
ニュースとしてはさほど目立たなかったが、ホンダ・日産合併が破談になりました。
時代の流れが読めない日産に問題があると言えばそれまでですが、この意味は大きい:
まず日本が世界に誇る自動車産業ですら、一度コケたら救済や自力再建は困難ということ。
今は元気な自動車産業も、かつては日本企業の独壇場だった電子産業の轍を踏まないことを願うばかりです。
次に言えるのは製造業への無関心。
日本経済は自動車や素材などの製造業でもちこたえているのに、日産の行く末への関心は希薄。
日鉄・USスチールのニュースの影に隠れたのもあるでしょうけれど、日本の基幹産業の先行きを左右する事件なのにフジテレビだのの方に目を奪われる始末。
政治家もコトの重大性を認識して動いたとも思えません。
そしてこの先、「日産夏の陣」となるかそれともほかの企業でも「冬の陣」が発生するかサテどうなるか、日本経済の先行きが気になるところです。