高校生諸君!
あなたたちの曽祖父達は正しかったけど、祖父達は間違っていたんですよ。
安保法に反対する高校生グループが、21日、各地で抗議行動を行いました。
今夏の参院選では、18歳以上に選挙権が与えられるため、高校生の政治参加の動きを後押ししようという動きがあります。文部科学省も昨年、高校生の校外における政治活動への参加を解禁しました。
一方、文部科学省は、高校生がデモなどに参加する際、学校への事前届出の導入を認める考えを示しており、一部の主要紙が問題提起しています。
若い世代が政治に関心を持ち、具体的行動を起こすこと自体はよいことで、必要以上に縛りをかけることは望ましくありません。ただ、各高校が生徒の行動に責任を持つため、自主的なガイドラインを設けることについてまで口を挟む必要はないでしょう。
本欄はそうした形式的観点からではなく、若い世代が政治に参加する際に考えるべきことについて問題提起をしてみたいと思います。
1.単なる「破壊のための破壊」に陥っていないか
若い世代は、理想への憧れが強い傾向があります。世の中の不正に対して怒りを覚え、それを変えようとする情熱もあります。これ自体は素晴らしいことではありますが、気をつけないと現状の否定に終わってしまうケースがあります。
以前、本欄でも述べましたが、P.F.ドラッカーは「ファシズム全体主義には、前向きの信条がない代わりにおびただしい否定がある。《中略》なぜならば否定がその綱領だからである」と指摘しています。
政治参加とは、世の中に建設的なものを創造していく営みでもあります。若いエネルギーを単なる否定に費やすのは損失が大きすぎます。
例えば、安保法に反対する若者グループは、平和や民主主義への理想に心惹かれたのかもしれません。ただ、彼らの主張を聞くと「安倍はやめろ」「戦争法案絶 対反対」などと叫んでおり、具体的な対案はありません。彼らが「戦争法案」と呼んで否定する安保法は、中国や北朝鮮が軍備を拡大しようとしているため、日 本を守ろうとしてつくられたものであり、反対するというなら、どのようにして国を守るのかを考える必要があります。
2.理想を実現するために勉強し続けているか
その意味で、理想を実現するためには勉強し続ける必要があります。
情熱に方向性を与えるのは「知恵」です。若い世代が学びに専念できる時間を与えられているのは、何事かをなすための「知恵」を得るためです。学生時代は志を抱き、社会に貢献するための知的鍛錬を行う貴重な時間です。
ケインズら著名な経済学者を育てたケンブリッジ大学教授のアルフレッド・マーシャルは、「経済学者は冷静な頭脳と温かい心を持たねばならない」と語りまし た。自らも貧困を解決したいという情熱を持って経済学の道を志したマーシャルは、若き経済学徒たちに、理想を持ちつつも現実的な方法論を探究することを求 めたのです。
もちろん、「知恵」が得られるまで何も行動するなというわけではありません。まだ十分な「知恵」を得ていないという謙虚さを持ち、先人たちに敬意を持って学び続ける姿勢を持つことが大事ではないかということです。
少なくとも、先の大戦が始まった経緯について学べば、日本だけが平和を願っているだけでは戦争を回避することはできないということには気づくはずです。
3.異なる意見に耳を傾けようとしているか
熱心に主張を繰り返すうちに、「自分の主張だけが絶対だ」と思い込む傾向が出てきます。やはり「異なる意見の人たちにも耳を傾けよう」「自分とは違う意見の中に、理想実現のためのよりよい方法論があるかもしれない」という謙虚さが大事です。
共産主義国は「理想実現のためなら手段は選ばない」という姿勢で多くの悪を生み、人々の自由を奪いました。自由と民主主義を大事にしようとするなら、いろいろな使命や役割を持って生まれてくる人たちの多様性を尊重しようという心がけが大事です。
時代の閉塞感を打ち破ってきたのは、若い世代のエネルギーでした。以上のような点について考え、行動を起こすならば、若い世代の政治参加は大きな価値を生み出すでしょう。
なお、来る28日に、渋谷で「日本とアジアの自由を守ろう」という趣旨で、若者世代がデモを行うとのことです。「日本の防衛力を高めて、アジアの平和に貢献すること」などを訴えるといい、「平和の実現」を理想として掲げながらも、方法論は現実的です。
安保法に反対する若者グループばかりが取り上げられますが、違う意見を持つ若い世代の主張にも耳を傾けてみたいものです。
(小川佳世子)
【関連サイト】
やります! 2.28「愛してるから、黙ってられない。若者1000人 We love日本」デモ@渋谷http://truthyouth.jp/2016/71/
【関連記事】
2015年11月号 18歳からの「選活」のススメ - ちょっと政治が見えるとぐっと世界が広がる!http://the-liberty.com/article.php?item_id=10204
2014年11月号 「未来創造学」が世界を救う Part1(Webバージョン) - 編集長コラムhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=8689
2015年9月15日付本欄 高校生の学外での政治参加を解禁 「良識」「自由の創設」の大切さを教えるべきhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10168
2015年6月17日付本欄 18歳が選挙権を正しく使うために必要な改革 戦後教育に潜む2つの間違いとは?http://the-liberty.com/article.php?item_id=9766
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もう一度言います。
あなたたちの曽祖父達は正しかったけど、祖父達は間違っていたんですよ。
戦前と戦後では教育が180度違ってしまった。
「戦争が終って~♪ぼくらは生まれた~♪
戦争を知らない~♪こどもたちぃさ~♪」
私が子供の頃こんな歌がテレビで懐かしソングとして紹介されていました。
ちょうど、現在高校生のおじいちゃんおばあちゃんが、若者だった頃に流行ったそうです。
「戦争は日本が起した悪い事。」
そういう単純な教育をガッチリと上から押し付けられたのが、じじ、ばば世代。
“戦争を知らない子どもたち”は、いとも簡単に信じ込んだ。
そして、日米安保に抵抗した。確かに安保成立した直後はいかにもアメリカ主導でアメリカに従属しているよに見えたのかもしれない。
だけど、なら、彼らは、なぜ憲法改正を訴えなかったのか!?
本当に、アメリカ従属の日米安保だと考え日米安保に反対するなら、それと同時に憲法改正を強く訴えるべきなのに、そこはまったく無視された!
こんな矛盾した馬鹿な話があるだろうか!!
問題の根っこがちっともわかっていない!!とことんズレてんだよ!
要するに、日米安保が成立しては困る輩たちにその若いエネルギーを利用されてただけなのさ。破壊的にね。
今の若者はゆとりゆとりと言われるけど
これを見てわかるとおり、ゆとり教育は戦後すぐに始まっていたのさ
そして、一番ゆとりなのは 戦後しばらくして フォークソングとこんな馬鹿な破壊行為に興じていたあなた方高校生のじじ、ばばなのです。