大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

斉藤貴男憲法講演会

2008-02-10 20:15:20 | 文化
富山県司法書士会主催の斉藤貴男講演会があった。演題は「人権と格差社会~憲法の視点から日本の格差社会を考える~」だった。
今、非正規の派遣労働者の割合は30%だが、将来的には70~80%ぐらいになり、人間の身分の差や、格差はますます拡大するという。そして、憲法24条や25条がすでに空洞化し、ほとんどの人の労働者の権利はなくなるのではないかと危惧される現状がわかった。
新自由主義の政策の下で、富める者は益々富み、階層化が拡大している。
企業社会の中身に合わせて、教育も医療制度も三位一体、郵政、社会保障、障害者自立支援法などの面でもエリートのための集中や選択がおこなわれ、社会保障の削減はすさましい勢いで進んでいる。
在日米軍再編計画の現状にも、驚かされた。世界一危険な基地普天間基地が岩国や、辺野古に移転されようとしている。辺野古には、普手間より大きな1800mのV字形の滑走路が計画されている。グアムに米兵8000人が移転されるがそのかわりに、尖閣諸島をみはるために、さきしま諸島に自衛隊の駐屯が計画されているとか。
横須賀には、原子力船ジョージワシントン号が入港し、座間には、イラク戦争の指揮命令をしている地上戦世界一の部隊の司令部が設置される。つまり、日本は米軍の司令部の最先端を担っていることになる。
進むグローバリズムの国際環境の中で、企業は海外への資産の拡大、工場の進出をめざしている。これを自衛隊に守ってほしい、軍産複合体を目指しているので、憲法9条の改正が是非必要となり、憲法改正が目されているという。
自民党の憲法改正は、国権を制限する近代立憲主義ではなく、国民の生き方を決める憲法にしようとしているので、国民の責務と言う言葉が多くて、きわめて危ないものとなっているという。
私達は本質的なことをしっかり見すえ、平和と民主主義を守っていきたいものである。
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