褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 羅生門(1950) 人間のエゴイズムを描き出す。

2019年05月27日 | 映画(ら行)
 先日、日本の映画の多くの名作に出演していた女優京マチ子さんがお亡くなりになられた。享年95歳、合掌。日本映画の巨匠の作品に多く出演している大女優として有名だが、彼女の出演作品で非常に印象に残っている映画が今回紹介する羅生門。小説家である芥川龍之介の作品としても有名なタイトル名だが、映画の方は同じ作家でも藪の中を原作にしている。そして本作は京マチ子さんの代表的作品としても有名だが、黒澤明監督が世界中に知られることになった切っ掛けでの作品でもあり、日本映画のレベルの高さを世界中に示した映画だ。
 さて、いきなり俺のボヤキから始まるが、俺の周りには嘘ばかり言っている人間がいる。自分の失敗を他人のせいにするために嘘をつき、自分を偉そうに見せるためにSNSに嘘の投稿をする奴がいる。まあ、そんなことでボヤいている俺ですら嘘をつくことが多いので嫌になるが、せめて他人を蹴落とそうとして嘘をついたり、自分を偉そうに見せるために嘘をつくことだけは決してしないと改めて自分自身に問いただす。嘘をつくにしても、自分ではなく他人を助けるための優しく、思いやりに満ちた嘘をつきたいものだ。
 しかし、俺の周りだけでなく、あなたの周りにも嘘ばかり言っている人間が多くいるだろう。だいたいテレビも雑誌もインターネットも嘘ばかり。さらに近頃は議員と呼ばれる人も嘘をつく人間が多いから困ったものだ。また、そんな嘘つきに我々の税金が流れていっているのに、腹が立たない人が多いのだからこの世の中は嘘つきのやりたい放題がまかり通ってしまう。嘘をついたもん勝ちの社会に絶望的な気分に襲われている人が俺以外にも多くいるはずだ。
 さて、本作のテーマがまさにソレ。大まかなストーリーは、ある殺人事件をめぐって関係者や目撃者の証言がそれぞれ食い違い、一体誰の言っていることが真実なのか?を探るミステリー。しかし、その過程で人間のエゴイズムを情け容赦なく描き出す。

 すっかり疑心暗鬼に満ちてしまった時代に、何を信じて生きれば良いのかを自分で考えたくなるようなストーリーの紹介をしよう。
 大雨が降り続き、すっかり荒れ朽ちた羅生門で雨宿りをしていた杣売り(志村喬)と旅法師(千秋実)。2人はある殺人事件の参考人としての帰り道だった。そんな2人が『あ~、何もかも信じられね~』とボヤキ合っている最中に別の男(上田吉二郎)が飛び込んで来て、2人の話を興味津々に聞いていた
 そんな不思議な話とは一体何か?杣売り(志村喬)が薪を取りに森の中へ入っていくと、一人の死体を発見し、役人へ届けでる。事件の顛末はこのようなものだ。盗賊の多襄丸(三船敏郎)が昼寝をしている最中に侍夫婦が通りが掛かる。多襄丸は侍(森雅之)の妻(京マチ子)の横顔を見て欲情し、侍を縛り付けて彼の目の前で妻を犯した。しばらくすると侍は死体になって転がっており、多襄丸と侍の妻は現場から消えていた。
 しかし、捕らえられて連行されてきた多襄丸、侍の妻の発言は肝心な部分で異なる点があり、そして巫女の能力を借りて死者である侍の霊の言葉を語らせると、これまた肝心な部分で異なる。三者三様で言っていることが違うのだ。果たして三人の中で誰が言っているのが真実なのか?実は3人が一斉に会っている場面を杣売りは目撃しており、3人とも嘘を言っていると言って、杣売りはその時の事実を旅法師ともう一人の男に語りだすのだが・・・

 時代背景は平安時代。科学が発達した現代に生きる俺からすれば、殺人事件に居合わせた三人の中で一番信頼できないのは、もう死んでいるのに巫女の口を借りて語る侍だろうと思ったりしたのだが、真実を語りだしたと思われる杣売りの話を聞いて更なる驚きの展開が用意されていた。この映画は登場人物が少ないのだが、実はどいつもこいつも嘘つきは当たり前で、エゴイスト、虚栄心、悪意に満ちた人間ばかりが登場。しかし、よく考えたらこんな奴らは映画の中だけではなく誰の身にも思い当たる奴ばかり出てくる。現代に生きる我々も疑心暗鬼の世界に放り込まれていることに気付かされるし、自分自身の胸に手を置いて『実は俺も本作の登場人物たちと同じじゃないのか!』と考え悩む。まあ、本作を観た後に自分で悩むだけなら、まだマシな方。もしも本作を鑑賞した後に『俺は国民の財産と生命を守っているんだから、もっと議員報酬を上げてもらって良いはずだ』なんて考えている奴がいたら、そいつには直ぐに議員辞職勧告するべきだろう。
 しかし、本作はモノクロだが世界にも名が知られている名カメラマン宮川一夫のによる映像表現は美しいと思わせるし、音楽も重厚感があって良い。そして、黒澤明監督というのは本当にストーリーテラーだと思わせるような抜群の構成力、ストーリー展開の妙を感じさせる。そして、本作が素晴らしいのは疑心暗鬼の暗闇の中でも、ものすごく小さな希望の灯を点そうとしているところ。絶望の淵に立っている人が本作を観れば、これからはもがいてでも生きていこうと思わせられるはずだ。そして京マチ子さんだが、美人だとは思えないが妖艶な雰囲気が漂う。色々な表情を見せてくれるし流石は大女優だと思わせます。
 京マチ子さんが亡くなった記事を見て、初めて彼女を知った人、日本映画の名作を観たい人、これが人間の本質かもな~?なんて思える映画を観たい人、誰も信じられない人等に今回は映画羅生門をお勧め映画として挙げておこう。

羅生門 デジタル完全版 [DVD]
宮川一夫,黒澤明,芥川龍之介,橋本忍
角川映画


羅生門 デジタル完全版 [Blu-ray]
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 監督は前述した黒澤明。娯楽時代劇としては七人の侍用心棒隠し砦の三悪人、ヒューマニズム映画として生きる酔いどれ天使をお勧め映画として挙げておこう。他にもお勧め映画多数の偉大なる映画作家です。


 


 
 
 
 
 

 
 
 

 

 

 

  
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競馬 日本ダービー予想(2019)

2019年05月26日 | 競馬予想
日本ダービーの予想
 令和になっての初の日本ダービー。昨年は平成の最後の日本ダービーで福永祐一が勝つドラマがあったが、令和元年の日本ダービーはどのようなドラマが用意されているのか。しかし、ここまでのクラシック牡馬戦線を見ているとやはり皐月賞で好走した1~3着馬が能力の違いを見せつけてきた。この3強から今年の日本ダービー馬が誕生することは間違いないだろう。問題は距離の2400Ⅿへの対応か。リオンリオンロジャーバローズが作り出す流れはスタミナを要する流れになると思う。その点で他の馬にも勝てないまでも2着に食い込む馬が出てくるか。

◎ 13 ヴェロックス
〇  6 サートゥルナーリア
▲  7 ダノンキングリー
△  4 サトノルークス
△ 14 ランフォザローゼス
△ 15 リオンリオン
×  5 マイネルサーパス
× 10 クージュゲリエ
× 11 レッドジェニアル
× 12 アドマイヤジャスタ

 俺の本命は13番のヴェロックス。皐月賞ではサートゥルナリアにぶつけられながらも根性で2着に突っ込んだ。距離適性、精神力、そして馬主の金子オーナーの異様なぐらいのダービー馬を引く超能力。力任せにねじ伏せるレース振りなら、この枠順も良いだろう。それに今年になってからのレース内容の上昇度が非常に頼もしい。調教の動きからも皐月賞から更なる成長を感じさせる。当面の敵はサートゥルナリアだろうが、日本ダービーの舞台で皐月賞の雪辱を晴らす。

 対抗には6番のサートゥルナリア。休養明けで臨んだ皐月賞はもっと楽に勝てると思っていた人が多かったようだが、そこまでは甘くなかった。当然その皐月賞から日本ダービーには更に調子を上げてくるだろう。レースセンス、折り合いなど不安な要素はまるでない。しかし、ルメール騎手からレーン騎手への乗り替わりが日本ダービーの舞台で果たしてどうか。いくらレーン騎手が凄いと言っても日本ダービーをスポット参戦して勝てるほど甘くはないだろう。前走での直線半ばで内に寄れたのは少々不安ではある。もしかしたら距離面で限界があるかもしれない。今まで4戦4勝と課題はクリアしてきた馬。そんな心配をアッサリクリアするだけの能力は持っている可能性はある。

 単穴には7番のダノンキングリーを挙げる。この馬の瞬発力ならもっと内枠でも良かったが、とりあえずこの枠なら許容範囲だろう。東京コースは合っているし、今の高速馬場もこの馬には良いだろう。3強の内の1頭であるのは間違いないが、他の2強に比べて2400Ⅿへの距離に対する不安はある。3強の中では最も低い評価になってしまったが、当歳のディープインパクト産駒の牡馬の代表ならばGⅠレースはどこかで勝つはずだと思うのだが、それが日本ダービーの舞台である可能性はある。

△評価の馬
まずは4番のサトノルークスを挙げる。皐月賞でぼろ負けして一気に評価を下げたが、調子が悪かった。3コーナーから馬が全く対応できなかった。強敵相手の多頭数のレースは初めてだったし、前走の経験が良い方にでないか?ちなみに調教は抜群の出来だったので、前走よりは走れるだろう。血統的に2400Ⅿは良さそうだし、位置取りも今回は前目で勝負するだろう。勝てないまでも2着ぐらいならあり得るだろう。

 次に14番のランフォザローゼスを挙げる。早々に皐月賞をパスして青葉賞から始動。完全なダービー狙いのローテーションであり、その前走でも休み明けにしては良い内容だった。京成杯の2着の時よりも鋭く迫ってきた脚は成長を感じさせるし、上積みもある。3強の間隙を縫って2着に割り込める可能性はある。

 次に15番のリオンリオン。逃げるのは恐らくこの馬。前走の青葉賞の逃げは稍重の馬場を考えるとなかなか優秀な内容。あのペース、勝ちタイムで押し切るのだからこの馬の前残りは警戒が必要だ。乗り替わりは痛いが、それに目をつぶっても2着には押さえておきたい馬だろう。

 ×評価については休養明けを叩いて上昇しそうな5番のマイネサーパス。大崩れも無く常に善戦している10番のクラージュゲリエ。折り合ったときの末脚は侮れない11番のレッドジェニアル。前走の皐月賞で後方から1頭だけ伸びてきた12番のアドマイヤジャスタ。これらの馬なら3着なら来ても驚けない。

買い目 三連単フォーメーション
1着 13
2着  4、6、7、14、15
3着  4、5、6、7、10、11、12、14、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 6、7
2着 13
3着 4、5、6、7、10、11、12、14、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 4、7、14、15
3着 13                     合計 60点


目黒記念の予想
ここはトップハンデの59キロを背負っても負けられない6番のブラストワンピースがガチガチの本命。

◎ 6 ブラストワンピース
△ 1 ウインテンダネス
△ 4 ムイトオブリガード
△ 5 アイスバブル
△ 7 ゴーフォザサミット
△ 9 アドマイヤエイカン
△10 ルックトゥワイス
△11 ポポカテペトル
△12 パリンジェネシス
× 3 ソールインパクト
× 8 チェスナットコート

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 1、4、5、7、9、10、11、12
3着 1、3、4、5、7、8、9、10、11、12           合計 72点

 
 
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映画 ザ・ダイバー(2000) 黒人ダイバー(潜水士)のお話

2019年05月22日 | 映画(さ行)
 黒人の・・・なんて内容を聞かされると、どうしても人種差別をテーマにした映画かと思われるが、確かに今回紹介する映画ザ・ダイバーも黒人に対する差別、偏見の内容がストーリーに盛り込まれている。ちなみに本作は実話。アメリカ海軍で黒人としては初めてマスターダイバーの名誉を得た潜伏士であるカール・ブラシアの半自伝映画。しかし、この映画が凄いのは人種差別、偏見を描き出すだけでなく、絶望的な状況に放り込まれながらも立ち上がろうとする熱いストーリーになっていること。時々、「どうせ俺は不細工だから女性にモテないんだ」「どうせ俺(私)は障害者だからできないんだ」なんて言い訳ばかりしている人を見かけるが、熱い想いを持った人間は多少のハンデを抱えてしまったぐらいではへこたれないものだ。

 それではロッキーとフルメタル・ジャケットを足したようなストーリーの紹介を。
 アフリカ系アメリカ人であるカール・ブラシア(キューバ・グッディング・ジュニア)は貧しい農民の子供として生まれ、父親から二度と故郷へ戻ってくるなと強く励まされ、海軍への道を進む。海軍での最初の仕事は料理人だったのだが、泳ぎの上手さを見込まれ当時としては黒人には珍しい甲板兵に抜粋される。
 ある日の事、カールの乗った船にヘリコプターが着陸に失敗し、ダイバーであるビリー(ロバート・デ・ニーロ)が救出に向かうが、アクシデントに巻き込まれたビリーは肺にダメージを受けてダイバーの仕事を辞めることを余儀なくされる。しかし、カールはそのビリーの雄姿を見て自分もダイバーになりたいと思うようになる。
 カールはダイバー養成所に入るために、2年間100通を超える手紙の嘆願書を送り続けて、やっと養成所に入ることを許される。しかも、その養成所の教官はあのビリー。カールはビリーの猛烈なしごき同然の厳しい訓練に耐え、しかも人種差別、偏見の障害を乗り越え、見事にダイバーとなる。
 しかし、カールはダイバーとしての仕事の真っ最中に片足を切断する事故に遭ってしまうのだが・・・

 この映画が本領発揮するのは、ストーリーの紹介で書いたように片足を切断してから。並みの人間ならさっさととダイバーを引退するところだが、カール・ブラシアの偉いところは、片足を無くしても海軍のダイバーを続けようとするところ。しかも、海軍のダイバーなんて仕事はハンデが有るからと言って同情されるような世界ではない。溺れている仲間がいれば、両足がきちんと揃っているダイバーと同じ仕事をしなければならない。片方の足が義足だったので海中を泳ぐのが遅くて仲間を助けられませんでした、なんて言い訳は通じない。
 すっかり落ち込んでいるところに現れたのが半ば使い捨て状態に陥ってしまっている教官のロバート・デ・ニーロ演じるビリー。今や師弟の域を超えて友人としての関係を築いている2人が二人三脚で再度ダイバーとして一線級で活躍するために、そして人種偏見や偏屈な考えで凝り固まっている海軍の上役を見返すために猛特訓が始まる。私利私欲で目立ちたいだけで議員をしている奴なんかは直ぐに見分けがつくが、自分の熱い想いにストレートに向かっていく男の姿は、体がボロボロになっても恰好良い。
 他にも父親の子供に対する熱い想いは黒人としてのプライドを感じさせるし、男を育てるのはやっぱり女性の力が大きいことに気付くし、今さらながらロバート・デ・ニーロの教官役がピッタリはまっている。名作ロッキーのようなチャレンジ精神旺盛な映画が好きな人、スポコン映画が好きな人にもお勧めできるし、すぐに弱音を吐く人、逆に障害を持っているぐらいでへこたれない人、人種差別の映画に興味がある人・・・等に今回はザ・ダイバーをお勧めとして挙げておこう

ザ・ダイバー〈特別編〉 [DVD]
ロバート・デ・ニーロ,キューバ・グッデイング・Jr.,シャーリズ・セロン
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント





 

 
 
 

 
 
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競馬 オークス予想(2019)

2019年05月19日 | 競馬予想
オークスの予想
 令和の時代を迎えても、一向に調子が上がらないのが俺の馬券の予想。しかし、毎度のことながら予想する時は的中させる自信が100%ある自分の超ポジティブシンキングが我ながら恐ろしい。さて、今年のオークスだが桜花賞馬が参戦しないなど、桜花賞の時とは違って混戦模様。桜花賞出走組が強いレースではあるが、今年は別路線組もチャンスだと思う。さて、毎度の如く展開を読むことから始めると最内枠をゲットしたジョディーが逃げるか。今まで逃げて結果をだしてきたコントラチェックだが、陣営のコメントからは逃げに拘っているようでもない。意外にもペースは遅い流れになるのかもしれない。そうなると先行馬が有利の流れになりそうだが、そこはスタミナを求められる2400Ⅿの距離。展開的にはジョディーは怖いが、ダイワメジャー産駒だということを考えると2400Ⅿ戦では距離が長そうだ。
 しかし、今日の東京の芝のレースを見ると人気薄の馬がスローペースを大外から飛んできたり、けっこうなペースで逃げた馬が勝ちきったりしているので、展開面はそれほど気にしなくて良いのではないか。むしろ東京2400Ⅿ戦の舞台にマッチした馬を狙っていくのが良いだろう。そうなると重視したいのが東京コースの実績、距離適性、そしてスローペースの流れを考えるとやはり外々を回らせられる馬は厳しいだろう。そして、折り合いの不安のある馬は人気馬でも消していける。

◎ 2 クロノジェネシス
▲ 4 シェーングランツ
▲12 ヴィクトーリア
△ 5 エールヴォア
△10 カレンブーケドール
△13 ラヴズオンリーユー
△14 フェアリーポルカ
× 3 コントラチェック
× 7 シャドウディーヴァ
×11 シゲルピンクダイヤ
×16 ビーチサンバ

 人気しそうで要らない馬
8 ダノンファンタジー

 本命はなんだかんだ言っても桜花賞出走組の2番のクロノジェネシス。桜花賞ではスタートこそは良かったが道中が非常に厳しい流れ。ごちゃついて次第にポジションが悪くなり、最後の直線も被せられて外に出すのに手間取ってしまった。しかし、そんな苦労したレースをしながらもラストは猛然と伸びてきて3着。改めてこの馬の底力を見た気がした。今回の東京コースは2戦2勝の実績が物語るように安心できるし、実際にそのパフォーマンスも素晴らしい。距離も凱旋門賞を勝ったバゴの産駒なら血統的に心配しなくても良いし、前走の桜花賞のスローペースでも折り合いも心配するほどではないだろう。しかも、この枠順は相当恵まれた。両隣の枠が逃げ馬なので好位のインで脚を矯められそうなのも良い。抜群の手応えで最後の直線に向かい、鋭い末脚で強さを見せつける。

 単穴には2頭挙げる
 まずは4番のシェーングランツを挙げる。同じ藤澤厩舎では3番のコントラチェックの方が評価が高いが、ローテーション、脚質、東京コースを考えるとこちの方を上位に挙げたいし、勝つ可能性まであると思う。いつも後方からのレースが多いが、それほどスタートが悪いわけでもなく、今回は周りの枠の馬が先行したい馬ばかりなので、いつもよりは前の位置でレースを進めることができるだろう。そして、2歳時のアルテミスSで見せた脚は東京コースでは期待させる。距離も2400Ⅿは桜花賞の1600Ⅿ戦よりも向く可能性が高い。最近は結果のみならずパフォーマンスも大したことがないが、前走の桜花賞は着順は悪いが最後の3ハロンを33秒ジャストで来ていることを考えれば悪い内容とも言えない。東京2400Ⅿのコースで一変があっても驚けない。

 次に12番のヴィクトーリアを挙げる。前走は逃げると思っていたがスタートで後手を踏むまさかの展開。しかし、外に出してからの力強い末脚は能力を感じさせる。逃げに拘る必要がなくなったのは非常に大きい。前走の内容なら2000Ⅿから2400Ⅿに延びるのも悪いと思えないし、むしろ更に期待できるか。そして連勝して勢いに乗って迎えられるのが良い。桜花賞との別路線組ならこの馬に期待したい。

 △評価は距離が向きそうな馬を中心に選びました。特に10番のカレンブーケドールは折り合いに不安は無いし、クイーンCでも俺の本命馬のクロノジェネシスとそれほど差の無いレースをしているので2着ぐらいなら来る力はある。
 他に14番のフェアリーポルカは前走のフローラSは5着だったが、東京2000Ⅿでの大外枠の不利を考えればその時の勝ち馬であるヴィクトーリアとそれほど実力差は無いように思える。今回も外枠だが東京2400Ⅿコースならそれほど気にするほどでもない。

 ×評価は能力はあるけれど東京の2400Ⅿは不安に感じる馬を中心に選びました。

 人気しそうで要らない馬の8番のダノンファンタジーは折り合い面に難がある。良い枠をゲットしたように思えるが他の馬との枠の並びを考えると前に馬を置くのが難しそうだ。もっと内枠が欲しかったところだろう。ペースも落ち着きそうな流れであることを考えると、ますます折り合いが不安。2400Ⅿの今回はまさに斬りごろだろう。

買い目 三連単フォーメーション
1着 2
2着 4、5、10、12、13、14
3着 3、4、5、7、10、11、12、13、14、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、12
2着 2
3着 3、4、5、7、10、11、12、13、14、16     合計 72点
  
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映画 酔いどれ天使(1948)黒澤明の初期作品の傑作です

2019年05月18日 | 映画(や行)
 日本人で世界の〇〇と呼ばれている人間は少なかれ居るが、その中でも最もしっくりくるのが世界の黒澤。今でも世界において黒澤明の名前は燦然と輝いているのだが、なぜか日本では知らない人が多い。もう今の20代の若者たちは殆ど知らない人ばかりで、俺よりチョット世代が上の50代のオジサン達ですら知らない人の方が多いかもしれない。もはや黒澤明監督の映画は日本の文化であり、もっと多くの日本人に黒澤映画を観てもらうために俺は頑張るんだ。
 黒澤明監督の戦後間もない初期の傑作と言えば今回初回する映画酔いどれ天使。結核で死にそうになっている若いヤクザと昼間から飲んだくれている貧乏な町医者が喧嘩しながら交流を深めていくストーリー。タイトル名はもちろん後者の方を指しているのだが、俺から見れば天使というよりも小汚いオッサン。髭面で毒づきながら病人の診断をしているようなお医者さんは、今頃は見かけない。そんな場面からも戦後の時代を感じさせる。
 しかし、本作の後に黒澤明監督は次々と傑作を連発するが、彼の映画の特徴が最初に色濃く出たのが本作。社会悪を絶対に許さないテーマ、大げさな対決シーン、音楽の使い方、巧みなストーリー展開、そして三船敏郎の初の黒澤作品への出演。まさに黒澤イズムの原型が詰まっている作品だ。

 それでは戦後の混乱した時代ながらも、何かとエネルギッシュな時代の息吹を感じさせるストーリーをできるだけ簡単に紹介を。
 昼間から酒を飲み、世間に恨みがあるのか少々口が悪い貧乏な町医者である真田(志村喬)。しかし、彼には病人とは真摯に向かい合い、自分で『俺みたいなのは天使みたいなものさ』と一寸だけ笑えるギャグをかましてくる。
 そんな真田の病院に夜分遅くに、若いヤクザの松永(三船敏郎)がやってくる。真田は撃たれた鉄砲玉を取り除いてやるのだが、松永が咳き込んでいる様子から診察してやると、どうやら結核の疑いが出てきた。しかし、松永は親切な真田に対して『俺の体に悪い部分があるなんて嘘をいうな』と胸倉をつかんで詰め寄る。そんな松永を真田は『お前みたいな人間のクズはもう来るな』と追い返す。まるで子供同士の喧嘩だ。
 大きな病院で診てもらった松永はやはり結核だった。しかし、それでも血気にはやる松永は真剣に治療しようとしない。真田はヤクザは嫌いだが、なせか松永の内面には憎めない部分があり、彼の病気を治してやろうと思うのだ。
 しかしながら、松永の兄貴分の岡田(山本礼三郎)が刑期を終えて出所してきた。そこからは松永の威厳は一気に低下、情婦はすっかり自分から逃げ出して岡田の元へ走り、縄張りが自分から岡田の物に譲渡されることになる計画をチラッと聞いてしまった。すっかり落ち目になった松永は博打にのめり込み、ついに吐血。身心ともにボロボロになった松永は真田の家で養生することになる。真田の家で匿まわれていた美代(中北千枝子)はかつて岡田から人生をめちゃめちゃにされた女性だった。岡田が美代を探しており、ついに真田の病院に居ることを嗅ぎつける。
 もう色々とショックですっかり威勢を無くしてしまった松永だったが、真田に迷惑をかけてしまったことを後悔し、自ら岡田の元へ対決をしに行く・・・

 偉そうに威張っているヤクザだが自分の体に病気で侵されているとしると、ショボい奴になってしまう。俺の知っている議員には『だいたい市民は何でも政治家に頼り過ぎなんですよ』と偉そうなことを言っているが、それなのに道路わきで自分の名前と顔が写っている自民党の旗を持ちながら、お辞儀ばかりしている奴がいる。普段はたかが議員のくせに自民党の旗を持っている時はプライドを捨てられる卑屈さは、本作のヤクザの連中と大して変わらんと思って見てしまった。
 もう死にかけの松永の行動の結末は途中から読めてしまうが、対決シーンがなかなか凄い。黒澤明の対決シーンは泥んこになるのが特徴だが、本作はペンキまみれになって対決する。そして、この対決のケリの付いた後のショットがなかなか凄い。そして、医者の言うことを聞かずに兄貴分が居るとことろへ乗り込んで死に場所を求めているかのような生き方をしている松永と、その反対の位置づけとして女学生(久我美子)の存在があるが、この女性を持ってきたことによって陰惨な暴力の世界に、人類の希望を感じさせるエンディングが素晴らしい。これだから人間って素晴らしいし、俺も生きようと頑張れる。
 戦後の息吹のエネルギッシュさを感じ、今観ても楽しいし、面白い。黒澤明監督のヒューマニズムドラマにどっぷりハマりたい人にはお勧めだ

酔いどれ天使[東宝DVD名作セレクション]
黒澤明,植草圭之助
東宝


 監督は日本のみならず世界映画史を代表する黒澤明。彼のお勧め作品は多数あるのだが、まだ彼の作品を見ていない人は七人の侍は絶対に観ておけ。ヒューマニズを謳いあげた作品なら生きる、社会派サスペンス映画なら天国と地獄がお勧めです。




 

 



 
 

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競馬 ヴィクトリアマイル予想(2019)

2019年05月12日 | 競馬予想
ヴィクトリアマイルの予想
 昨日の京王杯スプリングは俺の本命馬は取り消し。実は家に帰ってから録画されているのをレースを見ていたのだが、俺の本命馬が全く写らなかったのでおかしいな~と思っていたが、理由がわかってホットした(笑)しかし、早く令和になっての初の馬券的中を早く達成したいと焦りだす今日この頃。そんな希望を込めて本日のヴィクトリアマイルを予想する。
 しかし、このレースはとにかく荒れるレース。東京の1600Ⅿ戦はスピードだけでは押し切れないと言われるが、ヴィクトリアマイルに関してはスピードでそのままゴールまで粘り込む馬もいる。それが馬券が荒れる要因になっていると思う。勝ちタイムも今回は相当早くなると思うし、やはり先行する馬に注意したい。

◎ 6 ラッキーライラック
▲ 1 アマルフィーコースト
▲11 アエロリット
▲16 ソウルスターリング
△ 2 レッドオルガ
△ 7 ミッキーチャーム
△ 9 プリモシーン
× 4 ノームコア
× 8 デンコウアンジュ 
×15 カンタービレ

 俺の本命は6番のラッキーライラック。前走の阪神牝馬Sは負けるわけがないと思ったが、思わぬ大敗。逃げるだろうと思った馬の後ろについたら、その馬が逃げずに位置取りが悪くなってしまい、しかもスローペースになってしまった。道中は不利を受けたりで最悪のレース振り。精神的ダメージが心配されたが、そんな心配を晴らすような調教の良さ。牝馬でこれだけ調教でビッシリやることに松永ミッキー調教師の今回のレースにかける意気込みが伝わってくる。今回は有力馬が逃げるような展開になるだろうし、前走ほどスローペースにならないし、今回は積極的に好位でのレースをするだろう。そして中山記念でのレース振りを見ていると現状ではマイル戦のレースは合っている。スピードレースに対応できるだけの勝ちタイムを持っているのも非常に心強い。昨年はアーモンドアイという怪物牝馬に完敗し続けたが、その馬がいないレースのここはGⅠ制覇のチャンス到来だ。

 単穴には3頭挙げる
 まずは1番のアマルフィーコーストを挙げる。1200Ⅿ戦でも楽に先行できるスピードは強敵がそろうこのレースでも怖い存在。しかも今回は内枠を引いたので逃げる可能性もある。前走で1600Ⅿの距離にも充分に対応できることがわかったし、その前走はスローペースになったが今回は自らペースを作り出す流れに持っていけば勝てる可能性はある。あんまりペースが遅いようだとこの馬が逃げるかもしれない。しかし、実力をつけてきたのは明らかだし、枠順にも恵まれた。ここは他馬とのスピードの違いを見せつけて勝っても驚けない。

 次に11番のアエロリットを挙げる。東京コースで見せる先行力は魅力的。もしかしたらこの馬が逃げるか。しかし、アメリカからの遠征明けのレースというのは少々不安。海外遠征に行ってぼろ負けして、その後は力を落としてしまう馬を最近はよく見てしまう。充分に休養を取っているので疲労は考えにくいが、精神面でどうなのか。今回のレースはこの馬には抜群の適性があるので本命にしたいぐらいだが、余計な大敗明けを考えるとこれぐらいの評価が妥当か。

 次に16番のソウルスターリングを挙げる。オークスを制覇した時の輝きがすっかり薄れてしまったが、ここは休養期間を経て再び輝きを取り戻す絶好の機会だ。気性的な荒さが出てきているようなので、今ならマイル戦は合うだろう。外枠だがメンバー的に好位を取るのにそれほど苦労しなくて済むだろう。休養明けでGⅠレースは不安ではあるが、今やトレンドはぶっつけGⅠレース参戦で勝つこと。この休養で本調子を取り戻せば勝てる能力はある。武豊が珍しく美浦まで駆けつけるぐらいだから、ここは本気で狙ってきたと思って良いだろう。ここは藤澤、武のレジェンドコンビがタッグを組んだのならば勝てる可能性がある。

△、×評価は現在の勢いを中心に選択しました。

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 1、2、7、9、11、16
3着 1、2、4、7、8、9、11、15、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 1、11、16
2着 6
3着 1、2、4、7、8、9、11、15、16       合計 72点

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競馬 京王杯スプリングC予想(2019)

2019年05月10日 | 競馬予想
京王杯スプリングⅭの予想
 平成の最後の方はすっかり馬券も的中しなくなり、令和の最初のレースであるNHKマイルⅭも俺の本命は全く伸びてこず。何だか悲しくなってきた今日この頃だが京王杯スプリングⅭで俺の鬱憤をはらしてもらおう。しかしながら所用で時間がないために俺の予想だけアップしておきます。狙いは距離の1400Ⅿが向く馬を中心に予想を組み立てる。このメンバーでは実績もあり、早めのペースも向きそうで、今なら東京1400Ⅿが向きそうなサトノアレスを本命にする。

◎ 3 サトノアレス
▲ 4 トゥザクラウン
▲ 7 リナーテ
▲16 スマートオーディン
△ 2 ドーヴァ
△ 6 ロジクライ
△ 9 タワーオブロンドン
×11 エントシャイデン
×12 ロードクエスト
×14 スターオブペルシャ

買い目 三連単フォーメーション
1着 3
2着 2、4、6、7、9、16
3着 2、4、6、7、9、11、12、14、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、7、16
2着 3
3着 2、4、6、7、9、11、12、14、16     合計 72点




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競馬 NHKマイルC予想(2019)

2019年05月04日 | 競馬予想
NHKマイルCの予想
 平成の最後の方の馬券はボロボロで、実際に先週の平成最後のGⅠレースの天皇賞(春)の予想では大恥をかいてしまった。令和の時代を迎えて、俺の頭上に競馬の神様が降臨してくることを願っているのだが、令和の最初のGⅠレースであり、競馬予想の一発目が日曜日に行われるNHKマイルC。馬場状態はさほど気にしなくても良いのかと思っていたが、土曜競馬の東京競馬場では10レース以降が中止になってしまうほどの大量の雹が降ってきた。スピード決着なら桜花賞で圧倒的なスピードを見せつけたグランアレグリアが本命で仕方ないと思ったが、少しばかりパワータイプの馬にもチャンスが出てきた。展開は前走のアーリントンⅭで逃げ切ったイベリスが逃げる。そして2番手にはスタートセンス抜群のワイドファラオが付けると思う。意外にもペースは落ち着きそうで、1000Ⅿ通過が59秒台から1分の平均から少し遅い目のラップになりそうだ。先行馬が楽なペースになりそうな気配が漂うが、そんな流れを早めに動くのがグランアレグリア。そして、それに呼応するようにアドマイヤマーズも動く。東京コースの良馬場でスピード決着なら、そのままこの2頭でゴール板までマッチレースになるかと思われるが、あの雹の降りっぷりなら今回のレースは時計が少し掛かる決着になりそうだ。そうなるとスピード一辺倒に近いグランアレグリアが絶対とは言い切れないと思う。アドマイヤマーズにしても強気なデムーロならグランアレグリアを競り負かすことだけを考えて乗るだろう。ここは後方待機に賭ける馬たちの台頭だ。尚且つ、そこそこ重たい馬場でもこなす馬、血統的にも重馬場適性を感じさせる馬がいれば本命にしたいと思っていたら、俺の願ったり叶ったりの馬がいた。

◎ 15 ヴィッテルスバッハ
〇 17 アドマイヤマーズ
▲  7 グランアレグリア 
△  1 クリノガウディ
△  2 プールヴィル
△  3 ダノンチェイサー
△  6 グルーヴィット
△ 18 ケイデンスコール
×  5 マイネルフラップ
× 13 ファンタジスト

 俺の本命は15番のヴィッテルスバッハ。前走のニュージーランドTは超スローペースで後方からのレースで絶望的な展開。最内枠から好スタートを決めて逃げたワイドファラオが勝って当たり前のレース。そんなレースを後方から外を回って一頭だけ違う脚色で追い込んできた本馬は賞賛に値する。今回は早めに動いて先行する馬を掃除してくれるグランアレグリアのレース振りなら前走のように展開に泣くことはないだろう。そして、この馬は長い直線の東京コースでこそ本領発揮するのは2走前のレースで証明済みだし、パワーを要する馬場も未勝利戦での稍重の馬場で勝っているので大丈夫。血統的にルーラシップの子供だからスピード決着にならない馬場はこの馬に向くだろう。ここ2走の出遅れは心配であり、もう少しマトモにスタートは出て欲しいのが正直な気持ち。それでも勝ち負けには絡んでくるだろうし、強敵の2頭を打ち破る可能性は大いに感じさせる。

 対抗には17番のアドマイヤマーズを挙げる。前走の皐月賞は上位3頭に引き離された4着と不満の残る結果であり、内容も少し物足りなかった。しかし、思ったよりも位置取りが後ろで、もっと早めに動きたかったはずだが結果的に内枠が響いた。しかし、GⅠレースだとこの馬には2000Ⅿは長い。今回の1600Ⅿ戦はパーフェクトの成績を残しているように、今回の方がチャンスだ。このレースはダイワメジャーの産駒が2勝しているし、血統的にも後押しできる。枠は外過ぎるが、この枠なら前回とは逆に自在に動けそうなので当面のライバルであるグランアレグリアの動きを見てレースが出来そうだ。実際に朝日杯フューチュリティステークスではグランアレグリアを封じ込んでいるだけに、ここはチャンス。馬場が渋るのもグランアレグリアとの比較では良いだろう。得意のマイル戦なら2歳王者のプライドを見せつけるか。

 単穴には7番のグランアレグリアをやっぱり挙げる。桜花賞のレースの再現をここでも見せるか。しかし、時計が掛かりそうな馬場になるのはやっぱりマイナス材料だろう。そして阪神外回りコースよりも更に直線の長い東京コースだと早めにエンジンをふかしてガス欠のケースは充分に考えられる。しかし、桜花賞の圧倒的なパフォーマンス、乗りに乗っているルメール騎乗ならばこれ以上は評価を下げられない。

 △評価は内枠に入ったレースセンスのある馬、渋った馬場が得意そうな6番のグルーヴィット、そして前走の脚はそれなりに見所があり、休養明けの効果を見込んで18番のケイデンスコールを挙げておく。

買い目 三連単フォーメーション
1着 15
2着  1、2、3、6、7、17、18
3着  1、2、3、5、6、7、13、17、18

買い目 三連単フォーメーション
1着 7、17
2着 15
3着 1、2、3、5、6、7、13、17、18

買い目 三連単フォーメーション
1着 17
2着 1、2、3、6、7、18
3着 15                              合計 78点 3枚目のフォーメーションが的中しそうな予感がします

 
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映画 悲しみが乾くまで(2008) ストイックな姿勢を感じます 

2019年05月04日 | 映画(か行)
 せっかく綺麗な女性から家に誘われたのに、「あなたが死ねば良かったのに」なんて面と向かって言われたら、流石に打たれ強い俺でもショックだ。そんな酷い言葉を投げかけないと、やってられね~!と思えるぐらいどん底に叩き落とされた女性と、何を言われても腹を立てないヘロインに溺れた男。ボロボロの事態に直面している2人の男女が浮き沈みを繰り返しながらも、必死に立ち上がろうとする人間ドラマが今回紹介する映画悲しみが乾くまで
 丹念に描き込まれたストーリー展開にも惹かれるが、それよりも本作の特徴はアップの映像が多用されていること。顔の表情をとらえたアップの映像なんかは、どんな映画でもあるが、本作は片目だけだったり、唇だけだったりのような極端な映像表現が見られる。それは台詞からではなく瞳の奥から気持ちをえぐり取ろうとしているように感じたり、嘘を許さないような強い気持ちが現れているようにも見える。

 何はともあれ女性監督ならではのストーリー展開、女性像が見れるストーリーの紹介を。
 オードリー(ハル・ベリー)は愛する夫ブライアン(デヴィット・ドゥカヴニー)と2人の子供に囲まれて幸せな生活を送っていた。ところがある日の夜、ブライアンは男が女に暴力を振るっているのを止めようとして射殺されてしまう。
 夫の葬式にブライアンの親友であるがヘロイン中毒でヘロヘロになっているジェリー(ベニチオ・デル・トロ)が現れる。オードリーは以前からジェリーのことを嫌っていたのだが、子供たちが意外にもジェリーと親しくしているのを見て、ジェリーに自宅の空き家を提供するのだが・・・

 前半は時間軸が色々と飛ぶので少々ややこしく感じるかもしれないが、オードリーが夫のブライアンを愛している様子、オードリーがどれくらいジェリーを嫌っているか、夫のブライアンとジェリーの友情の固さが描かれているのだが、これが徐々に生きてくる展開だ。見た目は何だか危ない人のようなベニチオ・デル・トロ演じるジェリーだが、本当は良い人なんだということがわかってくる。
 オードリーがあれほど嫌っていた夫の親友であるジェリーを自宅に住まそうとする展開からアダルドビデオのような陳腐なストーリーが展開されるかと思いきや、実はここからが本作のストーリーの凄いところ。ジェリーを何かと理由をつけて家に呼んだのは夫を亡くした悲しみを少しでも癒すためだと思うのだが、それが逆効果になっていく展開には感心させられた。特に子供たちがジェリーと親しくなればなるほど腹が立つあたりの件は女性監督ならではの感性が発揮されていると思う。
 いきなり愛する者を失った女性とヘロイン中毒の男の男女の交流がメインに描かれているが、そんな2人を支えるような周囲の人達がまた素晴らしい。人間って協力しあって生きていくんだということが改めてわかる。そして、失うものがあれば、得るものがあるという普遍的な事に触れているのも本作の優れたところ。俺だって思い起こせば飲み代をピンハネされたり、政治活動費を寄付したのに恩を仇で返されたりして無駄にカネを無くした。しかし、その代わりに多くの友情を得た。
 そして、ハル・ベリーベニチオ・デル・トロの両者だが、さすがはアカデミー受賞者なだけあって魅せる。特にベニチオ・デル・トロの方は、その演技はホンモノじゃないとできないだろうというぐらいの完璧さ。他にも褒めたりないところがあったかもしれないが、どんなに辛い目に遭っても頑張って生きようと思わさせてくれる悲しみが乾くまでをお勧め映画として挙げておこう

悲しみが乾くまで スペシャル・エディション [DVD]
アラン・ローブ,アラン・ローブ
角川エンタテインメント


 監督はデンマーク人の女性監督であるスサンネ・ビア。本当にこの女性監督は余韻が残りまくりの映画を撮る。個人的に最も好きな恋愛映画しあわせな孤独、親子とは何か?を問いかけるアフター・ウェディングがお勧めです。


 
 

 

 

 


 









 


 

 



 



  
 
 
 
 
 

 
 

 



 
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