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DC掛金の運用・・・リスクって何?

2010-01-28 10:45:55 | 運用

DC=確定拠出年金制度において、掛金を『運用』することにおいて、
どうしても避けて通れないのは、『リスク』です。

『運用』の世界では、『リスク』は、危険ではなく、『ブレ』を意味します。
なんとなくいやだな~と思うと、もうこのあたりから、いやですよね。

でも。『リスク』について分からないと、DC掛金は元本確保型の商品に
しか預けられません。それでは今時、どんなに良くても金利1%以下の
運用商品しかありません。
DC掛金を運用する、つまりお金に働いてもらうには、『リスク』について、
知っておく必要があります。

『リスク』は、「リターンの『標準偏差』で表す」と言われます。
記号で書くとσ(シグマ)です。
あ~いやだ、こういうこと言われるともうダメ。。。ですよね。

でも、期待収益率(目標収益率)が3.37%で、リスク(標準偏差)が5.55%
という運用商品があったとします。
収益率は、(投資結果金額-初期投資額)/(初期投資額)です。
つまり、収益額/初期投資額です。

3.37%の収益がある運用商品は、ちょっといいかも!でもリスクが5.55%
が気になりますよね。

3.37%の収益に対して、リスク(標準偏差)=ブレ幅が5.55%ということは、
3.37に対して5.55%のブレが生じるということ?

そうです。正確には、ブレ幅は、95%の確率で±2標準偏差内におさまると
言われています。
2標準偏差だから、2×5.55%=11.1%です。

プラスの方向にぶれると、3.37%+11.1%=14.47%
マイナスの方向にぶれると、3.37%-11.1%=-7.73%となります。

3.37%の期待収益率に対して、うまくすると14.47%の収益があるかも
しれないけれど、反対に-7.73%に落ち込むこともあるということです。
14.47%以上あるいは-7.73%以下になる確率は5%ですので、100年に
2~3度起こる可能性があるということになります。