小池氏の踏み絵で公認・合流を拒否されるであろう辻元清美議員が、自ら公認申請せずに無所属で立候補することを表明した。
辻元氏はインタビューに「日本にリベラリストは必要だから」と答えていたが、リベラリストとは何であろうかと考えても良く分からない。革新と訳されるリベラルという言葉は自民党の英語表記にも使用されており、改憲という革新的な政策を掲げるのは保守と称される自民党である。日本流のリベラリズムとは「個人の自由意思や行動に基づいた福祉・環境・人権などの公共活動を基本とする、社会自由主義のことをリベラリズムと呼んでいる。」そうで、当然国家よりも個人が優先される。しかしながら、国家の後ろ盾なくしては個人が成立しない現実と必ずしも善良でない隣国が日本を脅かす現実を前にした時、日本流リベラリストは主張と論点の根拠を失い自己否定をすら余儀なくされる。そうならないためには日本国憲法の精神が全世界に敷衍された仮想世界が必要不可欠となり、仮想世界を正当化するためにも原理主義的な護憲を唱えなければならないのだろう。辻元氏をはじめとする日本流リベラリストの視点・論点が現実を逃避した仮想社会・空想社会にあるならば、国歌・国旗の否定や原発廃止・死刑廃止の理論もうなずけるが、説得力には欠けると思う。
結論は、日本流リベラリストとは空想世界に遊び、政治には最も不向きな人々と思われる。