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適格退職年金から中退共への移行における引渡金の計算の注意点

2009-06-18 10:00:00 | 中小企業退職金共済

適格退職年金から中退共へ移行する場合は、適年の積立金を従業員別
の持分額に分けてから、その持分額を中退共に引き渡すことになります。
引渡し方法は、中退共で定められています。

適年からの引渡金により、掛金納付月数を計算するのですが、その際
通算月数を優先させる方法を取ります。
通算月数と掛金月額をみて、引渡し金額に最も近いところの数字をとり、
通算月数と移行時の掛金額が決まります。
余ったお金は、残余の額となります。

まず、通算月数を優先するのですが、これをそうしないで、従業員全員一律
の掛金として、掛金額から通算月数をとり、残りのお金を残余の額とする
やり方で計算しているケースがあります。
生命保険会社が作ってきたプランで見かけます。

このやり方だと、残余の額が異常に多い従業員がいたりします。

これは問題でしょうか?

問題です!!

全員一律掛金として、残余の額が多い従業員は、適年の加入期間より短い
通算月数となってしまっているからです。

適年からの移行で、退職金制度が中退共のみとなる場合には、上記の従業員
では、退職時の退職所得控除の計算において不利になります。
中退共での加入期間が、適年での加入期間より短くなってしまうからです。

適年の制度廃止まで、もう3年ありません。
が、まだ丁寧な移行を行う時間はあります。

7月2日(木)適年の移行に関するセミナーを行います。
皆様の参加をお待ちしています。

☆当日は、適年の移行、退職給付制度に関する個別のご相談も承ります。

日時:7月2日(木)13時受付開始  

           13時30分~15時:セミナーおよび質疑応答   

           15時10分~16時20分:個別相談

場所:朝霞市 産業文化センター

     朝霞市大字浜崎669-1

     東武東上線朝霞台駅、JR武蔵野線北朝霞駅から徒歩5分

     http://www.city.asaka.saitama.jp/guide/bunka/commu/07.html

参加費:500円(テキスト代)

      テキストには、弊社が発行した「適年移行ハンドブック」を使います。
      上記ハンドブックをお持ちの場合は、参加費はいりません。

セミナーのお申込は彩コンサルティングまで、メールまたはお電話で!

   goo0218_2007@mail.goo.ne.jp

   04-2955-3407


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