二千六百年以上にわたり万世一系を貫く皇室を戴く日本人の俺からすれば、英国の王室なんかハッキリ言って見下している。しかし、そうは言ってもかつては(今でもそうだが)世界中に自治領、植民地を持ち、世界を支配した大英帝国の国王ともなれば、その威厳を自国民に見せつけなければならない。
当然のことながら俺みたいに人の前でスピーチをするのが苦手で引っ込みがちな英国王では、多々あるそのような機会において自国民を大いに落胆させてしまうのは明らか。
さて第二次世界大戦中において、猛烈な勢いでヨーロッパを席巻するナチスドイツと対峙しなければならない国難に見舞われることになった当時の英国王であったジョージ6世。ところが、この国王は吃音症であり、スピーチが大の苦手。彼は難敵を迎えるにあたり、自らの弱点を克服し、いかにして国民を鼓舞するようなスピーチを行ったのか。
それではアカデミー作品賞を受賞するなど、アメリカ国民にも大いに受けられたストーリーの紹介を。
1925年の大英帝国博覧会においてスピーチをすることになった英国王ジョージ5世の次男ヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)(コリン・ファレル)だったが、吃音症のおかげで大失敗。
彼の妻であるエリザベス妃(ヘレナ・ボナム=カーター)は夫の吃音症を治すべく様々な専門医を探している内に、植民地オーストラリア出身の言語療法士であるライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)に行きあたる。
ローグは平民でありながらも王族に対して全く臆することなく、しかもアルバートに対してニックネームで呼んだり、少々型破りな指導法を実践するなどで、当初はうまくいかなかった二人の関係だが、徐々に吃音症が治っていくにしたがい友情が芽生えだす。
そして英国王に即位したばかりの兄エドワード8世(ガイ・ピアース)は、その座を捨てて少々問題ありのアメリカ人女性の元に走り、アルバートは否応なくジョージ6世として英国王に就くのだが・・・
本作の主人公はジョージ6世だが、実はその兄のエドワード8世の王冠を賭けた恋の方が題材としては興味が惹かれるし有名なのだが、時に映画は大して知られてないような史実が取り上げられる。
正直なところ、ジョージ6世が吃音症を克服して国民に向けて立派にスピーチできるようになるまでのストーリーと聞いても、スピーチぐらいで大げさな!というのが恐らく多くの人が思うところ。しかしながらダメ男が立ち上がる姿を見ているとハートが熱くなれる。
世界中を見渡してもリーダー不適格な人間が、その国のトップに就いているのを多く見かけるが、本作を観ればどのような人間がリーダーとして国民の上に立つべきなのかが理解できる。更に、リーダーとして君臨することの大変さも理解できる。この映画を観終わった後に真っ先に思ったことは、俺にはリーダーとしての資質が無い、と言うこと。
本作は歴史劇の部類に入るのだろうが、そのジャンルにありがちな堅苦しさはなく、なかなかユーモアがあったりする。
最後のスピーチは俺が聴いている限りでは、それほど大したことを言っているようには思えなかったのだが、イギリスはその後にナチスドイツのヒットラー、ソ連の共産主義のスターリンといった独裁者と対決することになる。そのことを考えれば、スピーチの内容はともかくリーダーの強いメッセージを国民に伝えることの大切さを感じる。
どこかの国の首相のようにミサイルを近隣に打ち込まれる度に、ほとんど同じ言葉の繰り返しでは、本当に国を守る覚悟があるのか?と思わざるを得ない。
観る人によってはウヨクチックに感じる人もいるかもしれないが、英国王と平民との友情に色々と共感できるし、リーダーを支える人物の存在がいかに重要であるかも納得できるような描き方がされている。
我こそリーダーに相応しいと思っている人、人前でも堂々とスピーチが出来るようになりたいと思っている人に今回は英国王のスピーチをお勧め映画として挙げておこう
当然のことながら俺みたいに人の前でスピーチをするのが苦手で引っ込みがちな英国王では、多々あるそのような機会において自国民を大いに落胆させてしまうのは明らか。
さて第二次世界大戦中において、猛烈な勢いでヨーロッパを席巻するナチスドイツと対峙しなければならない国難に見舞われることになった当時の英国王であったジョージ6世。ところが、この国王は吃音症であり、スピーチが大の苦手。彼は難敵を迎えるにあたり、自らの弱点を克服し、いかにして国民を鼓舞するようなスピーチを行ったのか。
それではアカデミー作品賞を受賞するなど、アメリカ国民にも大いに受けられたストーリーの紹介を。
1925年の大英帝国博覧会においてスピーチをすることになった英国王ジョージ5世の次男ヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)(コリン・ファレル)だったが、吃音症のおかげで大失敗。
彼の妻であるエリザベス妃(ヘレナ・ボナム=カーター)は夫の吃音症を治すべく様々な専門医を探している内に、植民地オーストラリア出身の言語療法士であるライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)に行きあたる。
ローグは平民でありながらも王族に対して全く臆することなく、しかもアルバートに対してニックネームで呼んだり、少々型破りな指導法を実践するなどで、当初はうまくいかなかった二人の関係だが、徐々に吃音症が治っていくにしたがい友情が芽生えだす。
そして英国王に即位したばかりの兄エドワード8世(ガイ・ピアース)は、その座を捨てて少々問題ありのアメリカ人女性の元に走り、アルバートは否応なくジョージ6世として英国王に就くのだが・・・
本作の主人公はジョージ6世だが、実はその兄のエドワード8世の王冠を賭けた恋の方が題材としては興味が惹かれるし有名なのだが、時に映画は大して知られてないような史実が取り上げられる。
正直なところ、ジョージ6世が吃音症を克服して国民に向けて立派にスピーチできるようになるまでのストーリーと聞いても、スピーチぐらいで大げさな!というのが恐らく多くの人が思うところ。しかしながらダメ男が立ち上がる姿を見ているとハートが熱くなれる。
世界中を見渡してもリーダー不適格な人間が、その国のトップに就いているのを多く見かけるが、本作を観ればどのような人間がリーダーとして国民の上に立つべきなのかが理解できる。更に、リーダーとして君臨することの大変さも理解できる。この映画を観終わった後に真っ先に思ったことは、俺にはリーダーとしての資質が無い、と言うこと。
本作は歴史劇の部類に入るのだろうが、そのジャンルにありがちな堅苦しさはなく、なかなかユーモアがあったりする。
最後のスピーチは俺が聴いている限りでは、それほど大したことを言っているようには思えなかったのだが、イギリスはその後にナチスドイツのヒットラー、ソ連の共産主義のスターリンといった独裁者と対決することになる。そのことを考えれば、スピーチの内容はともかくリーダーの強いメッセージを国民に伝えることの大切さを感じる。
どこかの国の首相のようにミサイルを近隣に打ち込まれる度に、ほとんど同じ言葉の繰り返しでは、本当に国を守る覚悟があるのか?と思わざるを得ない。
観る人によってはウヨクチックに感じる人もいるかもしれないが、英国王と平民との友情に色々と共感できるし、リーダーを支える人物の存在がいかに重要であるかも納得できるような描き方がされている。
我こそリーダーに相応しいと思っている人、人前でも堂々とスピーチが出来るようになりたいと思っている人に今回は英国王のスピーチをお勧め映画として挙げておこう
英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD] | |
コリン・ファース,ジェフリー・ラッシュ,ヘレナ・ボナム=カーター,ガイ・ピアース,ティモシー・スポール | |
Happinet(SB)(D) |