冬になりました。蟹漁が解禁になり、京都の日本海側の港町や温泉では、「かに」「蟹」と宣伝しています。
内需拡大に協力して、というわけではないですが、普段あまり出歩くことが難しくなった老親をつれて宮津に泊りがけで出かけました。(高島屋旅館)
♪二度と行くまい丹後の宮津 縞の財布が空になる
丹後の宮津でピンとだした … 『宮津節』
かつて北前船海運でにぎわったこの港町にも最近は温泉が出ました。いわく「宮津温泉ピント湯」。
温泉旅館の夕食で、まずは、地酒の利き酒セットをお願いしました。
出された料理を残すのは申し訳ないので、品数と分量を少なくしたコースを注文しました。最近の旅館料理、ちゃんと時代に対応しているところでは、若い人向けには一人蟹3杯とか大食いメニュー、高齢者むけには少量セットプラスお好み料理と多様化した料理を提供するようになっています。
旅館高島屋。利き酒師若女将のブログ。
部屋の座卓に鍋と材料が並びました。足の折り曲げが難しい老親には背の低い椅子をお願いしました。
仲居さんが、しっかりと調理をしてくれます。
蟹は殻をむいたり足の中身を取り出したり、結構食べるのが面倒ですが、そんなことを全てこのお姉さんが面倒を見てくれました。
蟹味噌もこのとおり。
仲居さんの面倒みのよさが「売り」だそうです。
蟹足の殻を燗酒に浸して数分、かに酒の出来上がり。蟹のコラーゲンが溶け出してくるのですよ。
鍋の終わりには、ご飯を入れて雑炊にします。
ふうふうと吹きながら、美味しく頂きました。
さて、若い読者むけの質問です。
なぜ「縞の財布」が空になるのでしょうか?
明日は、天橋立を案内します。
~~~~宮津節~~~~
♪二度と行こまい 丹後の宮津 縞の財布が 空となる
丹後の宮津でピンと出した
♪天橋立 日本一よ 文殊菩薩に 智恵の餅
丹後の宮津でピンと出した
♪いこか戻ろか 橋立なぎさ いとし宮津の 灯がまねく
丹後の宮津でピンと出した
♪月が出ました 黒崎沖に 金波銀波の 与謝の海
丹後の宮津でピンと出した
♪丹後のちりめん 加賀の絹 仙台平には 南部縞 陸奥の米沢 江戸小倉
丹後の宮津でピンと出した
==
その他の伝承歌詞:後年、観光的要素を重視して、地元民謡というよりご当地ソングとして歌詞も微妙に「良い子」になっているようです。
# 三千世界の烏を殺し 主と朝寝が仕てみたい
丹後の宮津でピンとだした
# あちら立つればこちらが立たぬ 両方立つれば身が立たぬ
丹後の宮津でピンとだした
# 旦那お帰りか足の湯を取ろか お酒燗しょか酌取ろか
丹後の宮津でピンとだした
# 市松人形じゃわしゃなけど 目では泣かねど腹で鳴く
丹後の宮津でピンとだした
出典:のらねこ商会より抜粋
内需拡大に協力して、というわけではないですが、普段あまり出歩くことが難しくなった老親をつれて宮津に泊りがけで出かけました。(高島屋旅館)
♪二度と行くまい丹後の宮津 縞の財布が空になる
丹後の宮津でピンとだした … 『宮津節』
かつて北前船海運でにぎわったこの港町にも最近は温泉が出ました。いわく「宮津温泉ピント湯」。
温泉旅館の夕食で、まずは、地酒の利き酒セットをお願いしました。
出された料理を残すのは申し訳ないので、品数と分量を少なくしたコースを注文しました。最近の旅館料理、ちゃんと時代に対応しているところでは、若い人向けには一人蟹3杯とか大食いメニュー、高齢者むけには少量セットプラスお好み料理と多様化した料理を提供するようになっています。
旅館高島屋。利き酒師若女将のブログ。
部屋の座卓に鍋と材料が並びました。足の折り曲げが難しい老親には背の低い椅子をお願いしました。
仲居さんが、しっかりと調理をしてくれます。
蟹は殻をむいたり足の中身を取り出したり、結構食べるのが面倒ですが、そんなことを全てこのお姉さんが面倒を見てくれました。
蟹味噌もこのとおり。
仲居さんの面倒みのよさが「売り」だそうです。
蟹足の殻を燗酒に浸して数分、かに酒の出来上がり。蟹のコラーゲンが溶け出してくるのですよ。
鍋の終わりには、ご飯を入れて雑炊にします。
ふうふうと吹きながら、美味しく頂きました。
さて、若い読者むけの質問です。
なぜ「縞の財布」が空になるのでしょうか?
明日は、天橋立を案内します。
~~~~宮津節~~~~
♪二度と行こまい 丹後の宮津 縞の財布が 空となる
丹後の宮津でピンと出した
♪天橋立 日本一よ 文殊菩薩に 智恵の餅
丹後の宮津でピンと出した
♪いこか戻ろか 橋立なぎさ いとし宮津の 灯がまねく
丹後の宮津でピンと出した
♪月が出ました 黒崎沖に 金波銀波の 与謝の海
丹後の宮津でピンと出した
♪丹後のちりめん 加賀の絹 仙台平には 南部縞 陸奥の米沢 江戸小倉
丹後の宮津でピンと出した
==
その他の伝承歌詞:後年、観光的要素を重視して、地元民謡というよりご当地ソングとして歌詞も微妙に「良い子」になっているようです。
# 三千世界の烏を殺し 主と朝寝が仕てみたい
丹後の宮津でピンとだした
# あちら立つればこちらが立たぬ 両方立つれば身が立たぬ
丹後の宮津でピンとだした
# 旦那お帰りか足の湯を取ろか お酒燗しょか酌取ろか
丹後の宮津でピンとだした
# 市松人形じゃわしゃなけど 目では泣かねど腹で鳴く
丹後の宮津でピンとだした
出典:のらねこ商会より抜粋
遠路より宮津という素晴らしい地へきたものの
魅力的なものがあり、
そこへお金を気前よくサッと出すことになったので
財布の中が空になったという
見解ではないでしょうか(; ̄O ̄)
蟹、美味しいそうですね
殻をお酒に漬けたのと
雑炊にはヨダレがでました(笑
実は昨日私の祖母からメールがあり
今年も(去年初めて送ってくれたのですが、
私がたいそう喜んでいたのでf^_^;))
蟹を送ってくれるそうです
なので年末は蟹鍋になりそうなので
今から楽しみにしています
さて、「縞の財布が空になる」との宮津節のさわりは、大いに印象に残る「キャッチコピー」の傑作ですね。つまり、敢えてネガティブな文言で歓楽地をPRした訳です。通常の広告のように美点や利点を訴えるのではなくて。「空になる」理由は、恐らく遊郭と賭博でしょう。当時、江戸時代から昭和30年代位までそんな歓楽地があって、京都の祇園と張り合うくらいに格も高かったそうです。上記ブログの「伝承歌詞」を見てください。