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これからは減ることはあっても増えない公的年金、自助努力の必要性

2007-11-05 10:46:45 | 国の年金制度

国の年金制度に対する関心が、ここ数年高まっています。
また、企業年金のひとつである厚生年金基金の未払いや、中小企業退職
金共済(中退共)や建設業退職金共済でも未払いがあることが報じられま
した。

自分の年金記録は間違っていないか?
自分が将来受け取れる年金はどれくらい?
ということは、気になるところです。

58歳になると、具体的な年金見込み額の情報が社会保険庁から届きます。
これからはもう少し早く、50歳になった時に年金情報が届くようになってき
ます。そして将来は、年金の加入記録をポイント化して、一定の年齢、例え
ば25歳に達した以降、定期的に、その記録を送付することが検討されてい
ます。

このポイント制の年金記録の通知方法は、ドイツで実施されています。
10月22日(日経:夕刊)の記事によれば、ドイツでは、2001年に確定拠出年
金の個人型年金が導入されましたが、掛金に国からの補助金が付くにもか
かわらず、なかなか普及しなかったそうです。
ところが、ポイント制による年金記録の通知が、ドイツの確定拠出年金への
加入を促進することになりました。
ドイツでは、公的年金制度が見直され、年金の支給水準が現役の時の所得
水準の48.7%から39.9%に低下することになるそうです。この見通しによる年金
記録が公的年金加入者に通知され、公的年金だけでは暮らしていけないと、
確定拠出年金の個人型年金に加入する人が急増したとのことです。

国の年金は、これからは減ることはあっても増えることはありません。
足りない分は、早めに自助努力での積立てを始めることが肝要です。

個人型DC(下記参照)は、税制の優遇措置がある、老後生活資金を作るの
に適しています。

●確定拠出年金のことを、DCといいます。
 DCは、defined contributionを略したものです。



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