もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

B2戦略爆撃機お披露目ならず

2017年10月30日 | 社会・政治問題

 航空観閲式が台風の影響で中止され、目玉と目されたB2戦略爆撃機の展示も中止された。

 アメリカの航空戦力のシンボル的な航空機で、1機の価格もイージス艦1隻に匹敵することからアメリカも20機程度しか保有していない。爆弾搭載量も20トンを超え戦術核も搭載できるが、北朝鮮を恫喝し得る最大の機能は、ステルス機能によって領空に侵入し・投下する「バンカーバスター」を最大6発搭載できることであると思う。「バンカーバスター」は、通常爆弾では破壊し得ない地下施設を破壊できる爆弾で核兵器を除いて最強の兵器と呼ばれている。遠謀ある国は、偵察衛星からの監視から逃れるために主要軍事施設を地下に建設することが多く、北朝鮮も既に首領様の居住施設や軍の指揮管制施設の地下移行を完了していると思われるが、アメリカは長年の衛星情報分析によって北の地下施設の位置と機能を特定していると思う。日本の衛星偵察能力も高いと思われるが、残念ながら運用開始したときは既に軍事施設の地下移行が完了したたものと思われるので、現在では特定することは困難であろうと思われるし、万一特定したとしても「爆撃機」と「バンカーバスター」を持たないために攻撃の手段がない。今回のB2のデモンストレーションは、日本にとっては世論を喚起し、北朝鮮に対しては金王朝の野望を抑止するメセージとして必要であったと思うのに、展示中止は残念でならない。自分もグアムのアンダーソン(かっては、アンダーソンと呼んでいた)空軍基地で見たB52に圧倒された記憶があるが、B2の優美なフォルムに秘められた攻撃性を体感したかったものである。

 それにしても、今回の台風は北の首領様にとって"神風"となってしまった。