褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 アンノウン(2011) 俺はいったい何者?

2011年12月26日 | 映画(あ行)
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 時々ハリウッド映画で目にするのが物忘れが激しい主人公の記憶喪失ムービー。比較的新しいところでは、マット・デイモン主演の大ヒットアクション映画のボーン・シリーズが直ぐに思い浮かぶ。ちょっと古いところではハリソン・フォード主演の感動のヒューマン映画心の旅、斬新な構成が魅力的なクリストファー・ノーラン監督の出世作メメント、他にフィンランド映画のアキ・カウリスマキ監督のちょっと可笑しくて、切ない過去のない男など、記憶喪失というテーマは映画人にとってなかなか魅力的のようだ。
 確かにこの分野の主人公たちの、記憶を必死で取り戻そうとする姿はとてつもない悲壮感が漂っていて感動的でさえある。そして今回紹介する映画がアンノウン。またまた記憶喪失系と思って観ていたのだが、この映画の主人公は単なる記憶喪失であること以上にさらに酷い状態に追い込まれる。
 
 ドイツのベルリンに綺麗な奥さんを連れてやって来たアメリカ人の植物学者の男はホテルに到着したとたんに、空港へ忘れ物をした事に気付く。そんな学者でありながらもオッチョコチョイな男はタクシーを拾って空港へ戻ろうとするが、その途中に車ごと川に落下してしまう事故に遭い、気付いた時には病院のベッドの上。お医者さんからは記憶喪失に罹っているから安静にと丁寧にアドバイスを受けるが、早く綺麗な奥さんに会いたかった男はホテルへ向かうが

 しかし自分の奥さんからマジな顔をして『あなたは、だれ?』なんて言われたら相当ショックだ。しかも奥さんには自分以外の男性が居り、しかもその男性の名前が自分と同じだったら果たしてこれは記憶喪失の成せるせいか、と言うより相当な妄想に取り付かれているのか?それとも・・・?
 自分の正体が何者かを知るために、わずかなサポートと手掛かりを頼りに、ベルリンで怒涛のアクションを繰り広げる

 とにかく最初からありえねぇ~と叫んでしまう驚きの展開と見せ場の連続。最初から最後までひたすら楽しめる娯楽度満点の映画です。そしてベルリンという舞台設定が良いです。過去の東西分裂の歴史があり、そして現在では不法移民に悩まされている社会背景が適当に混ざっているのも良い感じ。
 観ている最中は、やたら強くて凄いドライビングテクニックを持った学者の姿に違和感を持ちますが、途中からはそんな違和感も強引に解決して見せ場の連続になるアンノウンを紹介します

アンノウン ブルーレイ&DVDセット(2枚組)【初回限定生産】 [Blu-ray]
リーアム・ニーソン,ダイアン・クルーガー,ジャニュアリー・ジョーンズ,エイダン・クイン,ブルーノ・ガンツ
ワーナー・ホーム・ビデオ


 アメリカ人の植物学者であるマーティン(リーアム・ニーソン)は、妻のエリザベス(ジャニュアリー・ジョーンズ)を連れて、ドイツのベルリンにやって来た。ホテルに到着した2人だったが、マーティン(ニーソン)は空港に忘れ物をした事に気付き、タクシーを拾って空港に戻ろうとするが車ごと川に落下してしまう事故に遭ってしまう
 マーティン(ニーソン)が意識を回復したのは病院のベッドの上、すでにベルリンに到着してから4日間が経っていた。命は助かったものの事故前後の記憶が少し曖昧で、妻のエリザベス(ジャニュアリー)が心配しているだろうと思って、彼女が泊まっているホテルへ急いで向かいエリザベス(ジャニュアリー)に会えたが、彼女から『あなたを知らない』と言われてしまう。しかも彼女の横には自分と同じマーティンという見知らぬ男性(エイダン・クイン)の存在が

 マーティン(ニーソン)は自分自身がマーティンだという自信が無くなってくるが、なぜか怪しい男から追いかけられ、しかも自分の命が狙われることになる。裏に何か陰謀があることを確信したマーティン(ニーソン)は事故の時のタクシーの運転手だったジーナ(ダイアン・クルーガー)と、病院でお世話になった看護婦から教えてもらった元シュタージのユルゲン(ブルーノ・ガンツ)の協力を得て自分自身の正体を明かす戦いに身を投じるが・・・怒涛のアクション、意外な展開は映画を観てください



 都合の悪い所の記憶がバッサリ抜け落ち、次第に都合良く記憶が回復していくところにツッコミを入れたくなる時がありますが、そのような部分も含めて楽しめる映画。ハリウッド映画はやっぱりコレだよなと改めて気付かせてくれます。ラストシーンも記憶喪失ムービーにあり勝ちな結末ですが、良かったと思えます

 監督はジャウム・コレット=セラ。実は全く知らない監督さんでした。しかし、ちょっと評判の良くて、不気味な感のするエスターを撮っています。怖い映画は苦手な僕ですが、今回のアンノウンの感じなら観たくなってきました

 実はこの映画は非常に豪華キャスト。ハリウッド資本の映画とは言え、舞台がドイツなだけに国際的な有名俳優も登場します。
 忘れ物をしたり、事故に遭ったり、命を狙われたり、奥さんから酷いことを言われたりしながらも実は正体が凄かった?主演を演じるのがリーアム・ニーソン。スティーヴン・スピルバーグ監督のシンドラーのリストで一躍大スターになって以来大活躍。今さらお勧め映画を述べるまでも無いと思いましたが、まだ無名時代にロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズと共演したミッションは若き頃の姿が観られます。

 そしてちょっとワケありで、主人公を手助けするタクシーの運転手役のダイアン・クルーガー。ブラッド・ピット主演のトロイに出演して以来、ノリノリのドイツ人女優さんです。ニコラス・ケイジ主演のナショナル・トレジャー、クエンティン・タランティーノ監督のイングロリアル・バスターズなどハリウッド大作にも出演しています。第一次世界大戦の秘話を描いた戦場のマリアが感動的でお勧めです。

 元シュタージで、これまたワケありの人物を演じたのがドイツの名優であるブルーノ・ガンツ。なんと言ってもヒットラー~最後の12日間~でのアドルフ・ヒットラーを演じた人です。この人の出演しているお勧め作品はヴィム・ヴェンダース監督のベルリン・天使の詩が良いです。

 そして途中から抜群の存在感を見せるフランク・ランジェラ。ロン・ハワード監督のフロスト×ニクソンにおけるニクソン大統領役が良かった。

 他にも非常に重要な役でドイツ人俳優のセバスチャン・コッホも出演しています。実はこの人はちょっと昔はけっこうカッコ良かったんです。善き人のためのソナタブラック・ブックではカッコいい彼を見ることができますし、両作品ともお勧めです

 ちなみにこの面白い映画は僕の中では殆どお蔵入り同然だったのですが、知り合いの美人奥さんからお勧めして頂き幸いにして観ることが出来ました。面白い映画を教えて頂きありがとうございました

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競馬 有馬記念予想 良いレースが見たいです

2011年12月24日 | 競馬予想
 

有馬記念予想


 大して頭数が揃わなかったが、今年の最も強い馬を決定するレースとしてそれなりのメンバーが出てきた。大穴を狙うレースでは無く、強い馬たちの名勝負を期待したいところ。そして全馬が無事に完走することを祈りましょう
 ◎ 9 オルフェーヴル
 ▲12 アーネストリー
 ▲13 レッドデイヴィス
 △ 1 ブエナビスタ
 △ 2 ヴィクトワールピサ
 △ 7 トゥザグローリー
 △10 トーセンジョーダン
 × 5 エイシンフラッシュ
 ×11 ジャガーメイル

 本命は9番のオルフェーヴル。今年の三冠馬に素直に敬意を表すべき。走るたびに凄みを見せているだけに素直に本命。

 単穴には2頭。まずは12番のアーネストリー。前走の天皇賞(秋)は大外枠が響いた。今回は外枠と言っても12番なら特に気にならない。東京コースよりも中山コースは合って居る。宝塚記念の先行押し切りの可能性はある

 次に13番のレッドデイヴィスを挙げる。負けた1戦は大幅な馬体重減、レース後の骨折などで全くの参考外。実は能力に全く底を見せていないのがとにかく不気味。乗り役も最後は美味しいところを持っていくかも?馬も前走より上積みがありそうなだけに勝つ可能性あり。

 他の馬の評価は馬の実力、実績等からこんなところか。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 9
 2着 1、2、7、10、12、13
 3着 1、2、5、7、10、11、12、13

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 12、13
 2着 9
 3着 1、2、5、7、10、11、12、13             合計 56点 

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映画 ポセイドン・アドベンチャー(1972) これこそ真の英雄 

2011年12月19日 | 映画(は行)
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 今年は日本にとってとんでもない大惨事が起こった年だった。あの大津波による自然災害の凄さには、普段は全くのノーテンキな俺でも色々考えさせられた。その中の1つとして日本にも英雄が居たんだということ。自らの命を省みずに殉職された警察官、町職員の方々などは真の英雄だ。
 その一方で大震災を利用して、最高権力者である首相の座にしがみつく菅直人は酷かった。ワケのわからない○○本部や○○会議を乱発しただけで、本当に何もしなかった。大震災以降の彼の行動については徹底的に調べ上げて、どれだけ無能だったかを全国民に知らせるべきだろう。そして四国のお遍路参りではなく、被災地に入って放射能汚染の除去作業をさせなければならない。当然その間は議員報酬は無しだ。

 さて災害や大惨事を描いたパニック映画という分野があるが、その代表的な作品としてスピルバーグ監督の宇宙戦争ディープ・インパクト、ちょっと昔ならタワーリング・インフェルノ等が挙げられるか。パニック映画の見どころとして、そのスペクタクル性を挙げる人がいると思うが、それ以上に個人的には生きるか死ぬかの瀬戸際に迫られた時の人間性が挙げられると思う。そのような場面に出会ってしまった時に果たしてどれだけの人が英雄的行動を起こせるか?そして英雄の条件とは何か?今回紹介する映画ポセイドン・アドベンチャーを観ればよくわかる

 さてストーリーはニューヨークからギリシャのアテネへ向かう約4,000人を乗せた豪華客船ポセイドン号が航海中に大津波に遭ってしまい、まるで天地がひっくり返ったように転覆してしまう。多くの命が失われる大惨事の中で奇跡的に助かった人々もパニック状態に陥ってしまうが、その中に現代のモーゼのごとき1人の牧師が生き残った人々を救助するべく船外へ脱出させようとするが、行くも地獄引くも地獄の中でその困難を如何にして打ち破るか。

 左遷させられて『ひたすら祈ってるだけじゃ神様は助けてくれねえ~よ』なんて言ってしまう牧師が乗っていたために、他のお客さんも巻き添えになったの?なんて浅はかな考えが一瞬で吹っ飛んでしまうテーマ及び人間性がこの映画には描かれている。非常事態に対峙した時に、するべき行動とはこれだよと理解できるポセイドン・アドベンチャーを紹介します

ポセイドン・アドベンチャー [DVD]
ジーン・ハックマン,アーネスト・ボーグナイン,レッド・バトンズ,キャロル・リンレー,ロディ・マクドウォール
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 年末の大晦日、豪華客船ポセイドン号はニューヨークからギリシャのアテネ向かっている。船長(レスリー・ニールセン)は不備に気付きこのまま運転することは非常に危険だと判断するが、船主が言うことを聞かない。
 船の中には様々な職種及び年代の人がいる。牧師であるスコット(ジーン・ハックマン)、ニューヨークの刑事であるマイク(アーネスト・ボーグナイン)、マイクの妻であり元売春婦のリンダ(ステラ・スティーヴンス)、これから孫に会いに行こうとする中年夫婦のマニー(ジャック・アルバートソン)とベル(シェリー・ウィンタース)、歌手のノニー(キャロル・リンレイ)などなど。
 
 船の中では新年を祝うためのパーティーが大会場で行われていたが、折から大津波にポセイドン号はのみ込まれ、一瞬にして転覆してしまい船の上下がひっくり返ってしまう。パーティーに参加していた人々も大多数が犠牲になってしまい大混乱。
 ようやく鎮まった頃、奇跡的に生き残った人々の中で、スコット(ハックマン)達は船の外へ脱出しようと試みようとするが、多くの生き残った人達はこのまま居座って救助を待つ方が良いと判断する。スコット(ハックマン)やマイク(ボーグナイン)や他の8人?は混乱したパーティー会場を脱出し、船外へ向かおうとするが、居座っていた人々は損傷した部分から入り込んだ海の水によって流されてしまう。

 しかし、スコット(ハックマン)達の10人は難とかパーティー会場を脱出するが、迫り来る海水、船内の火災、爆発などが彼らの行く手に立ち塞がり・・・スコット牧師(ハックマン)が発揮する驚異のリーダーシップ振りは映画を観てください



 最近のパニック映画の撮影技術は目を見張るものがありますが、1970年代のパニック映画は特撮にこだわらない映像はリアリティがあり、この年代の方がビビッたりします。スコット牧師(ハックマン)の最後に魅せる行動、太ったおばさんのベル(ウィンタース)の泳ぐシーン等名シーンもたくさんあります。
 そしてハラハラドキドキ感以外にも、スコット牧師(ハックマン)対マイク刑事(ボーグナイン)の人間的対立も見どころであり、そして自己犠牲を厭わない勇気に感動します
 さらに上下がひっくり返ったセットはスタッフの苦労を感じます。

 主演は多くの名作に出演しているジーン・ハックマン。彼の代表作と言えばフレンチ・コネクションですが傑作です。

 何かとハックマンと対立するのがアーネスト・ボーグナイン。この人はもう94歳になっていますが、最近はブルース・ウィリス主演の昨年公開されたRED/レッドに出演していたのにはビックリしました。
 この人の出演しているお勧め作品はワイルド・バンチです。とにかくこの映画は燃えます

 他に太ったおばさんのシェリー・ウィンタース。この人がまだ若くて、太っていなかった時の作品では陽のあたる場所が個人的にはお勧めです。

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映画 ニューオリンズ・トライアル(2003) 法廷の裏側の戦い

2011年12月12日 | 映画(な行)
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 裁判員制度が始まり、日本もアメリカのように有権者が刑事裁判の審理に参加するようになった。もし俺なんかが選ばれたらどうしよう、特に死刑の判断に迫られるような裁判員に選ばれてしまったら。その時は自分の中にある良心に従い、己に課さられた職務にまい進するのみ。そして正義の判決を下すのだ。そんなことを考えるとアメリカ映画に多数ある法廷映画をもっと真面目に観ようなんて思ったりする。

 アメリカの法廷映画を観ていると、法廷における弁護士VS検事(あるいは相手側の弁護士)の激しい応酬、そして最後に有罪・無罪を判断する陪審員たちに対する弁護士の身振り、手振りの大演説を見ていると、本当にアメリカという国は正義、自由、民主主義に対する考え方が進んでいると大いに感動する。だからアメリカの法廷映画は良いよね、なんて思ったりするのだが今回紹介するニューオリンズ・トライアルはそのような感動を得られないという点では、よくある法廷映画とは少し趣きが異なる。この映画から正義、自由、民主主義と言ったアメリカは良い国なんだと言う押し付けがましいプロパガンダ戦略にだまされる事はない。

 ちなみに今回紹介する映画ニューオリンズ・トライアルには陪審コンサルタントなんて言う職業の人が重要な役割で登場してくる。果たして彼らの職業とは?アメリカはご存知のように陪審制であるが、無作為に選ばれる陪審員候補の中から最終的には12人の陪審員が選ばれるのだが、自分の陣営が有利になるように陪審員を徹底的に調べ上げて選別していくのが陪審コンサルタントの役割。

 この映画に登場してくる腕利き陪審コンサルタントはチームを組んで、全ての陪審員候補たちの性格、思想、経歴等を調べていくのだが、その方法が盗聴、隠しカメラ、コンピューター、尾行、ハニートラップなどなんでも有り。その様子はまるでスパイチームのように見えてしまうし、陪審員を選別していくシーンは非常にスリリグで見応えがある。
 しかも、この映画の陪審コンサルタントの人物は弁護士以上に権力、責任感を持たされている。普通なら弁護士に言うだろうと思うような場面でも陪審コンサルタントが呼び出され、『おい、絶対にこの裁判は勝てよ』と激励されるシーンがあったりする。
 つまりこの法廷映画は弁護士VS弁護士(あるいは検事)のようなよくある対決では無く、弁護士VS相手側の陪審コンサルタントとの法廷外バトルが、この映画の見どころになっている。

 さらに陪審コンサルタントたちの警戒網をくぐり抜け、巧みな演技で陪審員に入り込む人物の存在がより一層、この法廷映画を深い仕組みにしている。いくら弁護士が見学している人達を大きく感動させることを述べても、陪審員たちの票を得ないと勝てないのだが、そんな陪審員たちを中から操作するのが、この怪しい人物の存在だ。
 この怪しい人物のおかげで、弁護士も相手側の陪審コンサルタントも翻弄されてしまい、観ている我々も裁判の結末が最後までなかなか読めない。更にこの怪しい人物の目的は一体何か?という興味も湧いてくる
 この映画を観終わった時にアメリカの司法制度ってどうなの?考えさせてくれるかもしれないニューオリンズ・トライアルを紹介します

ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション [DVD]
ジョン・キューザック,ジーン・ハックマン,ダスティン・ホフマン,レイチェル・ワイズ
ジェネオン エンタテインメント


 ニューオリンズの会社において、銃乱射事件が起きる。犯人は11人を殺害した後に自殺する。この事件で夫を亡くしたセレステは弁護士ローア(ダスティン・ホフマン)を雇い、犯人が使用した銃のメーカーを相手に訴訟を起こす。銃規制の声が挙がるアメリカにおいて一躍、この訴訟事件は注目を集めることになる。

 訴えられた銃メーカー及び銃協会は絶対にこの裁判に勝たないと、ドミノ式に訴訟問題が起こることを危惧し、凄腕の陪審コンサルタントのフィッチ(ジーン・ハックマン)を雇う。
 フィッチ(ハックマン)はニューオリンズに乗り込み、あらゆる手段を使って陪審員候補の調査及び選別に取り掛かる。

 陪審員候補の中にゲーム販売店で働くニコラス(ジョン・キューザック)が居た。ニコラス(キューザック)は巧みな演技によって陪審員に選ばれることに成功し、彼は謎の女マーリー(レイチェル・ワイズ)と組んで、フィッチ(ハックマン)の陪審員の票集め工作を妨害する・・・最後まで予断を許さない判決の行方は?そしてニコラス(キューザック)とマーリー(ワイズ)の真の狙いは?結末は映画を観てください



 何だか法廷映画と聞くと意味のわからない法律用語がたくさん出てきそうなイメージがありますが、小難しい内容でもなく気軽に楽しめます。名優のジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンのバトルは非常に見応えがありました。しかし、この映画を観終わった後に裁判をやる前から結果が出てしまってる?なんて悲しい気分になったりしますが、陪審制の欠点が理解できる知的エンターテイメント映画の傑作です

 非常に怪しいニコラスを演じるのがジョン・キューザック。ちょっと優男な感じがこの映画のキャラクターにピッタリでした。彼のお勧めの出演作品としては詐欺師たちの悲劇的運命を描いたグリフターズ/詐欺師たち、奇想天外なアイデアが印象的なマルコヴィッチの穴等。最近の作品では2012は個人的に楽しめました。

 ニコラスとグルになって立ち回るマーリーを演じるのがレイチェル・ワイズ。彼女の代表作となるとハンナプトラのシリーズですが、お勧め作品としてこれぞ純愛映画と言えるナイロビの蜂が良いです。個人的にはつまらない映画だと思ったファウンテン 永遠につづく愛の彼女は抜群に綺麗です。

 凄腕の陪審コンサルタントのフィッチを演じるのが名優のジーン・ハックマン。多くの名作、アクション映画に出演していますがお勧めは代表作のフレンチ・コネクション、パニックムービーの傑作ポセイドン・アドべンチャー、人種偏見問題をテーマにしたミシシッピー・バーニングなど。

 正義にこだわる弁護士のローアを演じるのが、これまた名優のダスティン・ホフマン。彼のお勧め作品としてはバイオレンス映画の傑作わらの犬、心暖まるロードムービーの傑作レインマン、本当の英雄とは何か?を描いたヒーロー/靴をなくした天使など。

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映画 告発のとき(2007) 反戦映画というテーマ以上に

2011年12月05日 | 映画(か行)
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 今となってはイラク戦争がブッシュ前大統領が再選を果たすための支持率アップのためにやったということがわかるが、あの時はその作戦が見事に的中し楽々とブッシュが再選した。しかし、世論の変化とは怖いものでイラク戦争がテロリストとの泥沼状態の戦いに変化してからは、ブッシュ大統領の支持率はボロボロで末期症状。そんな時には反戦論者の勢いは強まり、映画の世界においてもイラク戦争を批判した反戦映画が次々と作られる。そんな流れに乗って製作されたのが今回紹介する映画告発のときです。

 ストーリーはイラク戦争から帰って来た息子が、無断で軍隊から離れたと元軍人である父親が連絡を受ける。軍人であった自分の息子が無断で離隊などあり得ないと息子の所属していた基地に向かうが、息子が惨殺死体で見つかる最悪の結果に。地元の警察の女刑事の協力を得て、息子の殺害事件の真相に迫ろうとするが・・・

 反戦映画というと戦場における非人道的、過酷さをダイレクトに見せる作品が多いが、今回紹介する告発のときは戦場のシーンは回想で使われるだけでかなり少ない。だから激しい銃撃戦はほとんど無く、ダイナマイトの爆発シーンも無い。しかし、この映画を観た後に我々は戦争はダメなんだという当たり前の事を思い、主人公の元軍人であるコテコテの愛国者の変化していく心情に何とも言えないやるせない気分に襲われるのである
 事件の真相を知った時、60歳を超えた人間が今まで持っていた誇り、価値観、信念がもろくも音を立てていく様子が非常にショッキングであり、他人の秘密を知ろうと携帯電話をこっそり見てはいけないことがよくわかる映画

 ちなみに邦題はまるで裁判映画みたいで的外れ。原題はIn the Valley of Elah(エラの谷)。旧約聖書の有名なストーリーで、後に古代イスラエルの王となる少年ダビデが誰もが戦うことを恐れた巨人ゴリアテを退治した場所の事です。この話は映画の中でも語られます。
 全体的に暗い気分になってしまう映画ですが、この原題に込められた意味に少しだけ希望を見出せる告発のときを紹介します

告発のとき [DVD]
トミー・リー・ジョーンズ,シャーリーズ・セロン,スーザン・サランドン,ジェームズ・フランコ,ジョナサン・タッカー
ポニーキャニオン


 2004年、軍警察を定年退職し今はすっかり隠居生活をしていたハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の元に、イラク戦争から帰還し息子で軍人であるマイク(ジョナサン・タッカー)が軍から無断で抜け出し、行方不明になっていると連絡を受ける。
 軍人である自分の息子が軍から抜け出すことなどあり得ないと考えていたハンク(リー・ショーンズ)は一緒に行きたがる妻のジョアン(スーザン・サランドン)を自宅に残し、マイク(タッカー)が所属していた基地へ向かう。
 
 基地に到着したハンク(リー・ショーンズ)は、マイク(タッカー)と同じ部隊で活動し、一緒にイラクから帰ってきた彼の仲間たちと話すが彼らはマイク(タッカー)が、どこへ消えてしまったのか全く心当たりが無かった。軍警察や地元の警察にもマイク(タッカー)の捜索を願い出るが明らかに彼らもやる気がなかった。
 ハンク(リー・ショーンズ)はどうしたら良いか途方に暮れていたが、マイク(タッカー)の無残な姿になった死体が発見されたとの連絡をうける。

 ハンク(リー・ショーンズ)は地元の警察で女刑事のエミリー(シャーリーズ・セロン)の協力を得て、マイク(タッカー)が殺された真相を究明しようとするが・・・単なる犯人探しで終わらない展開は映画を観てください



 アメリカの国旗に表現されるハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の心情の変化、そして父親にもわからなかった息子の本当の姿とは後味の良い映画ではありませんが、エミリー(シャーリーズ・セロン)が女手一つで育てている息子デビッドの姿に、ほんの少しの希望の光が見られます。

 監督はラッセル・クロウ主演のスリー・デイズが公開中のポール・ハギス。人種偏見問題を描いた群集劇スタイルのクラッシュは傑作です。

 主演のトミー・リー・ジョーンズは日本ではCMの宇宙人役が有名ですが、実は大変な名優。ハリソン・フォードをとことん追いかける刑事を演じた逃亡者はお勧めです。他にはクリント・イーストウッド監督のスペース・カウボーイは並み居る老俳優たちの中でも1番おいしい役を演じていました。

 男性社会の中で奮闘する女刑事役のシャーリーズ・セロンは今回は見た目は地味に抑えているシングル・マザーを演じていますが、実はもの凄く美人。綺麗なお姉さんから醜悪な連続殺人鬼まで演じてしまう演技派でもあります。色々な名作に出演していますが、まだ無名に近かった時のラッセ・ハルストレム監督のサイダー・ハウスルールがお勧め。この映画を観るまでは、女性の裸は前から見るのが良いに決まっていると思っていましたが、実は女性の裸の後姿は神様が与えた芸術作品だと驚嘆しました。こんなことを書く俺はやっぱりアホです。
 他にニキ・カーロ監督の社会派作品スタンドアップ、そして運命って不思議だなあ~と感じることができるあの日、欲望の大地でがお勧め。

 出番は少ないながらもスーザン・サランドンジョシュ・ブローリン等が出演しているなど、豪華キャストにも注目です。

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映画 今度は愛妻家(2010) 本当に素敵なタイトルです

2011年12月03日 | 映画(か行)
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 タイトルを見た瞬間に思わず手にとってしまった映画・・・では無く、知り合いの美人奥さんにお勧めして頂いた映画。ちなみに僕は独身男性なのだが、その美人奥さんはもしかして僕の事を遊び人の結婚している男性だと勘違いしていたのかもしれない。ちょっと気になるので今度出会った時に確認しておこう。しかしハッキリわかったことは美人奥さんの旦那さんは愛妻家であるのは間違いないということだ

 さて、結婚していない僕にとって女性から言われる最も恐ろしい台詞とは『あなたの子供を妊娠しました』。もし本当にそんなことを言われたら、俺はとりあえず謝る。しかし、結婚歴10年で、ほとんど仕事もせずに家でブラブラしている状態の夫にとって妻から『子供を作る気が無いのなら別れましょう』と言われたら、妻の方から言い出してくれるとは万々歳、これで自由に若い女の子を家に連れ込めるなんて喜んでしまいそうだが、果たして本当にそうだろうか

 ある日、突然奥さんが居なくなった時の旦那さんの悲哀が描かれた映画が今回紹介する今度は愛妻家です。それにしても最近は自分から進んで日本映画を観ることが無くなった。本当は日本映画だって面白い映画がたくさん製作されていると思うのだが、色々な媒体で日本映画は駄目だ、駄目だと宣伝されるから僕もついつい洗脳されて日本映画を観る気がなくなってしまう。今回のように美人奥さんからお勧めしてもらうぐらいしか日本映画を観る方法が無いものなのか

 しかし、今回紹介する今度は愛妻家はハリウッド映画や韓国映画、そしてヨーロッパ各国には撮れないような日本らしい映画。日本人はよく冗談のセンスが足りないと言われるが、この映画を観る限り、日本人の笑いのセンスは世界でもトップレベルである事を確信した。笑えて、感動できて、日本独自の死生観が描かれているという点でぜひお勧めしたい映画です。
 日本人の多くの旦那さんは陰で奥さんの悪口を叩いているが、本当は心の底ではみんな奥さんのことを愛していることがよく理解でき、更に薬師丸ひろ子ってこんなに可愛かったんだ!と気付ける今度は愛妻家を紹介します

今度は愛妻家【通常版】[DVD]
中谷まゆみ,伊藤ちひろ
アミューズソフトエンタテインメント


 かつては有名なカメラマンだった俊介(豊川悦治)は仕事も無く怠惰な生活を送っていた。妻のさくら(薬師丸ひろ子)が旅行へ行く間際に軽く言葉を交し合うが、以前とは違う微妙な空気が漂っていた。
 さくら(薬師丸ひろ子)が旅行へ出かけると、新人女優がオーディション用の写真の撮影のために家にやって来て、俊介(豊川悦治)と新人女優は2人きりになるが、彼は彼女を抱くことが出来なかった。

 さくら(薬師丸ひろ子)が旅行に出かけた後、俊介(豊川悦治)は楽しい独身生活を過ごせるはずだったのだが彼の心はどこか空虚な気分で覆われていた。それどころか、さくら(薬師丸ひろ子)からの連絡は無いしいつ帰ってくるのかもわからないことに次第に苛立ちが募ってくる。俊介(豊川悦治)の周りには彼の助手の誠(濱田岳)、そしてオカマの文太(石橋 蓮司)が居たが、彼らの存在も俊介(豊川悦治)の心を満たすことはできない。
 そしてついに、さくら(薬師丸ひろ子)が旅行から帰ってくるのだが・・・ちょっと驚く展開は映画を観てください



 ちょっと?なシーンも次第に理解できるミステリー映画ではなく、笑えて、感動できる映画です。この映画を観たら崩壊寸前のご夫婦も修復できるかもしれませんし、未来に向かって生きる気力が湧いてくるかもしれないです。

 しかし、トヨエツって本当に素晴らしい俳優ですね。シリアスな雰囲気も良いですが、ちょっとダメ男っぽい役がはまります。
 そして石橋 蓮司さんもオカマの役が本当に上手でした。本当に貴重な俳優さんです。
 そして薬師丸ひろ子さんはこの映画が公開された時は46歳だったとは思えないくらい可愛いかったです。46歳のアイドルが誕生したかと思うぐらいに感動しました。この映画の中でも歌うシーンを披露してくれますが、個人的にはセーラー服と機関銃か、せめてあなたを・もっと・知りたくてぐらいを昔のファンだった者としては聴きたかったです

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映画 タイタンの戦い(2010) 神々に天罰を降す?俺が天罰を受けるかも

2011年12月01日 | 映画(た行)
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 最近、インモータルズー神々の戦いーが公開されるなど、去年からギリシャ神話を題材にした神様映画ブームが続いている。しかし、神様の内容の映画と聞くと僕はなんだか厳格な雰囲気が漂ってちょっと緊張してしまう。そういえば最近パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々と言う映画を観た。タイトルから想像できるように、ギリシャ神話を題材にした映画。
 僕もギリシャ神話を題材にした神様映画という事でちょっと厳格な気持ちで、背筋を伸ばして正座の状態で観ていたのだが・・・開始10秒で大爆笑。その後も爆笑の展開が続き、笑い転げて正座の姿勢を保つことが出来なかった。現代の世界にギリシャ神話に登場する神々がアメリカに住んでいるという設定が既にギャグだが、この映画は笑いだけでなく戦いのシーンも迫力があり、ギリシャ神話に興味がある人も無い人にもお勧めできる
 
 そして今回紹介するギリシャ神話を題材にした映画がタイタンの戦い。前述した映画と違い、この映画はまさに神様と人間が共存していた古代が舞台だ。僕はギリシャ神話には詳しくないが、少しかじったことがある。僕のギリシャ神話の印象だが、神様たちはとにかくエロい。そして特に神々の中でも最高の位に位置するゼウスは特にエロい
 このゼウスという神様は姉妹との近親相姦は当たり前。女神や人間と次々とエッチなことをしまくり、子供を作りまくっている。『私が人間を創造した』なんて言っておきながら、人間に自分の子供を産ませてしまうゼウスは性玩具の開発者でありレイプ魔。神様として崇めるどころか、即刻逮捕しなければならないと思うのは俺だけなのか
 
 さて、肝心のストーリーの方は神々の横暴(人間に対するレイプも含まれる)に対して人間たちが反乱する。しかし、人間たちはあっさり神々の圧倒的なパワーの前に意気消沈。神々のリーダーであるゼウスは、冥界の王ハデスの口車に乗って人間に天罰を降そうとする。
 そんな人間のピンチに立ち上がったのが、ゼウスが人間に産ました半神であるペルセウス。神々の横暴の被害にも遭ってきたペルセウスが、逆天罰を降すためにエロい神様たちと対決しようとするが、そんな彼の前に立ちはだかる巨大なスコーピオン、蛇女のメドゥーサ、そしてクラーケン(パイレーツ・オブ・カリビアンにも登場する巨大タコ?)等と死闘を繰り広げる

 神々に対して無謀な戦いだと知りながら、少数の人間及び途中で出会う変な奴とチームを組んで向かっていくペルセウスが格好いい。最初はペルセウスと人間たちの間で仲が悪くても、次第に友情を結んでいくあたりも好感が持てるし、神様よりも人間の方が好きそうなキャラクターが良いし、とにかく闘うシーンが面白い。ギリシャ神話に興味がある人も無い人も熱い気持ちになれるタイタンの戦いを紹介します

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 漁師であるスピローズ(ピート・ポスルスウェイト)によって助けられたペルセウス(サム・ワーシントン)は、善良な人間であるスピローズ(ポスルスウェイト)に育てられる。

 ある日、スピローズ(ポスルスウェイト)やペルセウス(ワーシントン)が漁に出ているとアルゴス国の人間たちがゼウス(リーアム・ニーソン)の巨大な像を破壊する現場を見てしまう。人間たちは神々の傲慢な行動に対して我慢が出来ずに、ついに反旗を翻したのだ。
 人間の創造主であるゼウス(ニーソン)は人間たちが自分に尊敬の念を無くしてしまったことに、天罰を加えるために冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を人間の世界に解き放つ。
 神々の怒りによって、スピローズ(ポスルスウェイト)は巻き添えを食って死んでしまい、ペルセウス(ワーシントン)も危うく命を落としかけれるが、アルゴス国の兵士に助けられ、アルゴス国の王に拝謁することになる。

 ペルセウス(ワーシントン)や前から神々を侮辱していたアルゴス国王や王妃たち目の前に現われたのが、ハデス(ファインズ)。ハデス(ファインズ)は10日後の日食までにアンドロメダ王女(アレクサ・タヴァロス)を生贄として差し出すか、もし差し出さなければ怪物クラーケンを解き放ち、アルゴス国及び人間を滅ぼすと宣言する。

 ペルセウス(ワーシントン)は人間の世界を守るため、育ての親であるスピローズ(ポスルスウェイト)の仇を討つため、そして自らの生い立ちの暗さを払拭するため等の様々な想いを秘め、ハデス(ファインズ)を倒すことを決心し、ドラコ(マッツ・ミケルセン)をリーダーとする少数の人間たちと一緒に旅立つが・・・行く手を阻む怪物、魔物達との熱い闘いは映画を観てください



 特に巨大スコーピオンとの闘いが個人的には面白かった。クラーケンの真正面から顔はゴジラに見えてしまったのは僕だけでしょうかもっと他の神々(特にアプロディーテー)を活躍させて欲しかった気もします。
 それにしても最近はギリシャ人のデタラメな国民性がよく知らされますが、ギリシャ神話の神々たちはこの現状をどう思っているのか非常に気になってしまいます。

 ちなみに監督はトランスポータールイ・レテリエ。最近はハリウッド映画に進出するなど目覚しい活躍です。

 ペルセウスを演じるのはサム・ワーシントン。なかなか格好良いです。大ヒット映画アバター(実はこの映画を観ていないのですが、本当に面白いのでしょうか?)の主演など急に運が向いて来たようです。

 偉大なる神?ゼウスを演じたのがリーアム・ニーソン。スティーヴン・スピルバーグ監督のシンドラーのリストの主演以来の大スターにして演技派。アイルランドの英雄を演じたマイケル・コリンズは彼の熱演が印象的。

 冥界の王ハデスを演じたのがレイフ・ファイズ。彼もリーアム・ニーソンと同じくシンドラーのリスト以来、ずっと絶好調。ロバート・レッドフォード監督のクイズ・ショウ、アンソニー・ミンゲラ監督のイングリッシュ・ペイシェント、フェルナンド・メイレレス監督のナイロビの蜂等、出演している映画の質においてはリーアム・ニーソンより上回っていると思います。

 そしてペルセウスと一緒に旅をする人間側のリーダーであるドラコを演じたのがデンマーク人のマッツ・ミケルセン。今や最も世界から注目されている女性映画監督であるスサンネ・ビアのしあわせな孤独アフター・ウェディングの2作品とも超お勧め。
 最近はハリウッド映画にも進出したり、007カジノ・ロワイヤルの悪役など絶好調の俳優です。

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