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会社勤めの人の年金額は、どれくらい?

2007-11-06 11:06:39 | 国の年金制度

会社勤めの場合、国からの年金は、いくらになるでしょうか?
40年間会社勤めをして、厚生年金に加入していた場合、約16.7万円です。
この金額は、平均賃金が月額36万円として計算されています。平均賃金と
は、厚生年金の支給額や保険料を計算する時に使う、標準報酬月額の入社
から退職までの平均額のことで、過去の金額は、現在価格に評価し直して
計算、それを平均したものです。
平均賃金36万円は、男性の会社員の平均額です。よって、標準的な年金額
の16.7万円は、40年間会社員であった男性の場合の、年金額です。

60歳以上の夫婦2人の月額生活費は、総務庁の調査によると、約25万円です。
ゆとりある生活には、月38万円必要とされています。(生命保険文化センター
の調査結果)

16.7万円に配偶者の年金(40年専業主婦=3号被保険者で、月額6.6万円)
を合わせても23.3万円。これでは、ゆとりある生活どころか毎月の生活費にも
届きません。→女性の年金額については、10月31日のブログをご覧下さい。

勤めている会社に企業年金がなかったり、退職金がない、あっても少ない場合
には、自分で国からの年金で足りない金額は、積み立てる必要があります。
企業年金(厚生年金基金、適格退職年金、確定給付企業年金、確定拠出年金・
企業型)がない会社にお勤めの場合は、個人型DC(下記参照)に加入できます。
10月22日のブログで、ひとつの例をご紹介しました

「この個人型DCに加入して、60歳まで掛金を積み立てるとします。
例えば、20歳から5,000円、30歳から8,000円、40歳から13,000円、
50歳から18,000円ずつ毎月個人型DCに拠出し、2%で運用したとすると、
60歳になった時に約728万円になります。」

ここで個人型DCの掛金としている、5,000円、8,000円、13,000円、18,000円は、
実は加入している生命保険を見直した場合、保険料として無駄になっている金
額を、個人型DCの掛金とした例なのです。

→生命保険の見直しによって、無駄であることがわかった保険料とは何かは、
 明日のブログでご案内します。

●確定拠出年金のことを、DCといいます。
 DCは、defined contributionを略したものです。



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