日本ダービー予想
かつてイギリスのエライさんに『ダービー馬のオーナーになるには、一国の宰相になることよりも難しい』なんて名言を吐いたのがウィンストン・チャーチル元英国首相。競馬関係者にとっては日本ダービーに勝つことは大いなる目標であり、野心でもある。それは馬主だけでなく調教師、騎手、そして馬にとっても同じ。俺だってダービーオーナーと呼ばれたい。
そして今年もダービーに向けて熱い戦いは始る。俺も日本ダービーを的中させるために競馬をやっていると言っても過言ではないし、この日のために毎年生きる気力を奮い立たせる。去年は
武豊が
キズナで
福永祐一の悲願のダービー初制覇の野望を打ち砕いた。そして勝利インタビューで武豊が『僕は戻ってきました~!』と高らかに復活宣言をするなど、日本ダービーを勝つことはあれほどの名ジョッキーをしても興奮するものなのかと大いに感動した。そして今年はどのようなドラマが日本ダービーで待っているのか。もう俺の心は今でもワクワクし過ぎて胸が高鳴るのが自分でもわかる。
さて、レース展開だがレースを引っ張ると思われた
ウインフルブルームがまさかの出走取り消し。こうなると逃げるのは
エキマエが押し出されるように逃げることになりそうだ。しかし
エキマエが逃げるようなレース展開ならスローペース濃厚。しかも二番手を追走する有力馬であり
トゥザワールドも早めに逃げる馬を捕まえに行くことなどするわけがなく、後方待機組みは相当苦しい展開を強いられそうだ。後方から大外を回して勝つような展開は今年は見込めそうにない。展開的には
イスラボニータや
トゥザワールドに相当有利な展開になると思う。今年はスタミナをそれほど求められる展開にはならず、少々距離適正が無くてもスピード重視の馬でも対応できるだろう。
さあ、今年は誰がダービージョッキーの栄誉に輝くのか。俺の本命に挙げる馬は、2年前の日本ダービーでは外から猛然と追い込みながらハナ差でダービージョッキーの栄冠を逃してしまい、悔し涙を流したベテラン
蛯名正義騎乗の馬が
皐月賞に続き二冠を達成するはずだ。
◎ 13 イスラボニータ
○ 2 ワンアンドオンリー
▲ 6 ショウナンラグーン
▲ 17 トーセンスターダム
△ 4 アドマイヤデスス
△ 5 トゥザワールド
△ 16 レッドリヴェール
× 11 ハギノハイブリッド
× 18 ワールドインパクト
僕の本命は13番の
イスラボニータ。初の左回り、距離適正など色々と不安説が囁かれながらあっさり
皐月賞。好スタートからガッチリ押さえ込んだ
蛯名正義ジョッキーの好騎乗が光ったレース振り。あそこで折り合いを付けたことが皐月賞だけでなく、今回の日本ダービーにも活きる騎乗ぶり。正直なところこの馬にとって今回の2400Mの距離は長いと思うのだが、スローペースが予想される今回は大してスタミナは必要がない。今回の勝ち馬に求められる条件は好位につけられるレースセンスと折り合い。スローペースで最後の3ハロンが相当早くなりそう展開が予想される今回は前に位置する馬が有利。そして好位につけながらも尚且つ切れる脚が使える馬。そのような条件を完璧にクリアし、前走の
皐月賞でも折り合いの問題もクリア。GⅠを勝った10勝分をダービーの1勝に代えても良いと、言い切るほど
ダービージョッキーの称号に飢えている
蛯名正義が悲願の日本ダービー初制覇の最大のチャンスがやって来た。
対抗には2番の
ワンアンドオンリーを挙げる。さて、この馬の場合は調教師である
橋口調教師に焦点を当てよう。数々のGⅠを制覇し、海外のGⅠを制覇したこともあるように名白楽。もう定年まで今年を含めて2年。数々の名馬を育て上げ、日本ダービーにも毎年の如く管理馬を出走させているが未だにダービートレーナーの称号に手が届かない。しかも、
ダンスインザダーク、
ハーツクライといった名馬ですら日本ダービーは2着どまり(ちなみにローズキングダムでも2着)。もう残りのチャンスも今年を含めて2回だけ。今年は何が何でも日本ダービーを勝ちたい橋口調教師が今年は自身が管理したハーツクライ産駒の
ワンアンドオンリーを送り出す。
この馬の持ち味は父のハーツクライを彷彿させる末脚の破壊力。
弥生賞で
トゥザグローリーにハナ差まで迫り、
皐月賞では4着に敗れたが、ゴール前では1番目立つ脚を披露した。だいたいその2戦は中山コースで行われたが、この馬には中山コースは合わない。馬場が広く、直線の長い東京コースの方が合っている。問題はレース展開がこの馬には苦しいこと。スローペースに嵌まって末脚不発のケースが充分に考えられる。しかし、幸いなことに内枠を確保した。2歳の時の
ラジオNIKKEI杯2歳Sを見た感じでは馬群がダメということは無いし、4コーナーで外に回さなくても内を回ってくれば差し届く末脚の破壊力を持っている。そしてなかなかエンジンが掛らないレース振りはこの舞台でこそ威力を発揮する。シナリオ的には橋口調教師の悲願の日本ダービー初制覇こそ最も感動するドラマだ。
単穴には2頭挙げる。まずは6番の
ショウナンラグーン。実はこの馬の
大久保洋吉調教師もGⅠ5勝を挙げた歴史的名牝馬
メジロドーベルを育て上げた名調教師。しかも来年の2月で定年を迎えるために、今回の日本ダービーが最後の出走でありラストチャンスだ。しかも本馬の
ショウナンラグーンの祖母は前述した
メジロドーベル。メジロドーベルの主戦ジョッキーだった愛弟子
吉田豊ショウナンラグーンの鞍上に迎えて調教師として最後の日本ダービーに出走するとは、これまた不思議な運命を感じるし、ロマンを感じる。何だか人気が大して無いし、競馬のロマンだけで勝つ馬を予想してんのかよ!、なんて文句の声がきこえそうだが、予想している本人は真面目に本馬が勝つ可能性があると思って予想している。
前走の
青葉賞はスローペースの流れを後方で待機し、外々を回る苦しい展開。しかし最後は外から33秒台の脚を駆使して他の馬をブッコ抜いて来た。決して展開に恵まれたわけでも無いし、他の馬との能力の違いをまざまざと見せ付けた勝利であるのは明らか。そして今回と同じ東京2,400Mコースを経験しているのは非常に大きい。この馬も後方から追い込みがスタイルなだけに展開が向かない可能性があるのが心配。しかし、この馬も内枠をゲット。流石に前走とは相手のレベルが違うから外々を回っていたのでは勝負にならないが、この枠順なら距離ロス無く脚を矯めることができるし、しかし内隣の枠の
トゥザグローリーが飛び出してくれるので、中団のインのポジションを確保することも可能だ。
吉田豊ジョッキーが今でもジョッキーとして活躍できるのも師匠である
大久保洋吉調教師のおかげ。今回の日本ダービーを勝てば、最高の恩返しになる。これはこれでとっても素敵なドラマのフィナーレだ。
さてもう1頭の単穴に17番の
トーセンスターダムを挙げる。ジョッキーは既に日本ダービーを何回も勝っている
武豊、調教師の
池江泰寿は45歳の若さながら既に
オルフェーヴルで日本ダービーを制覇している今や日本を代表する調教師。今回だけでなく、毎年悲願のダービー初制覇という文字が新聞等に躍るが、そんな夢や野望を打ち砕くのは若くして数々の栄誉に輝くコンビかもしれない。前走の
皐月賞では11着に大敗してしまったが、今までは小頭数立てのレースなど厳しいレースをしたことが無かった。それに器用さを要求される中山コースはこの馬に合わなかった可能性もある。今回は小細工が要らない、力任せのレースが通用する東京2,400M。充分に能力が発揮できる17番の外枠もこの馬にとっては良いと思う。前走だけでこの馬の能力を判断するのは早計。もしかしたら隠されている能力があり、それが発揮されるようなことがあれば天才ジョッキーと若き名調教師に更なる賞賛が贈られるかもしれない。
買い目 三連単フォーメーション
1着 13
2着 2、4、5、6、16、17
3着 2、4、5、6、11、16、17、18
買い目 三連単フォーメーション
1着 2、6、17
2着 13
3着 2、4、5、6、11、16、17、18
買い目 三連単フォーメーション
1着 2
2着 4、5、6、16、17
3着 13 合計 68点
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