glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

雪の日は

2005-12-16 10:12:55 | 家族・友人・私
 日本海側の大雪が続いています。一晩で70センチ以上も積った雪を屋根から下ろす人々。12月に屋根の雪下ろしと言うのは殆ど無いことのようです。

 わたしも雪国育ちです。雪国の秋は忙しいものでした。野菜の保存法は土の中に生けるのです。穴を堀り、筵などしいてそこにじゃが芋、人参などの根菜類、白菜キャベツなどをおき筵を掛けて土を盛るのです。この野菜の保存場所を数ヶ所作り冬中の食料にしました。これが新鮮野菜の保存法です。

 今のように車もありませんでしたし、村には小さい商店があるだけでした。そこから数キロはなれたところに住んでいましたので、雪が降り続くと買い物にも行けませんでした。

 兄は一日数回県道から我が家への道を踏み俵でつけました。家の入り口には竹の棒に赤い布をつけて夜でも分かれ道が分かるようにしました。雪が降り続いて日が暮れると道をつけたすぐ後でさえ色や高低差では分岐点は分りません。広い道路を歩いていても時には盛り雪の中に踏み込むことさあるのです。
 雪の日は汽車も通常通りには走りませんし外出場所もありません。居間のストーブの側や自分の部屋のこたつに入って本を読んだり、セーターを編んだりしました。窓から見える灰色の空は、突然目の前で真っ白は雪の群れに変わります。

 2月、硬雪を渡って近所の子どもたちと雪野原や林の中を散歩しました。真っ赤に熟れた冷たいガマズミの実は甘酸っぱく美味しかったです。夏には目に付かなかったノバラの実もありした。これはガマズミの実より硬く甘味も少ないのですが結構美味しかったです、
  
 ノルウエィーの友人は野バラの実をジャムにして常食していいます。これは同じバラ科でも日本でいうハマナスの実のようでした。バラの実はビタミンCが豊富で風邪予防になると言うことです。私達は無意識に自然の恵みを受けていたということでしょか。

 母は学校帰る子ども達が温まるようにとよく甘酒を作りました。24時間コタツで管理すので、その時はコタツには入っても足を伸ばす事は許されませんでした。冷え切った身体に体内からポカポカと温まる甘酒は良く効きました。
 そう食べたいものがあると、例えば太鼓焼き、小豆を煮ることから始めます。ストーブの上で煮える音と小豆の匂いをかぎながら・・・。
 太鼓型にするのが面倒な時にはフライパンで種を焼き、ワッフル風にあんこを入れて折ったり、どらやき風に2枚重ねる。
 物を作り楽しみは雪に日に学んだような気がします。

 これから冬本番です。雪国で暮す方の為に積雪災害の無いことを願っています。
         

 今日のエスペラントからの格言 Felic^o ,bons^anco【幸福・好機】

Nenio estas pli bela ol disdonaci felic^on al multaj homoj (Beethoven)
 多くの人々に幸せを分け与えること以上に素晴らしい事は存在しない。

Esti felic^a kaj fari aliuojn felic^aj estas - jen la tasko de homo (H Bolzano)
 自身が幸福である事、他の人々を幸福にすること - それが人間の役目です。

La plej felic^ estas tiu, kiu havas plej malmulte da deziroj. (Budao)
 少しの望みしか持たない人が最も幸せな人です。

La plej granda felic^o kaj la plej malgranda felic^o estas deziro nenion pli. (C. Sylva)
 これ以上望むことがないと言うことは最も大きな幸せであり、且つ最も大きな不幸です。

La bons^anco estas blinda (Budao)
 好機と言うものは見えないものです。 
コメント (7)
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