褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 存在の耐えられない軽さ(1987) 共産党主義圏の国は大変ですね

2011年09月28日 | 映画(さ行)
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 世間のことが何が何だかわからなかった中学生の時、マジで女性はワキ毛が生えないと思っていた。ところがテレビをつけるとAV女優がワキ毛を見せていたのに少々驚いたが、実はもっとインパクトのあった女性のワキ毛は僕が大学生の時に観た映画存在の耐えられない軽さでのジュリエット・ビノシュのワキ毛
 彼女が服を脱がされた時に魅せた(見せた?)ボウボウのワキ毛にはとにかく驚いた。

 とにかく今やエロ本は勿論、映画の世界においてはボカシなんかもほとんど無いから現在は女性のワキ毛ぐらいでは驚きもしない。アン・リー監督のラスト、コーションでのワキ毛を見せ付けながらのエロシーンにも大して驚かない、と言うよりどうして俺はこんなにワキ毛にこだわっているのかがよくわからない。

 冒頭から脱線気味だが、なんだかんだ言っても日本は言論の自由が認められている国無能なのに自己満足だけで居座っている総理大臣を国民の声で引き摺り下ろせるとは本当に素晴らしいことであり、これぞ世界最先端を行くザ・民主主義。毎年の如く総理大臣が代わることを外国から批判されていても、そんなものは無視。むしろ外国の顔色を伺いながら政治をされる方が国民にとってもっと不幸。オッと、こんなことを言っても良いのか?まあいいや、言論の自由を盾に言い訳をすればいい。

 今や中東諸国においてドミノ現象の如くアラブの春と呼ばれる独裁政権打倒の革命が起こっている。まさに言論の自由が無く、そして独裁者が何十年も居座り続けることに対する民衆の抑圧が爆発した結果だ。一般の中国人達よ、今こそ人命軽視の鉄道事故をこれ以上起こさせないように、中国共産党を打倒するために立ち上がれ
 そういえば昔はソ連の共産主義影響下の東欧諸国においてもそれとよく似た運動があった。特にチェコスロバキア(現在はチェコとスロバキアで分裂してますが)において1968年に起こったプラハの春そんなプラハの春を背景にしたドラマが今回紹介する存在の耐えられない軽さです。
 言論、表現、芸術等に対する規制の中で自由を求める男女の三角関係を約3時間のロングドライブで魅せる存在の耐えられない軽さを紹介します

存在の耐えられない軽さ スペシャル・エディション [DVD]
ダニエル・デイ=ルイス,ジュリエット・ビノシュ,レナ・オリン,デレク・デ・リント,エルランド・ヨセフソン
ワーナー・ホーム・ビデオ


 1968年、プラハにおいて。若くして優秀な脳外科医のトマシュ(ダニエル・デイ=ルイス)は多くの女性と付き合っているプレイボーイ。そんな女性の中に彼との恋愛生活を楽しんでいる芸術家のサビーナ(レナ・オリン)がいる。
 
 トマシュ(デイ=ルイス)は出張先で、カフェのウェイトレスをしているテレーザ(ジュリエット・ビノシュ)と知り合う。トマシュ(デイ=ルイス)の姿に一目惚れしてしまったテレーザ(ビノシュ)は彼の後を追いかけ、2人はトマシュ(デイ=ルイス)のアパートで愛し合い、同棲生活を始める。そしてテレーザ(ビノシュ)はトマシュ(デイ=ルイス)とサビーナ(オリン)の助けで写真家として働き始めることができる。

 しかし、トマシュ(デイ=ルイス)の女遊びは同棲が始まってからも変わらず、彼はサビーナ(オリン)との付き合いも続いていた。そんなトマシュ(デイ=ルイス)との同棲生活に苦しみを感じるようになったテレーザ(ビノシュ)は外へ飛び出すが、同時にソ連の軍隊がプラハに軍事介入してきた(チェコ動乱)。
 ソ連の軍事介入により、サビーナ(オリン)はプラハを去り、スイスのジュネーヴへ。トマシュ(デイ=ルイス)とテレーザ(ビノシュ)はデモに参加するが、やがて2人もジュネーヴへ去ることになる。

 しかし新しく始まったジュネーヴでの生活においてもトマシュ(デイ=ルイス)の女遊びは相変わらずで、そのことに苦しむテレーザ(ビノシュ)は愛犬を連れてプラハに戻ってしまう。今度はトマシュ(デイ=ルイス)が彼女の後を追いかけるが・・・民主主義の波が押し寄せてきたプラハで待っていたトマシュ(デイ=ルイス)とテレーザ(ビノシュ)の運命は映画を観てください



 激動の真っ只中で、ひたすらプレイボーイ振りを発揮するトマシュ(デイ=ルイス)の生き方が本当に軽い。その反面で共産主義という難しい時代の中で彼の信念を曲げない生き方は切ないです。2人の正反対の性格の女性の間を自由に行き来しようとするプレイボーイの設定が、政治的テーマと妙にマッチしていますが、ちょっと長時間なのが正直厳しいです。長い時間を掛けた割にあまりにも唐突的な結末には賛否両論があるのではないかと思います。しかしながら女性二人がお互いの裸の写真を撮り合うシーンは印象的です。
 
 ちなみに監督はライトスタッフクイルズフィリップ・カウフマン己の信念を曲げない主人公という点では作品に共通点があります。

 主演はダニエル=デイ・ルイス眺めのいい部屋マイ・レフトフット、、ゼア・ウィル・ビー・ブラッド等、本当にカメレオン俳優と言われるだけありその演技力は変幻自在です。

 他にプレイボーイの主人公をどこか優しく見つめる感じのする女性芸術家を演じたレナ・オリンと言えば、ゲイリー・オールドマン演じる汚職警官を痛めつける蜘蛛女の悪女役が強烈なインパクトがあります。そして彼女はラッセ・ハルストレム監督の奥さんであり、彼の作品であるショコラカサノバなどにも出演している現在でも活躍している女優さんです。

 そしてこの映画のジュリエット・ビノシュは本当に可愛い過ぎます。しかし、正直ワキ毛は剃って欲しかったです。最近でも隠された記憶トスカーナの贋作など大活躍中です

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映画 モンガに散る(2010) 台湾の極道は伝統を守ります

2011年09月22日 | 映画(ま行)
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 最近の日本のヤクザはパッと見ただけでは見分けが付かないから危ない。そこら辺の界隈を歩いていて、チョッとぶつかった相手がショボイ兄ちゃんだと思って無視したら、いきなり怒鳴り声をあげて飛び掛ってくるから大変だ。もう少し服装、歩き方など一般の人とは違うんだというオーラを漂わせるように親分連中には若い者に徹底した教育をお願いしたいものだ。確かにぶつかっておいて無視した方にもモラルが欠けていたのは充分に反省しないといけない

 今や日本の極道の世界も○○組の一極集中型で縄張り争いなんてことはあんまり聞かないが、ナンバーフォーがナンバースリーをどうした、こうしたという内部抗争は時々聞いたりするなかなか一致団結といかないのはどうやら台湾の極道の世界でも同じらしい。

 しかし極道の世界と青春物語が意外にも相性が良いのには驚いた複雑な闇社会の中で、もがき苦しむ若者たちの友情、恋愛を描いたのが今回紹介するのが台湾映画のモンガに散るです。さらに戦後の日本が経済発展、成長を遂げる過程において日本古来の伝統が冒され、利権争いの的になってしまったように、実は台湾でも同じようなことになりつつある社会背景がこの映画から読み取れます。
 台湾映画の特徴?である日本人から見れば少しすべり気味のギャグ、そして壮絶シーンも満載なモンガに散るを紹介します

モンガに散る [DVD]
イーサン・ルアン,マーク・チャオ,マー・ルーロン,リディアン・ヴォーン,クー・ジャーヤン
Happinet(SB)(D)


 台湾の歓楽街モンガにおいて。高校生のモスキート(マーク・チャオ)が転向してくるが、初日からクラスの不良グループから絡まれる。モスキート(マーク・チャオ)が絡まれ、1人で不良グループに立ち向かっている姿を見ていた同じ学校の生徒であるドラゴン(リディアン・ボーン)は彼を助け、仲間に引き入れる。
 ドラゴン(リディアン・ボーン)はモンガを縄張りとする極道の親分の息子であった。

 モスキート(マーク・チャオ)は極道の世界に戸惑いながらも、ドラゴン(リディアン・ボーン)や彼の親友であるモンク(イーサン・ルアン)、そしてアベイ(フアン・タンフイ)、シロザル(ツアイ・チャンシェン)の5人は義兄弟の契りを結び、固い友情を育む。

 しかし旧来からのモンガの争いに、新たに中国大陸からの極道組織が乗り込んで来たことによって、モスキート(マーク・チャオ)達も仕方なく争いに巻き込まれ・・・友情、裏切り、陰謀、別れ、近代化の波、そして壮絶なラストシーンは映画を観てください



 日本は明治維新において西欧文明を取り入れ、戦後から現在に到るまでアメリカや社会の波に飲み込まれ、日本の伝統、歴史、誇りが完全に失われつつある。しかし、この映画を観ると日本以上に荒波を経験している台湾が独自の伝統を守ろうと必死になっている姿を見る事が出来ます。
 そんな社会背景を感じながら、この映画を観るとさらに興味深く観ることできると思います。

 しかし、台湾の極道は本当にあんなトレーニングをしているのかな?まるでボクシングのトレーニングのように見えたのは僕だけかな他に台湾の映画なら海角七号 君想う、国境の南もお勧めです

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映画 ミルク(2008) ゲイが嫌いですが・・・

2011年09月20日 | 映画(ま行)
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 女同士のレズビアンは見ていて悪くないが、男同士のホモカップルは気持ち悪い。もしも本当にそちら側の人に迫られたら、僕はとにかく逃げるしかし、最近はゲイ描写のえげつない映画があるね。個人的にはバウンドマルホランド・ドライブは良くても、ぼくを葬るバッド・エデュケーションは吐きそうだ。

 しかし、今や女装家オネエキャラがテレビ業界では引っぱりダコ状態。本当にゲイあるいはそれらしき格好をした人物の人権の向上が実感できるのは本当に良いことだ
 そして日本よりも自由と人権が進んでいる?アメリカ合衆国においては、当然の如く偉大なるゲイがいる。自らゲイである事を公表し、ゲイの人権向上のために立ち上がったハーヴィー・ミルクの生涯を描いた映画が今回紹介するミルクです

 ちなみに監督は小説家を見つけたらグッド・ウィル・ハンティング/旅立ちガス・ヴァン・サント数々の名作を送り出している名監督ですが、彼自身がゲイであるように今回の作品には並々ならぬ意欲を感じさせます。ショーン・ペンジェームズ・フランコのラブシーンも見所のミルクを紹介します

ミルク [DVD]
ショーン・ペン
ポニーキャニオン


 強迫めいた文書がよこされたりで、命の危険を感じているハーヴィー・ミルクショーン・ペン)は自らの半生をテープレコーダーに吹き込む。果たして彼のこれまでの人生とは

 1972年、ニューヨークにおいて42歳のミルク(ペン)は年下の男性であるスコット(ジェームズ・フランコ)と男性同士の恋に落ちる。2人はニューヨークからサンフランシスコへ移り、カメラ店を経営するようになる。
 彼らが住む場所はカトリック系住民が多い保守的な地域であり、非常に同性愛者には冷たい街だった。しかし、そんな場所においてミルク(ペン)の社交的な明るい人柄も手伝い、次第に彼の周りには彼と同じ同性愛者やヒッピーたちが集まってくるようになる。

 ミルク(ペン)は同性愛者が不平等な社会に苦しめられている現実から解放するために、自らゲイであることを公言し、同性愛者のみならずマイノリティ系住民、高齢者、貧困な労働者たちの社会的向上を掲げ、サンフランシスコ市議会選挙に立候補する。
 ミルク(ペン)はサンフランシスコ市議会選挙に2回立候補するも落選。しかし、彼の支持層は確実に広がっていた。

 ミルク(ペン)は3度目の市議選挙に当選。彼はゲイであることを公表したアメリカ合衆国史上初の公職者となるしかし、そのことは恋人のスコット(フランコ)との別れを引き起こし、ミルク(ペン)を反社会的危険人物とみなす勢力との戦いの始まりでもあった。
 ミルク(ペン)の政治活動もようやく軌道に乗りつつあった時、同僚の保守派からの支持を得ていたダン・ホワイト(ジョシュ・ブローリン)の凶弾の前に・・・社会的弱者のために戦った8年のミルクの生き様は映画を観てください



 キング牧師しかり、マルコムXしかり、ジャンヌ・ダルクしかり、そしてハーヴィー・ミルク。時代に立ち向かっていく彼らの姿は英雄であり、歴史は偉大なる英雄達に対して残酷な結末を用意していることを痛感します。
 しかし、人気俳優であるショーン・ペンジェームズ・フランコがこのような同性愛者を演じることが、すでにゲイの人権が認められつつあることの証明であり、彼らに対する偏見が無くなっていくことに繋がっているのではないでしょうか
 ちなみに同性愛者からのコメントも快く受付けます

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映画 あるスキャンダルの覚え書き(2006) リアル過ぎる女の争い

2011年09月18日 | 映画(あ行)
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 でっかい化け物が出てきたり、得体の知れない何者かに襲われたり、刃物が飛んできたりするような映画は恐怖感が一杯で楽しいが、わざわざ大金を掛けなくても普通の日常生活の中にも怖いことがたくさんある。むしろその方が現実感があり過ぎて怖い場合がある。わざわざ怪物を登場させなくても女2人を登場させるだけで充分に怖い映画が撮れることを証明しているのが今回紹介するあるスキャンダルの覚え書きです
 女同士の争いは陰湿すぎてタチが悪いとはよく言われる。確かに殴り合った男同士の喧嘩なら修復することはよくあるが、心理的な葛藤が引き起こす女の争いは非常に修復困難だと思うのは僕の偏見だろうかそんな陰湿、醜悪、嫉妬、執念深さなどの嫌悪感を怖いぐらいにこの映画は描いている。

 しかもかつてのアイドルグループのモーニング娘のようなカワイ子ちゃん達の内輪モメごときのような争いではなく、オスカーにも輝く二大実力派女優のジュディ・デンチケイト・ブランシェットの演技合戦による相乗効果を得て、抜群に見応えのある映画になっている。

 少しばかり偏屈になってしまった独身の老女が、美人で結婚している女性の秘密を握り、そして追い詰めていく様子がリアルに怖いあるスキャンダルの覚え書きを紹介します

あるスキャンダルの覚え書き [DVD]
ジュディ・デンチ,ケイト・ブランシェット,アンドリュー・シンプソン,ビル・ナイ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


 ロンドンの労働階級の子供が通う中学校において、バーバラ(ジュディ・デンチ)は歴史を教えるベテラン女性教師。彼女は生徒に対しては厳しい姿勢で臨み、校長や同僚からは嫌われていて孤独感を味わっている。そんなこともあってか彼女は社会に対して偏屈な目で見ており、すっかり婚期を逃してしまっている。

 ある日、バーバラ(デンチ)の教える中学校に美術の教師であるシーバ(ケイト・ブランシェット)が赴任してくる。シーバ(ブランシェット)は美人であり、結婚している。そんなシーバ(ブランシェット)にバーバラ(デンチ)は心惹かれ、彼女の事をつぶさに日記に留めていた。そしてバーバラ(デンチ)はシーバ(ブランシェット)と仲良くなるために彼女に近づこうとし、シーバ(ブランシェット)の家族とも打ち解けあい、バーバラ(デンチ)の思惑通りにシーバ(ブランシェット)の信頼を得る。

 ところがバーバラ(デンチ)は美術室でシーバ(ブランシェット)が15歳の男子生徒を連れ込んで肉体関係に及んでいるのを目撃してしまい・・・バーバラ(デンチ)がシーバ(ブランシェット)との友情を更に固い物にしようと、ネチネチ恐喝していく様子は映画を観てください



 実話を基にしている映画。僕も自分の行動が誰かにチェックされているかもしれないと思うと変なことは出来ませんねしかし、この映画のケイト・ブランシェットは綺麗でした。彼女の出演している映画はよく観ますが、実はこんなに綺麗だったのかと驚きましたがこれも彼女の演技力が成せる技でしょうか
 しかし、大ベテラン女優のジュディ・デンチは凄いですね。年配独身女性の偏屈さをうまく演じています。ラストシーンもかなり意味深です。

 通常サスペンス映画というのは善人と悪人が登場し、だいたいは善人の立場になって観るものですが、この映画は両者に感情移入できる作品です

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映画 橋の上の娘(1999) かなり危険な恋愛映画です

2011年09月12日 | 映画(は行)
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 男女の恋愛なんていうのは清い交際では長続きしないもの。時には大いなる刺激が必要だ。さわやかな恋愛映画ばかり観るのは退屈だから、時々は猥雑な映画を観たくなるのとよく似ているかもしれない。こんなことを書くと誤解を受けるかもしれないけれど、今回紹介する橋の上の娘はちょっとばかり刺激的な恋愛映画です。
 次から次と男を渡り歩きながら成就しないことに絶望感を抱いてしまう若い女性と売れない中年芸人の男性との出会い。そんな2人が繰り広げる恋愛模様が危険で、SM的。モノクロな映像が更にスタイリッシュさに磨きをかけます。
 ちなみに監督はフランスの名匠パトリス・ルコント彼の作品は髪結いの亭主仕立て屋の恋など派手さは無いが、職人的な監督さん。近頃は大金を掛けた大掛かりな映画が多いですが、彼のような監督は貴重な存在なのでまだまだ頑張って欲しいです。

 ムチで叩かれて喜ぶ人が多いと思いますが、ナイフ投げがこんなにエロティックだったのかと驚く橋の上の娘を紹介します

橋の上の娘 [DVD]
ヴァネッサ・パラディ,ダニエル・オートゥイユ
ショウゲート


 パリ、セーヌ川の橋の上にて、若い女性のアデル(ヴァネッサ・パラディ)は男運が悪いことに絶望して飛び降り自殺をしようとしている。
 そこを通り掛ったのが、どこかさえない感じの中年男のガボール(ダニエル・オートゥイユ)。彼は売れないナイフ投げの曲芸師であり、アデル(パラディ)の命を助ける。

 ナイフ投げの的を探していたガボール(オートゥイユ)はアデル(パラディ)をスカウト。自らの命を彼に助けてもらったアデル(パラディ)は危険を感じながらもガボール(オートゥイユ)の求めに応じる。彼ら2人は巡業へ出るが、それ以来2人は馬鹿ヅキ状態。
 彼らの興行は行く先々で観客に大うけでギャラはうなぎ上り、さらにルーレットは勝ちまくり多少ナイフ投げによってアデル(パラディ)は傷を受けるが、そんなことも何時の間にか喜びに変わってしまう

 しかし、アデル(パラディ)の男癖はガボール(オートゥイユ)と出会った後も変わらない。彼女は行く先々で男を求め、やがて2人のコンビも解消の危機に陥るが・・・本当にこんな運命ってあるんだと思わせる展開は映画を観てください



 ナイフ投げの的になるヴァネッサ・パラディの表情がエロい。ナイフが突き刺さる?度にアップになる表情がとにかく良いですフランス映画と言えば最後は悲劇的なエンディングが多くて落ち込むことがありますが、この映画のエンディングは生きる希望が湧いてきます。
 それにしてもセーヌ川って良い場所ですねわざわざセーヌ川にまで行かなくても日本にもたくさん川に架けられた橋があります。この映画を観るとナンパ橋に行きたくなります

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映画 シュリ(1999) 抜群に面白い韓国製アクション映画

2011年09月07日 | 映画(さ行)
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 韓国と北朝鮮は早く統一されたら良いのに、なんて今やそんなことを思う日本人は居ないだろうし、統一を願う韓国人も居ないだろう。しかし、ほんの10年ぐらい前まではもしかしたら韓国と北朝鮮が統一されるかもと思うような気配があった。太陽政策なんて韓国政府による北朝鮮に対する融和(弱腰?)政策もなんだか遠い昔のような気がする。
 しかし朝鮮戦争が終わって50年以上経っているのに未だに統一できないとは、もはや同情する余地も無く、歴史的な朝鮮半島のウチゲバ争いにしか見えなくなっているのは僕だけでは無いだろう。逆に東西統一を成し遂げ、今やボロボロのEU加盟国において経済を引っ張る存在にまでなっているドイツ国民は本当に優秀だと思ってしまう。

 そんな一瞬でも韓国と北朝鮮が統一されるかもと期待をさせた時期に登場した韓国映画が今回紹介するシュリ。朝鮮半島の歴史的悲劇をテーマにしているが、そんな小難しい事をぶっ飛ばしてしまうぐらいに面白い韓国映画がシュリだ。
 ちなみに韓国映画を観るのは渇き母なる証明に続いて3作目。前述2作は日本人には理解し難い韓国人の精神構造に対してツッコミ満載だったが、今回はとにかく怒涛のごとく連発するアクションシーンが楽しくてツッコムのを忘れさせてくれる。改めてやっぱり映画は派手派手ドンパチのアクションだよな~と気付かせてもらえたから、この韓国映画には感謝しないといけない。
 007シリーズのジェームズ・ボンドのようなスパイ映画は子供騙しのようで物足りないという人にもお勧めできるシュリを紹介します

シュリ [DVD]
カン・ジェギュ
カルチュア・パブリッシャーズ


 韓国の諜報員であるユ・ジュンウォン(ハン・ソッキュ)とイ・ジャンキル(ソン・ガンホ)の2人は最近の韓国政府の要人の連続殺人事件の犯人を追っている。
 2人は武器商人からの重要な情報を仕入れるチャンスを得るが、目の前で武器商人が殺されてしまう。しかし、連続殺人事件の黒幕に北朝鮮の秘密組織が絡んでいる手掛かりを掴む。

 日々事件の捜査に追われていたユ・ジョンウォン(ハン・ソッキュ)だったが、彼には一年前に知り合った恋人イ・ミョンヒョン(キム・ユンジン)との結婚を間近に控えていた。彼の仕事柄、彼女にもいつ危険が迫ってくるか不安がっていた。

 そんな時に北朝鮮の秘密組織が韓国政府が開発した驚異的な威力を発揮する液体式爆弾を強奪。そして北朝鮮の秘密組織の黒幕が、かつて自分が指揮したテロ事件において捕まえ損ねたパク・ムヨン(チェ・ミンシク)である事を知る。

 ユ・ジョンウォン(ハン・ソッキュ)は命が狙われるかもしれないイ・ミョンヒョン(キム・ユンジン)を安全な場所に隠れさせ、パク・ムヨン(チェ・ミンスク)の爆破計画を阻止しようとするが・・・意外な?展開と面白いアクションは映画を観てください



 韓国映画の特徴であるトンチンカンなシーンが多いが、そんなことを凌駕してしまう面白いアクションシーンが炸裂。そして心から純粋な人ならば朝鮮半島が抱える民族分断の悲劇に涙を流すことは間違いない。最近は韓国贔屓の某テレビ局においてデモが起こる等、韓国が嫌いな日本人もたくさん居ることがわかったが、小難しい事を抜きにして純粋に映画を楽しむのならシュリはお勧めです。
 しかし、韓国の役者は良い演技をします。馬鹿馬鹿しいシーンでも真面目に演技をしているの本当に凄いと思います

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