褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

競馬 キーンランドカップ予想(2019)

2019年08月25日 | 競馬予想
 キーンランドCの予想
 高松宮記念では1番人気を背負って4着と馬券以内にも絡まなかったダノンスマッシュ。ソツなく乗っていたが内枠の馬にやられて印象がある。それに最後の直線で今一つ弾けなかったところを見ると内の馬場が良かったこともあるかもしれないが、左回りがあんまりよくないのかもしれない。しかし、それまでの勝ちっぷりを見るといずれはGⅠレースを勝てる馬。スタートの速い馬が揃ってハイペースになるのは良いし、外目の枠もこの馬の能力を発揮するには良い。斤量の57キロ自体は問題ないし、特に今回は弱点も見られず、不安もない。なかなか好メンバーが揃ったが堂々と勝ってスプリンターズSでは主役として臨んで欲しいし、偉大なる父親の足跡を追い続けてほしい想いから本命にせざるを得ない。

◎ 13 ダノンスマッシュ
▲  2 デアレガーロ
▲ 10 アスターペガサス
▲ 16 リテーナ
△  1 ナックビーナス
△  4 セイウンコウセイ
△ 14 ライトオンキュー
×  5 ペイシャフェリスタ
×  7 タワーオブロンドン
× 12 ダイメイフジ

 俺の本命は前述した通り13番のダノンスマッシュ。これ以外にやっぱり考えられない。

 単穴には3頭挙げる
 まずは2番のデアレガーロ。前走の高松宮記念ではスタートで後手を踏んで厳しい展開。しかしながら、ラストは自慢の末脚で伸びてきた。斤量の54キロは少し有利だし、札幌コースでの成績は悪いが、函館コースでの成績は良いので、洋芝適性が無いということではない。内枠を引いたが、この枠なら一発を狙えるし、内に逃げそうな馬がいる枠の並びも良い。4コーナーで馬込を割れることが出来れば、この馬の鋭い末脚が炸裂するか。
 
 次に10番のアスターペガサスを挙げる。今年の3歳馬はスプリント戦線においても早くから能力を見せている馬が多いが、本馬はその中の1頭。前走では頭数が少なくて参考になりにくいが、それでも2着に踏ん張ったのは評価して良いだろう。そして、3歳馬とはいえ53キロは恵まれている。この斤量なら一発ある。

 次に16番のリテーナ。小回りコースには疑問がついていたが、前走はそんな不安も払拭。しかも1200Ⅿで勝てたのが大きい。自信を持って本レースを迎えることができたのでないか。大外枠はマイナスだが、前走の勝ち方が大外を回って来ての勝利。東京の長い直線で抜群の末脚を発揮させているので、ここは早めにエンジンを掛けたいので、かえって大外枠も良い方に出るかもしれない。ハイペースになりそうな展開を味方にすれば、この馬の末脚を炸裂させることができる。牡馬混合のレースは慣れたもの。勝つチャンスある。

 △評価は内枠の馬を中心に選び、14番のライトオンキューは器用な立ち回りがこの舞台には合いそうです。実力はありそうでもスタートの悪そうな馬は評価を低めにしました。

買い目 三連単フォーメーション
1着 13
2着  1、2、4、10、14、16
3着  1、2、4、5、7、10、12、14、16

買い目 三連単フォーメーション
1着 2、10、16
2着 13
3着 1、2、4、5、7、10、12、14、16     合計 72点
 

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映画 ボーダーライン(2015) 麻薬戦争の舞台裏を描いています

2019年08月24日 | 映画(は行)
 今年の1月メキシコ大統領アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドールはカルテル(麻薬組織)の撲滅をすっかり諦めたのか、中途半端な形で『麻薬戦争終結』を宣言してしまった。そもそも麻薬戦争とは何なのか?カルテル同士の抗争を終わらせるために、2006年にメキシコ政府が本腰を入れて、軍隊や当局を送り込む。さらにはカルテルの違法薬物市場と化したアメリカも黙って見てるわけにいかず麻薬取締局(DEA)を送り込む。ところがカルテル同士の抗争が鎮火するどころか、これらが入り乱れての武力紛争化してしまった。メキシコ政府の軍事介入以降は麻薬戦争絡みの被害者は皮肉なことに民間人も巻き込まれて年々増加する一方。どうやら麻薬戦争のおかげで20万人以上の人が命を失った。そりゃ~、今の大統領にしたら、俺の頃に始めた武力介入じゃないんだからとサッサと終結させて当然ってか。
 そんな麻薬戦争を舞台にした映画が今回紹介するボーダーライン。サスペンス映画でありながら登場人物達のそれぞれの思惑、人間性がしっかりと描き込まれており一種のヒューマンドラマとしても見応え充分。本作は2015年に公開されているから、まさに麻薬戦争の真っ只中。そして、現在のアメリカ大統領であるドナルド・トランプが共和党の有力候補として売りだしてきた頃と時期が被ることを思うと非常に興味深く感じる作品だ。
 
 それではアメリカとメキシコの国境を舞台に、我々日本人の常識では全く太刀打ちできないことを感じさせるストーリーの紹介を。
 アメリカのアリゾナ州において、FBIの女性捜査官であるケイト(エミリー・ブラント)は今日も先頭にたって誘拐犯のアジトに乗り込み大活躍。その功績が気に入られて、国防総省を主体とする特別チームにスカウトされる。かなりだらしない格好をしたマット(ジョシュ・ブローリン)がチームリーダーとして君臨するのだが、彼らの目的は誘拐事件の主犯とされるカルテルの親玉の組織を壊滅させること。ヤバそうな勘が働いたケイトだったのだが、少しばかり興味を持ってしまった彼女は作戦に参加することを決める。
 テキサス州のエルパソに移動したケイトは、そこでマットのパートナーであるコロンビア人のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と会う。何者なのか得体の知れない人物のように思われたが、メキシコの無法地帯化しているシウダー・フアレス市ではやたら現地に詳しく、行動力は抜群でアドバイスも的確。しかしながら、アレハンドロの常識外れな行動、それを許可しているかのようなマットの態度にケイトは次第に疑念を抱くようになり・・・

 冒頭からFBI捜査官であるケイトの女性でありながらも、男性顔負けの勇気とリーダーシップを発揮する場面を見ることができる。同時にアメリカって国は女性も男性も関係なく、最前線で戦わなければいけないほど凶悪犯が蔓延っていることに愕然とさせられる。これは流行りの女性主人公が大活躍するアクション映画なのかと思いきや、そんな期待は全く裏切られる。
 アメリカでもハードな現場を見ていたはずなのだが、メキシコに乗り込んだらアメリカでの経験が殆ど役に立たないし、同行していた男性たちからは『見ておくだけで良いんだぞ』なんて言われてしまう有様。だったら何でわざわざスカウトされるんだと思ったりするが、明快な回答を見せつけられた時にビックリさせられる仕掛けだ。
 そのメキシコの無法っぷりだが、市民が普通に行き来できる場所で死体がありえない姿で吊るされていたり、何台にも連なったデルタフォースの車がメキシコ警察の主導でシウダー・フアレス市に乗り込むのだが、とにかく一瞬でも止まったら四方八方から弾丸が飛んでくるので、狭い通路も混んでいるところもスピード違反などお構いなしにぶっ飛ばす。高速道路で渋滞に巻き込まれて、怪しい奴を発見したら、あらかじめ完全武装していたアレハンドロと仲間たちは民間人の目の前で撃ちまくる。そして、日常的に銃声や爆発音が鳴り響く様子を見て、正直俺なんかは『ア~、日本に産まれて良かった』と心からそう思った。世の中には法を守ってたんじゃ自分の命が吹っ飛んでしまう場所があることを知ることができるのだが、それでも日本人の中には死んでも良いから法を遵守しなさいと余計な説教をしてくる迷惑な奴がいるからイライラさせられる。
 
 何が善で悪なのか、この世の中は本当に正義が通用するのか、なぜ麻薬が無くならないどころかその栽培、使用が合法化してしまう国が出てくるのか、トランプ米大統領はなぜメキシコとの国境に壁を作ろうとし国民はそれを支持してしまうのか、そして恨みを買ってしまった人間は一生背負い続けることになってしまうことが理解できる映画ボーダーラインを今回はお勧め映画として挙げておこう

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 監督はカナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴ。本当に重た~い映画を撮る監督。最近はブレードランナー2049に抜擢されるなど最もノッテいる監督の1人。母親が子供達を愛する姿を意外な形で表現した灼熱の魂、この世の中において自分と同じ人間がもう1人存在することを知ってしまったらどの様な行動をとってしまうのかを描いた複製された男、誘拐された我が子を探し出すために何でもありのお父さんを見ることができるプリズナーズ、そして宇宙人とのコンタクトを通して女性の強さを感動的に描いたメッセージ等、俺が彼の映画を見たところ今のところ外れなしです



 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
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競馬 札幌記念&北九州記念の予想(2019)

2019年08月18日 | 競馬予想
 それにしても今年の夏は暑い。まあ、毎年同じことを言っているような気がするが。しかし、これだけ暑いと予想も気合が入らない。先週の予想なんかは本当に我ながら呆れてしまった。その前の週は的中したのに勢いが全く続かないのが何とも嘆かわしい。しかし、今週の両重賞は実力馬が出走してくるので見逃せない。特に札幌記念は見所が多いレースだ。

札幌記念の予想
 殆ど同時期に種牡馬として活躍していたディープインパクトとキングカメハメハが亡くなった。しかし、この両馬はダービー馬であり、しかも金子オーナーの馬。もうこれだけで本命馬は決まり。
◎ 12 ワグネリアン
▲  1 ブラストワンピース
▲  9 フィエールマン
▲ 10 サングレーザー
△  6 ランフォザローゼス
△ 14 クロスコスミア
×  3 ステイフーリッシュ
×  7 エイシンティンクル
×  8 ゴーフォザサミット
× 11 ペルシアンナイト
× 13 サクラアンプール

 俺の本命は前述した理由で12番のワグネリアン。もう実力は疑いようがないし、強敵が揃ったが2000Ⅿ適性なら他のライバル馬よりも上。ここは天国に行った父と母父の後押しを受けて勝つ。

 単穴には3頭挙げる
 まずは1番のブラストワンピース。昨年のクラシックは悔しいレースが続いたが有馬記念を勝ったように実力馬。しかし、今年に入ってから何とも頼り無いレース振りが続く。大阪杯は大外を思いっきり回したが、一番人気らしいレースとはいえるが、荒っぽいレース振りが目についただけ。前走の目黒記念は高速馬場に59キロの斤量ではこの馬には荷が重すぎた。しかし、今回は一番人気ではないから思い切ったレースができるだろう。スタートから出して行って、好位で立ち回ることができればこの馬にもチャンスだろう。札幌競馬場の洋芝も合うだろう。ここは凱旋門賞に向けて勢いをつけるためにある程度の結果は欲しいところ。勝って堂々と胸を張ってフランスへ渡るか。

 次に9番のフィエールマンを挙げる。ここは凱旋門賞へ向けての叩き台とはいえ自信を持って向かうためにも結果が欲しいところだろう。父親のディープインパクトでさえ勝てなかった凱旋門賞を制覇するのはこの馬かもしれない。しかし、問題は札幌コースの2000Ⅿに不安が残る。ちょっと今回は本命には挙げられない。

 次に10番のサングレーザーを挙げる。今年はまだ頼りないレースが続く。しかし、昨年のこのレースの勝ち馬であり、札幌コースは3戦3勝とパーフェクト。GⅠレースでも2着に入ってくるだけの能力があり、得意コースでな戦いならこの馬にも勝つチャンスはあるだろう。

 このレースは×を多めに。7番のエイシンティンクルは逃げることが出来れば、もしかしたら馬券内に突入かもなので注意したいところだ。

買い目 三連単フォーメーション
1着 12
2着  1、6、9、10、14
3着  1、3、6、7、8、9、10、11、13、14

買い目 三連単フォーメーション
1着 1、9、10
2着 12
3着 1、3、6、7、8、9、10、11、13、14      合計 72点

北九州記念の予想
 こちらは毎年のレースに比べて非常に面白いメンバーが揃った。GⅠレースで2番人気になったほどの馬が出走してくるかと思えば、4連勝中の最大の登り馬がいたり、3歳の牡馬、牝馬の有力どころが出走してきたり、今後の短距離レースの勢力図を占うレース。ペースはスタートが早いモズスーパーフレアーがこのメンバーでも速い。少々オーバーペースでも逃げ切ってしまうまさにスプリンター。前半3ハロンを32秒台のハイペースになりそうで、しかも外差しが決まるようになってきているだけに差し馬にも充分チャンスがある。ゴール前では逃げるスーパーフレアーを巡って激しい瞬間を見れそうだ。

◎ 13 モズスーパーフレアー
▲  8 ファンタジスト
▲ 11 アンヴァル
▲ 18 ミラアイトーン
△  3 アレスバローズ
△  5 ディアンドル
△ 12 ディープダイバー
△ 17 カラクレナイ
× 15 シャドウノエル

 俺の本命は13番のモズスーパーフレアー。前半の3ハロンを32秒台で飛ばす快速のこの馬ならこのメンバーでも単騎逃げ濃厚。そんなハイペースでも中山のゴール前の急坂でも粘り切れる。前走の高松宮記念では2番人気で15着の大敗。しかし、そのレースでは前走と輸送を挟んでの中2週の強行だったし、スタートの行きっぷりを見ると調子がベストではなかった。その点で今回は休み明けで調子を取り戻しているし、この馬のスピードが活かしやすいコース設定が良い。外差しが決まりだしている馬場は気になるが、この馬の能力を発揮すれば逃げ切り濃厚だ。

 単穴を3頭挙げる。
 まずは8番のファンタジストを挙げる。春のクラシック戦線の含めた戦いは距離適性、相手関係の面で厳しい戦いを強いられた。しかし、この馬の適性は1200から1600Ⅿの距離が良いだろう。そういう意味では今回は能力を見せたいところ。調教からは本調子を取り戻しているようだし、休養明けでも能力を発揮できそうだ。鞍上の武豊もモズスーパーフレアーの速力は知っているので、ある程度前でレースを進めてくるだろう。枠順も良いのでここは改めてこの馬自身の能力を示す時だ。

 次に11番のアンヴァルを挙げる。重賞でも良いレースをしているのだが勝ちきれない。前走は2着だったが3コーナーから4コーナーに掛けて馬が全く進まず。大敗もありえたが、2着に差してきた内容は勝ったも同然。不良馬場がこの馬には不運だったか。今回は良馬場なので前走のようなことはないだろうし、能力を発揮できる。元々重賞で好勝負してきたので、このメンバーでも見劣りすることはない。暑い時期のせいなのか、このレースは4歳牝馬は好成績を残しいる。モズスーパーフレアーが ゴール前で脚が鈍るようだと、この馬が外から飛んでくる。

 次に18番のミラアイトーンを挙げる。出遅れても勝ちきってしまった前走を見ると相当な能力を感じさせる。大外枠は少々不利だが、この馬の持っているポテンシャルならばアッサリ克服してしまう可能性がある。勝ちタイムを見ると優秀だが、これだけの強力メンバーが揃ったレースは初めてなのでその点が気になる。本命にはできないが、これ以上評価は下げられない。

△、×は能力を重視して選びました。

買い目 三連単フォーメーション
1着 13
2着  3、5、8、11、12、17、18
3着  3、5、8、11、12、15、17、18

買い目 三連単フォーメーション
1着 8、11、18
2着 13
3着 3、5、8、11、12、15、17、18    合計 70点   
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映画 シャイニング(1980) スティーヴン・キングVSスタンリー・キューブリック。才能のぶつかり合いです

2019年08月14日 | 映画(さ行)
 アメリカのモダンホラーの小説家スティーヴン・キングの作品は多く映画化されているが、大ヒット作もあれば、全く見向きされない作品も多い。もちろん今回紹介するのは大ヒットした方の作品。出来上がった映画を観たスティーヴン・キングが激怒したのが、今回紹介する映画シャイニング。一応小説の方も買ったのだが、読むことなく埃が被ったままになってしまっていて、原作と映画の違いはわからない。まあ、原作と映画が大いに違うというのはよくあること。しかし、スティーヴン・キングが後に自ら監修を務めてテレビドラマ化するとは、かなり映画の内容に不満をもっていたことが確かだ。 
 しかし、原作者が映画化版に腹を立てていたからと言って映画の出来が悪いとは限らない。だいたい本作の監督は天才スタンリー・キューブリック。その華麗なる映像表現、カメラワークは本作においても魅せるように小説界と映画界の異端児及び天才同士の対決が見られる趣がある。
 ストーリーは売れない作家や超能力が出てくるように、この原作者らしさが出ているホラー。今ほど貧乏暇なしと感じさせる時代は無いと思うのだが、本作の主人公らしき(?)家族たちは半年の間だが、誰も居ない豪華ホテルで生活できるようになる。邪魔者は入らず、食料の貯蓄は充分にあり、時間はたっぷりあるような、働けども働けども楽にならないような俺にしてみれば憧れるような生活をしている家族を見ることができる、と思っていたら後半は怒涛の如く恐怖が襲い掛かってくる。退屈に感じるような生活が一転して、ホテルの中や雪が降り積もる庭園を逃げ回るような慌ただしい展開。こういう映画を観るとやっぱり人間同士の付き合いって大切なんだと心からそう思う。

 大金持ちのように、大きな家で暮らしたいと思うような気持が一気に吹っ飛ぶようなストーリーの紹介を。
 小説家志望のジャック(ジャック・ニコルソン)は管理人として、コロラド州の山頂にある由緒あるホテルに妻のウェンディ(シェリー・デュバル)と息子のダニー(ダニー・ロイド)の三人でやって来た。この地は冬は豪雪地帯になってしまい、利用する客はいないので従業員も去り春を迎えるまでの半年間、家族3人だけでホテル暮らしをすることになる。
 しかし、シャイニングと呼ばれる超能力を持つダニーはホテルに来る前から怖い夢を見るようになる。それはホテルに来てからも同じで夢に現れるだけでなく、実際に現れたりする。そして、邪魔も入らないホテルで執筆活動をしていたジャックは精神が狂いだし、その狂気じみた行動は、妻のウェンディと息子のダニーに向けられるのだ・・・

 シャイニングと呼ばれる超能力だが、ダニーともう1人持っている者が出てくるのだが、俺が見たところ超能力が全く活かされていないように見えた。まあ、あるに越したことはないが。しかし、この映画の見所はやっぱりジャック・ニコルソンの壊れっぷりだろう。普通に立っているだけでも怖い顔をしているのに、更なるオーバーアクトが恐怖を助長する。また、奥さん役のシェリー・デュバルが良い。恐怖に歪んだ顔がとても素晴らしいし、この人も元々の顔がホラー映画に合っている。
 そんな夫婦役の両者の演技が素晴らしいが、キューブリック監督のイマジネーションは流石だ。巨大迷路、双子の少女、トイレでの会話シーン、ワープロで打たれた文字など一つ一つのシーンが非常に印象的で効果的。そして、俳優の表情を写し出すシーンがちょっと変わった角度から撮られていたりしているのが、常人にはないセンスを感じさせるし面白い。
 ホラー映画なのに芸術的センスを求めている人、ジャック・ニコルソンのやり過ぎな演技を見たい人、ハラハラドキドキする映画を観たい人、冬の雪山が好きな人・・・等に今回は映画シャイニングをお勧めとして挙げておこう

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ジャック・ニコルソン,シェリー・デュバル,ダニー・ロイド
ワーナー・ホーム・ビデオ


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 監督は前述したスタンリー・キューブリック監督。この世に多くの名作、傑作を遺した天才であり、完璧主義者。暴力、セックス、ドラッグ、そして台詞、映像、音楽で魅せる近未来を描いた時計仕掛けのオレンジ、スラング用語の嵐のベトナム戦争映画のフルメタルジャケット、一分単位の時間にこだわりを感じさせる犯罪映画の現金に体を張れ、栄光と転落といったありきたりのテーマを完璧な映像で描いたバリー・リンドン、核兵器の恐怖を描いた博士の異常な愛情、暴政極まるローマ帝国の反乱を起こした剣闘士を描いた伝記映画スパルタカスなどお勧め多数の監督です。
 
 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 


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映画 聖なる酔っ払い伝説(1988) ルトガー・ハウアー主演です

2019年08月12日 | 映画(さ行)
 先日ブレード・ランナーやヒッチャー等の映画において悪役で強烈な個性を発揮したルトガー・ハウアーが亡くなられた。享年75歳、合掌。
 どちらかと言うと脇役に回ってインパクトを残すタイプの俳優だが、本作ではそんなイメージをがらりと変えて、橋の下で新聞に包まって寝ているような乞食の役で堂々たる主演している映画が今回紹介する聖なる酔っ払い伝説。最近は酔っぱらった勢いで言いたい放題、やりたい放題の政治家の行動が目に余るが、そうは言っても飲まなきゃやってられない気分になるものわからんでもない。そんな酒飲みにでも優しい手を差し伸べてくれる暖かい気持ちになれる映画だ。

 それでは人生諦めた感のある大人達に少しばかりの清涼飲料水を与えてくれるようなストーリーの紹介を。
 パリのセーヌ川における橋の下で暮らしているアンドレアス(ルトガー・ハウアー)。ある日の事、土砂降りの雨に遭ってしまい、慌てて橋の下に戻ろうとしていると、見知らぬ金持ち風の老人(アンソニー・クウェイル)から呼び止められる。そして不思議なことに、その老人が次の日曜日にある教会でお金を返すことを条件に200万フランを貸してくれる。
 アンドレアスはそんな大金を借りても返す当てなど全くないのだが、それ以来彼にはラッキーなことが次々と起こる。先ほど借りた金でワインを飲んでいると隣に座っていた人から仕事をもらったり、買った財布の中にお金が入って居たり、昔の彼女と出会ったり・・・等など。
 しかしながら、約束通りに200万フランを返そうと教会にくるのだが、何故か邪魔が入って返せないのだが、それでもアンドレアの周りで次々と奇妙な出来事が起こるのだが・・・

 俺なんかはこんな老人に一度だけでなく何度でも会いたいなんて思ってしまう。頼んでもいないのに勝手にお金を貸してくれるし、次々と自分の身に嬉しいことが起きる。前述したように知らない人から仕事を頼まれたり、買った財布の中にお金が入っていたり、昔の旧友と出会ったり、そして金持ちになっている知り合いと出会って豪華ホテルに泊まれたり、高級スーツをもらったりで羨ましいことばかり。特に俺がアンドレアが羨ましいと思ったのが、色白の可愛い女性と出会って楽しい夜を過ごしたりしたこと。しかしながら大金を借りておきながら、ロクに働かずにワインを飲みまくるから、また無一文になってしまい万事休すと思いきや、またまたあの人がやって来るなんて最高過ぎる。
 それでもどうしてアンドレアスはこんな落ちぶれた生活をしているのかと思ったりするのだが、過去のあることが原因であることをしっかり説明している描写があったりで、切ない場面も出てくる。ラッキーなことばかり続くお伽噺のような世界が描かれているのかと思いきや、ふと現実に戻されたりでそのサジ加減が抜群の構成だ。
 パリを舞台にしながらどこか錆びれた雰囲気だったり、ド派手な撃ち合いや爆発があるわけでもなく淡々とした映像にストーリー。そして、個人的には意外な結末だと思ったりするのだが、これがキリスト教的なラストシーンなのかな~?なんて考えさせられるエンディングはどこか美しく感じさせられる。
 とにかく俺の人生はどうしてこんなに辛いことばかりが起きるのかと嘆いている人、酒を飲むのが辞められない人、悪役ばっかりしているルトガー・ハウアーしか知らない人、何だか素敵な気分になる映画を観たい人に今回は聖なる酔っ払い伝説をお勧め映画として挙げておこう

聖なる酔っぱらいの伝説 [DVD]
エルマンノ・オルミ
パイオニアLDC


聖なる酔っぱらいの伝説 Blu-ray (2枚組)
ルトガー・ハウアー,アンソニー・クェイル,サンドリーヌ・デュマ
紀伊國屋書店


 監督はイタリア人のエルマンノ・オルミ。本作は非現実的なイメージがありますが、ドキュメンタリータッチにしてパルビゾン派画家のような美しい映像が楽しめるリアル感丸出しの農民達の生活を描いた木靴の樹がお勧めです。


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競馬 関屋記念&エルムステークス予想(2019)

2019年08月11日 | 競馬予想
 ディープインパクトに続いてキングカメハメハも死んでしまった。改めて合掌。
 今日も競馬の重賞があるが私用で忙しく予想だけアップしておきます。今週は的中させる自信がないです。

関屋記念の予想
 ここは前走はスローペースに嵌ってとりこぼした6番のソールグリッタリングが本命
◎ 6 ソールグリッタリング
▲ 3 ケイデンスコール
▲ 4 オールフォーラヴ
▲10 ロシュフォール
△ 5 サラキア
△ 9 ディメンシオン
△11 リライアブルエース
△13 ミッキーグローリー
×12 フローレスマジック

買い目 三連単フォーメーション
1着 6
2着 3、4、5、9、10、11、13
3着 3、4、5、9、10、11、12、13

買い目 三連単フォーメーション
1着 3、4、10
2着 6
3着 3、4、5、9、10、11、12、13         合計 70点

エルムステークスの予想
 ここ数走は冴えないレース振りが続くが、休養効果がありそうなテーオーエナジーが本命。
◎ 2 テーオーエナジー
▲ 4 モズアトラクション
▲11 レッドアトゥ
▲12 グリム
△ 6 サトノティターン
△ 7 タイムフライヤー
△13 ハイランドピーク
× 3 ドリームキラリ
× 9 サングラス
×14 リアンヴェルテ

買い目 三連単フォーメーション
1着 2
2着 4、6、7、11、12、13
3着 3、4、6、7、9、11、12、13、14

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、11、12
2着 2
3着 3、4、6、7、9、11、12、13、14   合計 72点
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映画 愛と精霊の家(1993) 豪華スター及び多くのテーマをぶっこんでます

2019年08月08日 | 映画(あ行)
 だいたいスターがたくさん出演している映画といえば、その殆どが失敗作品と思って間違いない。しかし、映画の世界にも例外というのもあり、まさに今回紹介する映画愛と精霊の家がそれだ。本作は今でも主演級の女優として活躍するメリル・ストリープやグレン・クローズ、ジェレミー・アイアンズといった実力派が出演し、本作時には既に大ベテランの域に入っていたアーミン・ミューラー=スタール、ヴァネッサ・レッドグレイヴといった名優たちが出演しており、当時の若手としてアントニオ・バンデラス、ウィノナ・ライダー、ヴィンセント・ギャロと言った面々が出ている。そして本作の優れているのが内包するテーマの多様性が挙げられる。生と死、愛と憎悪、家族の絆、政治、そして一見どうでも良いような超能力まで描かれている。
 南米のチリを舞台にした映画だが、描かれている内容はワールドワイドに通じるテーマがあり、日本人にも考えさせられる内容が含まれている。現実の世界においても醜い対立があり、何かと争いが絶えない。本作はその辺りの描き方が、残酷かつパワフルで観ていて怠さを感じさせない。本作で見せる対立は、身分の違い、政治的イデオロギー、貧富の格差、世代間の違い等など。現実の世界でも未だにこのような対立があり、やられたらやり返すの復讐、報復が後を絶たない。お隣の国の大統領も何を勘違いしているのか報復にでるぞ、なんて叫んでいる。
現実の世界は前述した通り、あらゆる対立が生み出されたり、さらに激化したりで、俺自身がこの世に生きてて嫌になることが多々あるが、本作が導き出す世界もやはり絶望か、それとも希望か。

 チリのある一家を通して半世紀にも渡る激動のストーリーの紹介を。
 1928年のチリにおいて。政界、財界において権力を持つ名家であるトルバエ家。政界のトラブルに巻き込まれ長女のローザが毒殺される。まだ幼い次女のクララ(メリル・ストリープ)は超能力をもっており、あらかじめ予知能力で、そのような悲劇が起きることを想像していながらも助けられなかったことにショックを受け、それ以来すっかり口を閉ざしてしまった。
 ローザの婚約者であったエステバン(ジェレミー・アイアンズ)は彼女の死にショックを受けるが、それをバネに20年間働きづめて大農園を作り上げる。故郷に戻ったエステバンはすっかり大人の女性になったクララと愛し合い結婚し娘ブランカ(ウィノナ・ライダー)を授かる。しかしながら、次第にエステバンは権力を握り、横暴になっていくのだが・・・
 
 観ている最中はベルナルド・ベルトルッチ監督の映画『1900年』を思い出した。内容もチョット被っているしジェレミー・アイアンズ演じるエステバンだがあの映画のバート・ランカスターに風貌が似ていると思ったのが俺だけか。しかし、このエステバンの政治家になってからの横暴振りが凄い。自らの農場で働く労働者はこき使い、逆らう人間には銃を向ける。そして、嫁が居るのに外で女を孕ませて反省もせず、一緒に暮らしていた姉は邪魔だからと追い出し、嫁や娘にも手をだしてしまう。そりゃ~、こんなに相手の言うことに耳を貸さない独裁的な人間が現れたら社会主義が台頭するのも当然だ。当たり前だがこういう人間は次第に孤独になっていく。
 しかし、一方でこんなバカ亭主に対しても愛を持って接するのがメリル・ストリープ演じるクララ。正直、こんな男をなぜ愛するのかと不思議に思ったりしたが、心の綺麗な人は相手の長所を見抜くのがうまい。全く役に立っていないような超能力を持っているのが不思議だったのだが、ここぞという時に超能力を発揮した場面は大いに感動した。俺なんかだったら超能力を私利私欲に利用してしまいそうだが、心の清い人は違う。そして、クララと横暴な夫エステバントとの距離感が抜群。ひたすら夫の暴力に耐えている女房が描かれているような映画もあるが、それはハッキリ言ってダメだ。実はこの映画には独裁者如きに立ち向かう勇気が描かれているのが気持ち良い。
 そしてこの映画の最大のテーマは赦し。この赦しというのがわかっていてもできないし、俺なんかはとっても反省させられた。そして、この赦しが次の世代へ受け継がれていく過程に大いなる希望を感じさせる。本当にこの赦しの精神は見習いたいのだが、そうは言っても永遠に許せない奴が一人だけいる。
 まあ観ている最中はメリル・ストリープのブリッコな演技にムカついたりしたが、途中からはそんなことを忘れて集中して観ることができた。他にも褒めるべき点があったように思うが、それは各自で確認してもらうことにしよう。
 スターはスターでも名優達の豪華共演に酔いたい人、重厚な人間ドラマが観たい人、南米が舞台なのにラテン系の人間が少ないことが気にならない人、多くのテーマを深く読み解きたい人・・・等に今回は愛と精霊の家をお勧め映画として挙げておこう。

愛と精霊の家 [DVD]
メリル・ストリープ,ジェレミー・アイアンズ,ウィノナ・ライダー
パイオニアLDC


 監督はデンマーク人のビレ・アウグスト。個人的にデンマーク人の映画監督は優秀だと認識しているが、そのように思わせてくれた監督さん。北欧の大自然の厳しさを感じさせるペレ、あのヴィクトル・ユゴーの普及の名作の映画化作品のレ・ミゼラブル、偉大なる政治家ネルソン・マンデラの知られざる実話を描いたマンデラの名もなき看守がお勧めです。





 
 
 
 

 

 

 
 
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競馬 小倉記念&レパードS予想(2019)

2019年08月04日 | 競馬予想
 とにかく暑すぎる今日この頃。正直なところ、こんな時期に馬を走らせても良いのか?なんて俺は思うのだが。暑さ対策はJRA及び厩舎サイドも何らかの形でしていると思うのだが、今以上の暑さ対策をお願いしたい。そんな複雑な気分を抱えながらも今日も予想する。

小倉記念の予想
 夏のハンデ戦なだけに大荒れを期待したいところだが、ここはメールドグラースの力が他の馬を一歩も二歩も引き離しているか。ただ今重賞2連勝中を含め4連勝中。もっている能力はGⅠ級なのは間違いない。トップハンデの57.5キロを背負うがこのメンバーが相手なら大してハンデにもならないだろう。相手は小回りコースは向きそうなアウトライアーズ、ただ今連勝中で勢いに乗っているアイスストーム、ここにきて弥生賞を勝った時のような末脚を発揮できるようになったカデナを中心に馬券を組み立てる。
  
◎ 8 メールドグラース
▲ 4 アウトライアーズ
▲ 5 アイスストーム
▲ 9 カデナ
△ 2 アイスバブル
△ 6 ノーブルマーズ
△11 クリノヤマトオー
× 3 タニノフランケル
×12 アドマイヤバブル
×13 ストロングタイタン

買い目 三連単フォーメーション
1着 8
2着 2、4、5、6、9、11
3着 2、3、4、5、6、9、11、12、13

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、5、9
2着 8
3着 2、3、4、5、6、9、11、12、13      合計 72点


レパードSの予想
 3歳馬によるダートの重賞戦。過去の勝ち馬にトランセンド、ホッコータルマエの名前が挙がっているようにこれからダート戦線の期待の星が現れるかもしれない注目の一戦。今年もなかなかの好素材の馬が集まった。俺の本命はエルモンストロ。ダート戦線に矛先を向けてから本領を発揮しだしてきた。前走はユニコーンSは5着だったが、内容は悪くない。むしろこれからの戦いに希望を持たせられる内容。強敵を相手にした経験は今回は大きなアドバンテージだし、距離の1800Ⅿも良い。相手は前走のユニコーンSでスタートで出遅れて全く流れに乗れなかったので今回は見直せるヴァイトブリック見直せる、好位から器用に立ち回れるレースセンスが頼りになるブラックウォーリア、流れが速くなれば連勝中の勢いをそのままにぶつけられそうなアッシェンプッテルを中心に馬券を組み立てる。

◎11 エルモンストロ
▲ 4 ヴァイトブリック
▲ 7 ブラックウォーリア
▲14 アッシェンプッテル
△ 2 アヴァンセ
△10 デルマルーヴル
△13 サトノギャロス
△15 ビルジキール
× 3 ブルベアイリーデ

買い目 三連単フォーメーション
1着 11
2着  2、4、7、10、13、14、15
3着  2、3、4、7、10、13、14、15

買い目 三連単フォーメーション
1着 4、7、14
2着 11
3着 2、3、4、7、10、13、14、15       合計 70点



  
 
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