朝日新聞が社説で「今回の選挙は勝者(自公)への白紙委任を意味しない。改憲についても民意は多様だ」と論じ、暗に改憲論議を進めることは民意に反することであると結論した。
しかしながら、これ程有権者を馬鹿にした論を知らない。平易に意訳すれば、今回の総選挙で朝日新聞の主張と異なった選択をした有権者は馬鹿であるので、選挙結果は無視しなければならないとの意見である。多数決を原則とする民主主義は「3人寄れば文殊の知恵」の精神で悪法と悪政を排除するとともに、3権を分離して相互に監視し合う体制も整備している。有権者は、今回の総選挙で立法府並びに議員が主導する内閣に白紙委任したとは考えてもいないし、うさん臭い立民・希望に政権を託さない賢さも持っている。国民が期待することは50年も放置され停滞している改憲論議を進めて、改憲草案を提示して欲しいことである。改憲の審判は国民投票によるとされているが、検討すべき叩き台たる草案(私案・党案を除く。)すらない現状を憂いているのである。ある意見を持つ又は同調・容認する国民が過半数を超えればその意見を民意と捉えるのが正常な民主主義で、今回の改憲推進を主張した政党を選択したことこそが民意と考える。自分の主張と報道を正義と断じ、民主主義の根幹である選挙と選挙結果すら無視しようとする朝日新聞は、共産党独裁下の「新華社通信」や「中国新聞」を報道の鑑としているのではなかろうかと疑うものである。
朝日新聞の不買運運動が起こらないものだろうか。いつの日にか大規模な不買運動が勃興し、有権者を愚弄する朝日新聞が消える日を待ち望むものである。