花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

心のふるさと

2011-12-15 01:29:46 | Weblog

     師走です
忘れもしない3月11日の
天変地異の2011年が

終わりに近づいています。

破壊と結束と絆
思いやりと復活とがんばり。

遠くから祈ります。

よりそうにも
あまりにも大きな経験をされた方々に

言葉は出てきません、、、が

早く新年が来てほしい。


*************************

     (--

戦争で3人の子供を亡くした母が
「取り戻そう、、、と思って、、」

私と、弟を高齢出産したといった。

其の後で、、、続けた。

『死んでしまった子供は「オリオン座の三ツ星」
あなたたちは、まったく違う新しい出会いだわね。』

明るくなった母に
私は寄り添うつもりで歌を唄った。

「アリ~ラン、、、アリ~ラン、、、ア~ラァり~ヨ、、、」

母はとつぜん、気が違ったように
「やめて!!!!!、、、」と言った。

そして、、、ぽろぽろと涙をこぼした。
苦しそうに伏せてしまった。

私は、、、人に寄り添うことの難しさを知った。

母が遠くの人に見えた。
音楽家の母。

母は、、、一人で立ち上がった。
朝から夜中までピアノを弾いていた。

「四葉会」ピアノ教室を主宰することで

多くの娘や息子を取り戻した。

夕食は学校の帰り
私が買い物をしてきた。

母の心に寄り添えなかった私は
母が亡くなったとき、
愛用のグランドピアノを
受け取る資格がなかった。

母は愛弟子の女性に
形見として、グランドピアノを贈った。

多分、、、戦争で失った
私の姉に贈ったのだと、、、勝手に理解した。

人の心というのは
母であっても

寄り添うのは難しい。

ピアノを通して
母の娘になりきってくれた其の女性の顔は知らない。

でも、、、グランドピアノを
受け止めてくれて感謝している。

私は、、、一方的に
母をいたわるしか方法を知らない。

それには、、、離れて、、、遠くから
母が母らしく、自分を取り戻すのを
祈るしかなかった。

心に寄り添うと、、、簡単に言うけれど
これほど難しいことはなかった。

私自身、、、無にならなければ出来そうにもない。

被災地の皆様が
どうか、、、
自分を取り戻してくれる日が来ることを
祈るばかりです。

天は自ら助けるものを助ける、、、

立ち止まり、
何かに打ち込み

ふるさとの歌を忘れないで、
立ち上がってほしい。