もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

堂林翔太選手にエール

2020年12月20日 | カープ・スポーツ

 今シーズン、我等のカープは5位に終わった。

 ブログの長期休載によってカープの総括をしていなかったので、プリンス堂林選手を絡めて打撃面を考えてみた。
 シーズン前半、カープが首位戦線に踏みとどまっていたのは、堂林選手が4割を超える成績を維持していたことと無縁ではないと思える。昨シーズン終了時における野球解説者の分析では、丸選手の抜けたセンター守備はカバーできたが3番の穴は埋められなかったとされた。さらに今シーズンは、3番打者不在に加えて田中・菊池両選手の打撃不振が加わり、打順を固定することができなかった。堂林選手は、シーズン当初の7番打者としては好成績を収めていたものの、鈴木選手以外の上位打線が振るわないことから、中盤以降は9番以外の全打順を日替わりで努めることとなった。それもあってか中盤以降は打率も徐々に下がり、シーズン終了時点では初めて規定打席に達っするとともに全てにキャリアハイの成績は残したものの、彼の能力とファンの期待からは更なる高みを示して欲しいと願うところである。ちなみに全打席における結果(%)を鈴木誠也選手と比較(鈴木/堂林で表記)すると、
三振:0.142/0.201
四球;0.140/0.092 となり、堂林選手が鈴木選手と肩を並べるためには、三振を27減らし四球を22増やす必要がある。なかなか難しい数字であるとは思うものの、堂林選手が一流となるためには是非挑戦して欲しい数字である。素人目で申し訳ないが、3-2と追い込まれた場合に外に逃げてボールとなる変化球の見極めさえ体得することと、殆どストレート系で取って来る中寄りのファーストストライクを積極的に打つことで実現可能であると思う。

 堂林選手の奮起は来シーズンに待つとして、今季のカープで特筆すべきは森下投手が新人王を獲得したことと、菊池二塁手が史上初となる無失策記録を打ち立ててリーグ特別賞を受賞したことである。菊池選手は、535回の補殺機会を無失策で処理したとされるが、ヒット性の打球を何度となく捕殺していることから通常の二塁手であれば捕殺機会とカウントされるのは500回に満たないであろうと思う。ゴールドグラブは8年連続で、ベストナインでもトリプルスリーの山田哲人選手と肩を並べている。
 残念ながら今季は新しい戦力が出てくることは無かった。坂倉捕手の出場機会が増えたことと、羽月内野手・宇草外野手の出場が目立った程度で内野ユーティリティの小園選手の姿を見ることも無かった。日本シリーズで巨人を4タテにした金満ソフトバンクほどには無理としても育成選手からのし上がってくる選手は出ないものだろうか。
 ともあれ、来季のカープの活躍を夢見ることとして、今年のカープ批評・応援を終了。