確定拠出年金は、使い勝手が悪い点が良く指摘される。
確かに、税制の優遇措置があるとはいえ、原則的には60歳まで
お金を引き出せない、掛金の限度額が少ない等、問題点はいくつか
ある。
しかし、中小企業の退職金制度として、退職金がない人の退職金
代わりの制度どして、一定の役割を担っているようになってきてい
るも事実だ。
では、確定拠出年金制度の使い勝手の悪い点が是正されたら、
飛躍的に加入者が伸びるのかというと、そうとも言えない気がする。
確定拠出年金の最大のネックは、やはり『掛金を自分で運用する』
ことだと思う。
これを『自分で運用しなければならない』から『自分で運用できる』に
変わらなければいけないのではないか。
確定拠出年金制度における『掛金の運用』というと、馴染みのある
預貯金や保険商品とうい元本確保型の商品はともかく、投資信託、
つまり『株式』、『債券』、『為替』などが、敷居を高くしている。
しかし、『運用』というのは、馴染みのない行為なのか?
例えば、銀行を選ぶ場合、どうしているか、だ。
たいてい銀行口座は、いくつか持っていると思う。
そのうち、どこをよく使うかを考えてほしい。
私の場合は、「手数料が安い、近い、待ち時間が短い、銀行員の対応」
で、一番使うところが決まっている。
皆様も、同じようなことをされていると思う。
これも、『運用』のひとつではないだろうか。 続く