少子化の波が起きているのに、学校の先生の数が足りてないというニュースが流れた。なぜこのような矛盾が起きているのか。そんなことを考えている時にふと思い出したのが今回紹介する映画二十四の瞳。香川県の小豆島を舞台に新任の女教師と12人の生徒たちの交流を、世界大戦前から戦後にかけて描いている。本作を観たら、私も先生になりたいと思うかどうかは別問題。どちらかと言えば先生という職業は辛いよ、と感じる人が多いか。
有名すぎる日本映画だが早速ストーリーの紹介を。
小豆島の分校に女性新任教師である大石先生(高峰秀子)がやって来る。しかし、モダンな服装で自転車で通勤するそのスタイルは大人たちからは冷ややかな目で見られていた。そんな苦労がありながらも、教え子である12人の生徒達の純粋な心は大石先生を受け入れる。やがて、大石先生は本校へ転任することになるのだが、その頃から戦争の影が小豆島にも及ぼすことになり・・・
本作を観て驚いたのが、俺が小学校の時に教えられた唱歌がたくさん聴けたこと。妙に場面とマッチしているので唱歌が流れてくるシーンは感動させられる。そして、最も印象的で感動するシーンが大石先生が転任する時に見送りをする生徒達の姿。この時は学校の先生って素晴らしい職業だと思わさせられた。
しかし、悲しいかな大石先生は学校を辞めてしまう。その理由が男子生徒達が軍人になりたがっていること。女性の教師なら教え子が戦争に行かされることの苦悩は相当なもの。それに戦争の時代における学校の先生に対する言論統制。良かれと思って生徒に教えていることが、国家反逆罪になってしまいそうになるのでは、学校の先生なんかやってられない。
大石先生の教えてきた男子生徒や旦那までもが戦争に駆り出され、女子生徒にしても辛い目に遭っている。実は本作は先生と生徒の美しき交流を描いた映画だと思っている人が多いかもしれないが、反戦メッセージの方が強い。本国に残されている女性にとっても戦争は地獄なのだ。
しかしだ、最後には大石先生と教え子達の素晴らしいエピソードが待っている。なんだかんだ言っても学校の先生ってやりがいのある職業だと思わせるのだ。
他にも小学生を卒業した時の子供たちの礼儀正しさ。俺が小学校を卒業した時に、恩師に対して、あんな立派なお礼の言葉を述べることなんかできなかった。昔の日本映画を観ていると本当に言葉遣いが綺麗だと感じさせられる。今でも言葉使いがなっていない自分を恥じるばかりだし、何だか急に敬語の勉強がしたくなってきた。
本作は原作の同名小説も有名だから誰でもタイトル名ぐらいは聞いたことがあるだろう。しかし、まだ本作を観ていない人に今回は二十四の瞳をお勧めに挙げておこう
監督は木下恵介。黒澤明や小津安二郎と並ぶくらいの日本映画界に名を遺す偉大なる監督。実はこの監督は本作しか見ていないので他にお勧めがあれば逆に教えてください
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有名すぎる日本映画だが早速ストーリーの紹介を。
小豆島の分校に女性新任教師である大石先生(高峰秀子)がやって来る。しかし、モダンな服装で自転車で通勤するそのスタイルは大人たちからは冷ややかな目で見られていた。そんな苦労がありながらも、教え子である12人の生徒達の純粋な心は大石先生を受け入れる。やがて、大石先生は本校へ転任することになるのだが、その頃から戦争の影が小豆島にも及ぼすことになり・・・
本作を観て驚いたのが、俺が小学校の時に教えられた唱歌がたくさん聴けたこと。妙に場面とマッチしているので唱歌が流れてくるシーンは感動させられる。そして、最も印象的で感動するシーンが大石先生が転任する時に見送りをする生徒達の姿。この時は学校の先生って素晴らしい職業だと思わさせられた。
しかし、悲しいかな大石先生は学校を辞めてしまう。その理由が男子生徒達が軍人になりたがっていること。女性の教師なら教え子が戦争に行かされることの苦悩は相当なもの。それに戦争の時代における学校の先生に対する言論統制。良かれと思って生徒に教えていることが、国家反逆罪になってしまいそうになるのでは、学校の先生なんかやってられない。
大石先生の教えてきた男子生徒や旦那までもが戦争に駆り出され、女子生徒にしても辛い目に遭っている。実は本作は先生と生徒の美しき交流を描いた映画だと思っている人が多いかもしれないが、反戦メッセージの方が強い。本国に残されている女性にとっても戦争は地獄なのだ。
しかしだ、最後には大石先生と教え子達の素晴らしいエピソードが待っている。なんだかんだ言っても学校の先生ってやりがいのある職業だと思わせるのだ。
他にも小学生を卒業した時の子供たちの礼儀正しさ。俺が小学校を卒業した時に、恩師に対して、あんな立派なお礼の言葉を述べることなんかできなかった。昔の日本映画を観ていると本当に言葉遣いが綺麗だと感じさせられる。今でも言葉使いがなっていない自分を恥じるばかりだし、何だか急に敬語の勉強がしたくなってきた。
本作は原作の同名小説も有名だから誰でもタイトル名ぐらいは聞いたことがあるだろう。しかし、まだ本作を観ていない人に今回は二十四の瞳をお勧めに挙げておこう
監督は木下恵介。黒澤明や小津安二郎と並ぶくらいの日本映画界に名を遺す偉大なる監督。実はこの監督は本作しか見ていないので他にお勧めがあれば逆に教えてください
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