題名に魅かれて、図書館でふと手にした曽野綾子の本です。
著者がこれまでに出版した本から、老いの生き方について、味わいのある、心に響く文章が書いてあります。さすがクリスチャンで作家。
夫や父母の介護などの体験から得た心の深さがとても示唆に富んで、優しい心になれます。
ありのままに生きることの大切さなど心が穏やかになる、アドバイスがいっぱいです。
老年の様々な苦しみは、人間の最後の完成に向けた試練。死にざまを見せることが最後の仕事。要するに、どんな生き方でもいいのだ。一生懸命死ぬことである。
それを見せてやることが、老人に残され、唯一の、そしてだれにでもできる最後の仕事である。
今生きている場が一番素晴らしい舞台。うまみのある柔らかな人間になる。
幸せを感じる才能を開発する。希望はいつも「登録」しておく。さまざまな人と出会った「思い出持ち」になる。・・・・・
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