「車返し」
嵐電御室仁和寺駅の南側、住宅街のなかにこんな和風邸宅が期間限定で特別公開されています。(今年は6月9日まで)
入り口はこんな感じです。
昭和12年に建てられて有形文化財に登録されています。
大広間の中心に置かれた花梨の机、特別な方法で磨かれていて庭の木々を反射しています。この花梨は日本の木ではなく、アジアの国からの輸入品だそうです。
平日に見学したので人が少なくてゆっくりと過ごすことができました。
縁側から庭に出ることができます。
大きな鞍馬石の架け橋と赤松。
鞍馬石はそこここに配置されていて、渋い赤い色が庭園によくマッチしています。
庭の奥は傾斜になっていて、最も高い場に茶室がありました。そこからは仁和寺の五重塔が遠望できます。
水を流して渓流をしつらえています。
背景は名勝「双ヶ岡」。
北山杉の台杉の掛け軸。
所有者は製材所さんです。
これが、かりんのテーブルです。
武藤彰画伯のコレクションがならぶ洋室。
喫茶室もあって冷茶などもいただけます。
そこにもかりんテーブルが使われています。
玄関の衝立としての板にも、外の緑を反映していました。
今年の5月中旬、東山の緑が驚くような色に変化していました。
例えば知恩院山門の後背。黄色いまだら模様になっていました。
大文字山の南側も同様です。
見晴らしの良い将軍塚展望所に行ってみると・・・
大きな木の上部が盛大に黄色くなっています。
できるだけ近づいて観察すると、大量の細長い花房でした。
京都新聞などの記事によると、十年くらい前からこの現象が顕著になってきたとのこと。この木はシイ。
椎の実、小ぶりのどんぐりです。東山は松の木が多く冬でも緑に覆われた景観が優れている場所です。しかし椎の木のような広葉樹は成長が早く、以前は家庭の燃料として間伐されていた樹木でした。焚き付けや薪としての役割はすっかり影を潜めました。おまけに十数年前には害虫によって東山の松が多く枯れてしまいました。
そこに入り込んで成長したのが椎の木です。今や樹高数十メートルもの大木に育っているので簡単には伐採できない、重機を山の斜面に持ち込む必要があるそうです。
社会環境が変化する中、昔の東山の景観を維持するのは大変なことです。
一方で、例えば滋賀県の山でも同様なことが発生していますが、むしろ広葉樹が広がることは、戦中に軍事物資として植えられた赤松や戦後に建築木材として多く植えられた杉よりも、自然の植物循環に戻るので好ましいという意見も紹介されています。
八ヶ岳南麓にある、柳生さんが作った八ヶ岳倶楽部では、使い道のなくなった赤松林を購入してすべて伐採し、そこに広葉樹を植えて四季折々美しい庭園に育てています。
京都東山は、ちょっと例外ですが、そんな広葉樹の森もいいですね。
本職の狂言師、茂山宗彦さんと鈴木実さんが出演。神社⛩の境内で、無料。文化祭の一部です。
20以上の商店や飲食店、地元企業などが協力してボランティアの役員の努力で開催しました。
子供たちの合気道の演舞や、屋台、地元の野菜販売もありました。
出番前の茂山さんのスナップ。子供たちに優しく接していました。
新米の山伏として登場。
修行が終わり帰路につくが、空腹。柿の実が美味しくなっているので、石を投げたが取れない。木に登る。
むしゃむしゃ食っていると、柿畑の持ち主が登場。
てんやわんやの問答があって、
鳥に偽装した山伏が大ジャンプ!
腰を痛めるが、山伏の神力を強く主張する。
そんな狂言を楽しく拝見しました。なんとそれだけじゃなく、演技が終わった後にお二人が再登場して、狂言の笑いの発声練習や山伏が柿を食べる場面の練習の指導がありました、
さらには、観客との写真撮影も〜
この神社⛩は、宮本武蔵が一乗寺下り松で決闘をした場所。
京都では、有名観光寺社だけでなくローカルな神社などを中心に楽しく集まりをやっています。
*主催者によると、狂言の動画撮影はダメですが、静止画の撮影と公開は構わない、むしろsnsにドンドン投稿してくださいとのこと。
それでこそ伝統芸能を現代で支持を広げる方法だと賛同しました。笑い🤣
友人の家族が監督したAR映像(仮想現実)が、東寺で公開されていると知っていきました。
東寺にあるお堂の中で開催されています。
中ではiPadを貸してくれました。それを使って拝見します。
iPadの画像を手持ちのiPhoneで撮影したのでブレブレ失礼。
面白い体験でした。
なお、講堂などの仏様の多くが東京にご出張なので、それはごめんなさい。拝観料は同じです!
友人の息子さん夫人。
大学時代に知り合ってご夫婦になりました。
*
いざ調理。
重曹を取り出し切りそろえた根元にそれをつける。
大きなナベに並べて熱湯をかける。少し熱を加えてから火を止め、数時間。
洗って、あげの刻んだのと出汁で煮て完成。
これ。
美味しかった。