。

寿獅子舞
傘の曲
五階茶碗の曲
曲撥
羽子板相生の曲
一つ鞠の曲
花籠鞠の曲
輪の組み取り
水雲井の曲
茶番
祭囃子
などの演目があります。時間の制限で、これらのうちの数種類を実演し増した。

寄席でも落語の間に演じられていましたが、最近は落語のツマとなってしまい、出番はほとんどないそう。

実は、歌舞伎の演目には厳として存在しています。この親方は40年前から何人もの歌舞伎役者に指導にいっているとのこと。

三津五郎さんの話も出てきました。「荷持どんつく」

「どんつく」:大辞泉 (国語辞書) どんつく[歌舞伎舞踊] 歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)」。3世桜田治助作詞、5世岸沢式佐作曲。弘化3年(1846)江戸市村座初演。太神楽の風俗を舞踊化したもの。

この一座の皆さんの「学歴」もたいしたもんで、千葉大(中退)、農工大(国立)、駒澤大だって。というか、大学での勉強だけでなく世の中にはほんと「やりがいある仕事」があるもんですね。

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松尾塾子供歌舞伎

2010-11-30 | 伝統芸能
本格的に寒くなってきました。昨日11月29日早朝は気温2.9度まで下がりました。大原あたりでは初霜も降りたのではないでしょうか。


しばらく記事にしていませんが、9月下旬から毎週月曜日夕刻に京都造形芸術大学で「日本芸能史」を聴講しています(エクステンション会員)。今年度後期のテーマは「聖と俗」の後半「人を中心にして」で昨日は第七回。

松尾塾子供歌舞伎の教室を、22年間に亘って続けてこられた松尾昌出子塾長の講演でした。

引用:機関紙「たまごとひよこ」38号(2010-9-29)

長崎県の出身、明治生まれの母上松尾波儔江さんが子供芝居からスタートし歌舞伎、女役者として一座を組んで活躍し48歳で引退してから、なんと85歳になった時、普通の子供たちに本物の歌舞伎を教えたいと私塾を始める決意を固めました。反対もあったけれど、娘の昌出子さんが大阪新歌舞伎座社長であった縁もあり、周囲の支援のもとに「松尾塾」が大阪で創設されました。

「歌舞伎を通して子供たちに親孝行・感謝・義理人情など日本人の心を伝えたい」



衣装、化粧、鬘、大道具、小道具、地方など、公演には全て本物を使う。塾生の費用は一切不要です。

1991年に先代や支援者の踊りの師匠などが亡くなられたので解散するつもりであったが、松尾波儔江初代塾長・藤間良輔講師追悼公演だけはやることにしました。その公演が成功し子供たち親たちから継続を求められて今日に至ったとお話がありました。

今回は松尾塾長のお話とスライドが中心。公演練習の様子をドキュメンタリーとして記録したビデオや名場面集の映像を鑑賞しました。



入塾できるのは3歳から8歳まで、塾生でいられるのは中学2年までだそうです。年2回の公演を目指して稽古する、公演前には月15回練習するそうです。

本職の衣装さんが子供の寸法に合わせて、演目と役により定められて伝統様式の衣装を縫い直す、鬘もそのサイズで作る、地方さんの演奏、大道具小道具の準備などなど。子供たちはそんな裏方の活動を身近に見て、感謝、義理人情を直接感じ取ります。子供への施しだけではなく、逆に大人、親や指導者、支援者も思わぬ産物を子供たちから得ることがあり、責任感、協調性、助け合い、自己管理、自分で考え行動する、親子の関係を認めあう、などです。

松尾さんが主宰する財団、支援企業、文化庁・地方公共団体等の助成金などで支えられているとはいえ、本当にすばらしい社会貢献だと感動しました。

~~
今回のお話で知ったのですが、各地に子供歌舞伎は地道に活動されているようで、その全国公演が「全国子供歌舞伎フェスティバルin小松」として石川県小松市で毎年開かれています。これも素敵なことですね。


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薬師寺 中村勘三郎 歌舞伎 2

2010-08-05 | 伝統芸能
「船弁慶」の前段は、源頼朝の追手から逃れるため西国に向かう義経(中村七之助)と都に帰される静御前(中村勘三郎)の愁嘆の舞いが見所。

 後段では、壇ノ浦で滅ばされた平知盛(勘三郎の二役)が亡霊となって現われ、義経らの乗った船を荒れた海に引き込もうとする場面。武蔵坊弁慶(中村勘太郎)が数珠をもち懸命に読経を始めたとき、舞台後方がぱっと明るくなり本物の弥勒如来像が浮かび上がりました。


上演中の写真撮影は禁止なので新聞社の記事リンクを記します。

勘三郎さん、華やかに「船弁慶」 薬師寺で奉納大歌舞伎

中村勘三郎、夫人妊娠の勘太郎と共演…薬師寺「奉納大歌舞伎」

世界遺産薬師寺で「船弁慶」 中村勘三郎さん歌舞伎

薬師寺に響いた「中村屋!」…勘三郎、奉納舞台



  (引用:朝日新聞 2010-08-03 朝刊)
 この写真、構図や色取りは素晴らしいのですが、主役の勘三郎さんが写っていません。この場面では怨霊と成った平知盛役なので白塗りの顔に黒い隈取が跳ね回る化粧をしていました。

~~

 終わったすぐの舞台。まだ紅白幕が架かっています。
 


 その幕が取り払われると。これは大講堂の仏さま。



 管主さんの特別の計らいで、金堂でも、明るく照らされた薬師三尊像を拝観することができました。



 昼間の暑さも収まり至福の時間をすごして薬師寺を後にしました。



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平城遷都1300年祭 薬師寺大歌舞伎

2010-08-04 | 伝統芸能



奈良、薬師寺で中村勘三郎の「船弁慶」を観劇しました。





 境内にある一番大きい建物、「大講堂」前縁に舞台を作り、その前の広場にパイプ椅子が並べられていました。



 日中は大変な好天で気温も35度。夕方6時半過ぎに戻ってくると、徐々に暗くなって気温も下がってきて風もでてきました。西の空に黒い雲が発生してきたので、夕立が心配。



 会場は満員。2500名くらいの観客でしょうか。

 午後7時になると、「一調一管」、鼓と笛の演奏が始まりました。(つづく)

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御神楽 壬生狂言

2010-06-06 | 伝統芸能
京都造形芸術大の講座受講メモです。

 4月26日 第 3回 「御神楽(みかぐら)」実演:伏見稲荷大社(解説:木戸敏郎)

 引用:伏見稲荷大社web

 御神楽とは地主の神様への奉納する音楽と舞。清水寺の地主神社は平安京ができる以前からあった。
 
 演者は男性だけ。笛の奏者が一人。篳篥(ひちりき)、琴、本歌、末歌、附歌、全員で合奏。

 テンポの遅い繰り返しは、現代人には退屈。西洋の音楽とは、原理的に異なる。東洋的な音楽では、音の密度を高めるため繰り返し演奏する。 


=====
 
 
 5月10日 第 4回 「壬生狂言」実演:壬生大念仏講員

 引用Wikipedia

 鎌倉時代、融通念仏宗の円覚上人が考案した融通念仏の狂言。一般大衆に仏教をわかりやすく説くために、大げさな身ぶりで表現する無言劇となった。

 現在は、本職ではない有志の人たちが伝承を守り受け継いでいる。演者は男性に限るが、女性は衣装の作成や維持、あるいは裏方として協力しているとのこと。

壬生大念仏狂言の流れをくむ「神泉苑狂言」は、毎年5月の上旬に開催されます。

 2010年5月4日の神泉苑の風景です。



 この寺院の敷地は、かつて平安京の時代は広大な池になっていました。

 古地図では、現在の二条城のあたりも神泉苑の敷地であったのですが、時の権力者に土地の多くを没収されて現在の規模になった模様です。





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聖と俗

2010-04-28 | 伝統芸能
京都造形芸術大学の前学期、公開連続講座「日本芸能史」に今年度も受講登録しました。

 テーマは「聖と俗 ~神仏を中心に」



 第1回は諏訪春雄学習院大学教授の総論でした。(4月12日)
 芸能、つまり伝統的な神楽、唄、踊りなどは、聖なるもの、神仏を敬う行事でもあり、神がかり、神が乗り移って舞い踊るなどの変化もある。聖と俗は対立する概念ではなく、並立する分離した存在であることを、具体的な事例を示して講義されました。



 この大学には、本格的な劇場設備があります。その舞台を使って今回の連続講座でも、ほとんど毎回、伝統芸能の実演とその演者による解説があります。



4月19日、聲明 (しょうみょう)の実演がありました。

 木戸敏郎教授の解説が最初にありました。

 つづいて、色鮮やかな袈裟をまとった天台宗総本山比叡山延暦寺の現役僧侶の方5名による実演でした。

 聲明という音楽概念が確立したのは、昭和42年国立劇場記念公演にて「聲明コンサート」が演奏されたこと。それを企画したのが今回の木戸教授だとのこと。

 博士(はかせ):聲明の記譜法。図形で表現し、音階(宮、商、角、緻、羽)旋律形(イロ、マクリ、マワシ、ユリなど)は記入されるが、音高は各人の声の音域によるため、師伝とのこと。塩梅(えんばい)、音から音への移行過程も口伝。

 荘厳(しょうごん):法会の会場(えじょう)。

 導師、職衆(しきしゅう):法会に出仕する僧侶。特別の役割を割り当てられて者を役者と呼ぶ。歌舞伎の「役者」の語源。

 四箇法会(しかほうえ):唄、散華、梵音、錫杖。天平時代の大仏開眼法会に記録が残る、1300年の伝統。

 唄(ばい):聖なる法具である法螺貝の音を擬音している。貝と口で、唄。天台聲明では秘曲であり、独唱曲ではあるが顕になることを恐れて、唄が独唱されるときは他の僧侶が脇で散華を合唱して匿すように演奏する。

 散華(さんげ):花を撒いて会場を清め、仏を勧請する曲。本来は時花(しけ)、季節ごとの花を撒いた。(神道では榊、季節に関係なく)頭のソロで始め付所から同音の合唱となる。歌詞は金剛頂経からの抜粋。

 対揚(たいよう):仏の来臨を喜ぶ大衆の声。歌詞は対句形式となる。

 虚階(こかい):聲明を声を出さないで唱える。無言唄。雅楽にも同様な無言演奏がある。

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江戸落語を京都で聞く

2010-02-03 | 伝統芸能
古今亭菊六さんの落語会(第2回)を楽しんできました。(2010年1月30日)



 昨年の夏の記事は、ここです。午後3時半開演。

 今回の演目は、

「時そば」
  夜鷹そば(天秤棒で担いで夜の路上で売り歩くそば屋)にて、定価十六文のそばを注文。勘定の時に、「いま、なん時だい」と時刻を聞く。

 「湯屋番」
 大店の二代目放蕩息子が勘当されて、番頭の二階に住む。あいかわらず仕事はしないで寝てばかりだが、むりやり紹介された仕事先が湯屋(銭湯)。いきなり番台を任されるが、想像力が豊か過ぎて、番台の上で一人芝居をする。

  中入り

 「子は鎹(かすがい)」
 腕のいい大工が酒好きで廓通いの末、女房子供を追い出してお女郎を連れてくるが直ぐに逃げられてしまう。改心して懸命に働き、生活が安定した頃、幼い息子に出会う。その子が仲を取り持って元の鞘に収まる。



 普通は二席しか演じないそうですが、ここでは特別に。

 大変な熱演でした。声のつや、身振り、動作、なかなかに聞かせましたね。

 菊六さんは弱冠30歳の、二つ目ですが、昨年のNHK新人演芸大賞(落語部門)で大賞を獲得した実力派です。

 この落語会を最初に、企画したのは東京の外資系企業にお勤めのお嬢さん四人組。今後は、この「阿吽坊」にて、定例開催の予定だそうです。




 食事会のときには、北側の庭が見えるカウンターに座ることができました。










落語を楽しんだ後には、おいしい和食の懇親会があります。

 菊六さんが、客さんのところに回ってきて親しく話しを交わしました。こんな親密さが小さい「寄席」でのよさだと思います。


 
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狂言とヴァイオリンの共演、知恩院御影堂

2009-10-17 | 伝統芸能
夜の知恩院、その境内に堂々と建つ御影堂。国宝でもあります。
 ここで、茂山家(千五郎、正邦、茂)の狂言と、川井郁子のヴァイオリン演奏が鑑賞できるまたとない機会でした。(2009年10月16日)



東山通の知恩院前バス停から緩やかな坂道を登っていくと、三門があります。
 その前で受付をして整理券をもらい並びました。なんせ、お堂の中が会場ですから、自由席です。そこで開場の30分前に来たのですがもう100人くらいは並んでいました。




一応、足元を照らすライトは臨時に取り付けてありますが、それでも暗い石畳の参道を登っていくと、御影堂前の広場に着きます。そこでもう一度、整理券の記号ごとに行列します。
 靴を脱いで木の階段を上りお堂に入るため、お客さんの入場に事故がないよう、丁寧に制限していました。
 お堂の中では、畳に座ります。腹がつかえる、膝を折ると足の置き場に困るなど、和室の生活からは長年離れているので、やはりつらいです。例外的に、身障の方のため横の壁際に少々の椅子は用意されていました。

お堂の中は、撮影できないので画像はありません。
 パンフレットからの抜粋です。(川井さんは、実際はもっとビックリするくらい美形でした。正邦さんももっとりりしい)



演目:
1.ヴァイオリン演奏、伴奏(尺八:渡辺峨山)
 自作オリジナル曲などを含め3曲の演奏。
 尺八が、川井さんのヴァイオリン演奏に大変よくマッチしていて驚きました。
 リズム楽器だけでなく、他の伴奏は、録音による再生演奏、そのためスピーカーなど電子機器が多数並んでいました。照明も演出効果を出すためコントロールされます。
 ヴァイオリンと尺八だけの演奏でなかったのは残念。彼女のこれまでの演奏スタイルから、電子楽器伴奏にしたと想像します。ですが、この会場で、この環境ですから、少しは冒険してシンプルな楽器構成での演奏を聞いてみたかった。

2.古典狂言
 「察化(さっか)」(都の伯父に連歌の宗匠をお願いするため、太郎冠者は都に出かけるが、別人を連れて帰る。それが「みひごの察化」というすっぱ。そこから始まる、主人、太郎冠者、すっぱの混乱と滑稽な会話)

3.コラボレーション
 茂山正邦と川井郁子
 狂言演目「御田(おんだ)」
 
 正邦さんが、舞を演技しました。神社の田に稲の苗を植える、そこに巫女が出てきて遊ぶ。
 地謡には、茂山千五郎(正邦の父)を含め4人の狂言師が後ろに座って謡います。これは、その音声、メロディーが重々しく響き、感動しました。
 ヴァイオリンは楽器の音色がとても強いため、狂言師の「舞」とはバランスしなかったと感じました。
 川井さんの衣装、最初は白いストレートなドレスに薄紅色の、生地も薄い振袖の襦袢(のような上着)が印象的でした。

 背景は、巨大な仏壇です。鈍い金色の仏具が天井から下がり、仏壇の周囲にも古典的な装飾が暗く配置されていました。 



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江戸落語を京都で

2009-08-24 | 伝統芸能
こんな落語会のお誘いがあったので、高台寺近くの会場に行ってきました。
 阿吽坊という和食のお店で、元は料亭であったそうです。
 ここの1階のふすまをはずして、いくつかの和室をつなげて広間を作ってありました。







 登場した落語家は、古今亭菊六さん、弱冠30歳。
 大変な熱演でした。演題はいずれも古典を、途中に中入りをいれて、3席演じてくれました。


 (古今亭菊六公式サイトより)

その後は懇親会になり、菊六さんも交えて、皆さんで座卓を囲みました。



料理は、
・お造り(天然鯛、よこわ、生秋刀魚、貝柱)(いずれも少量)
・栗麩の甘辛煮
・賀茂茄子田楽
・無花果の揚げ出し
・海老と蓮のつくね焼き
・胡麻豆腐
・じゃこ御飯
・黒砂糖の葛餅

 写真は、賀茂茄子と無花果。いちじくの揚げ出しは、非常に変わった食感でした。とても甘くて野菜というよりもお菓子のような。



いろんな方々と親しくお話しすることができて、とても楽しい一夜となりました。

※演題メモ:1席目、しったかぶりご隠居、魚名の由来。 2席目、間男、お内儀と間抜けな手代、そして知らぬは亭主ばかりなり。 (中入り) 3席目、若旦那の船宿での船頭修行にお客がつく。

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日本舞踊

2009-06-26 | 伝統芸能
坂東温子(ばんどうはるこ)さん、坂東流幹部師範、の講演と実演(6月22日)。
 日本舞踊には、五流派あるが坂東流だけが「歌舞伎舞踊」だそうです。
 日本舞踊は、韓国の舞いとは異なり、大地を踏みしめて下へ向かう。例えば、三番叟は、種まきで大地を踏みしめる踊り。
 
韓国ムーダンの講義であった、巫女の舞いに関して、日本でも相当する舞があります。
 その例として、「鞍馬獅子」の実演がありました。大神楽。「天地金」の扇(扇の面の上部2cmくらい帯状に金色、同様に下部にも金)、鈴、御幣(ごへい)を持って踊りました。
 
 踊りの構成には、「オキ」、「出端」、「クドキ」、「踊り地」、「チラシ」となる。
 クドキでは、しっとりと。踊り地では、賑やかに。

 その実例として「元禄花見踊」を、お弟子さん含め6名が出演。
 お江戸上野の山内に元禄風の丹前侍、湯女、供奴など大勢の人を、各々踊り手が躍り分けるました。一列になってまるで盆踊りのような形式。
 歌舞伎の舞台で本来は、花道から入ってくるのだそうです。それ相応の衣装もつけて。
 お弟子さんたちは、全て名取を取ってからも長い人たちで大変に上手でした。
 坂東流の紋をデザインしたお揃いの帯を締めていたのも印象的でした。
 

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