確定給付企業年金には、簡易型が発売されています。
中退共の類似制度なのですが、以下のような基準により設計されています。
確定給付企業年金の簡易型は、加入者300人未満の制度で実施が可能な
制度です。簡易な基準での掛金の計算が認められていますが、一方で制約
もあります。たとえば、「財政運営を安全に実施するため予定利率は4.0%
以下とする」、「予定死亡率は加入者には用いず、受給権者は、男性は0.9、
女性0.85を乗じて安全を見込む」、「予定脱退率や予定昇給率は用いない」、
「障害給付金は設定できない」などいった内容となっています。
この度、この基準が見直され、加入者の人数が500人未満までとなります。
また、簡易基準に基づく掛金計算等の書類についての年金数理人の確認を
必要としないという措置は、平成24年3月末までの時限的なものでしたが、
当分の間省略することを可能となりました。
簡易型の確定給付企業年金は、
日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命、AIGスター生命で発売して
います。
先日、上記のうちの1社の方と、お会いしてきました。
ホームページを見たということでした。
資料を頂戴し、説明を聞いてきました。
上記の簡易型DBを扱っている保険会社全てではないと思うのですが、私が
お会いした保険会社では、「適格退職年金の一時移行先として使っていただ
いても、いいと思います。」ということです。
つまり、適年の制度廃止まであと2年もないけれど、まだどうしていいか決め
かねているという場合には、簡易型DBに、とりあえず移しておくという使い方
です。
「あ~なるほど。そういう使い方はできるかもしれない。」と思いました。
私がお会いした保険会社の簡易型DBは、いわゆるパッケージプラン(掛金の
パターンが決まっている⇒使いにくい!)ではありません。
短期間で解約しても違約金のようなものは取られないそうです。(但し、運用
が悪ければ、積立不足が発生します。)
ただ、だからと言って、安易な使い方はしないほうがいいです。
興味のある方は、ご連絡ください。