かつて悲劇があったドーハに、歓喜の声が沸いた。
五輪出場権のかかったイラクとの準決勝で、日本の若き侍たちが、「ドーハの悲劇」から23年という年月を経て、「ドーハの歓喜」へと塗り替える歴史的勝利を勝ち得た。
試合の後、主将の遠藤航が涙を流していた。この涙は、単なる五輪出場を決めた歓喜の涙だけではなかった。
「勝てない世代」のレッテルからのスタート
勝負弱い。手倉森誠監督の就任後、チームはアジアの大会で実績を残せず、「勝てない世代」とレッテルを貼られていた。試合前日の記者会見では、イラクメディアから「フル代表ほどの実績を残せていない」という挑発のような質問もあったほどだ。
しかし、そうした非難の中であっても、若き侍を含めた手倉森監督率いる日本代表は、一度も勝ったことのなかったイラクを下し、「勝てない世代」と言われた悔しさを大一番で晴らしてみせた。
監督から伝播する「大和魂」
チームを強くしたのは、何だったのだろうか。試合終了後の手倉森監督のコメントからそのヒントが伺える。
「難しいとか、厳しいとか言われた中で、奮い立たせてやってきて、いつかやってやるんだという気持ちが実を結んだ。神様からのプレゼント。これから日本は強くなる。その使命感を持って、この世代を鍛え直さないと。大和魂、魂の塊です」
こうした、監督の持つ熱き大和魂は、選手一人ひとりへと伝播しているに違いない。
今までのU-23日本代表チームは、選手同士の競争も激しく個人プレーに流れ、味方のミスを願う選手もいたほどだった。しかし、今は、「チームの目標のために、お互いを尊重し、フォローし合う風土」ができてきている。
実際に試合後、主将の遠藤航は、「最後は絶対に点を取ってやるというみんなの気持ちの乗り移った(原川)力(りき)のゴールだった。あれが入った瞬間、泣きそうになった」と、語っていた。チーム全体で戦っていくという結束力の強さが垣間見えるコメントだ。
時代を動かす大和魂
「(五輪は)国民とも一緒に戦いたい」という手倉森監督。自分達の勝利だけでなく、日本を鼓舞せんとばかりの姿で一丸となったチームには、「神様のプレゼント」と言われるような劇的なドラマも起こるのだろう。
悲劇と言われたドーハの歴史を塗り替えた、若き侍たちの大和魂に期待したい。
(HS政経塾 水野善丈)
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