退職金制度に養老保険ハーフタックスプランを使う事に、肯定的なお考え、
否定的なお考えを持っている、保険会社の営業の方から、それぞれお電話
をいただきました。
肯定的な方からは、
「適格退職年金の移行先として、ある企業で、確定拠出年金と養老保険
が移行後の制度として検討の俎上に上がっているけれど、確定拠出年金
の場合、イニシャルコストやランニングコスト、投資教育の費用はどれくらい
かかるのか?」というお問い合わせでした。
わかる範囲でお答えいたしました。
確定拠出年金の手数料や投資教育の費用を問題にしてくる場合は、養老
保険を勧めたいという意図があります。
イニシャルコストやランニングコストを問題にしても仕方ないですが、養老の
保険料のほうが、確定拠出年金の掛金より高くなるので、コストの比較は、
養老保険に不利だと思います。また、養老保険の保険料は、損金となるの
は半分だけですが、確定拠出年金は掛金全額が損金となります。
企業の財務への影響を考えると、確定拠出年金に軍配が上がります。
養老保険に否定的な方は、
「税務調査で否認されることもある。」と、問題のある加入事例について
話してくださいました。
『税務調査で否認』というのは、従業員の退職金制度として退職規程が
整備されていない、実際は役員の退職金の支払いに使われているという
ようなケースについてのご指摘でした。(←これは、結構あると思います。)
こちらの方は、退職金制度に養老保険を売らなくても、別の形態の保険
契約というのはあるというお考えでした。
それぞれ、視点が違うところにあるので、同一には論じられないとは思って
います。
しかし、このブログやホームページから、いろいろなお考えの方と交流
できるのは、うれしいことです。教えていただくことも多いです。