花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

厳寒の師走に突入の札幌

2017-12-19 22:15:47 | Weblog

 

寒いですねェ~~~~~

車で買い物に行こうと車庫からまっすぐに道路に出た。

左折して、本通りに入ろうとして、左いっぱいハンドルを切った、

アクセルを踏むと、本来なら車はゆっくりと回転して

道路と並行になるはずであった。

ハンドルを切っても、タイヤが滑って進まない。

無理やり、アクセルを踏むと、

タイヤが空回りして、道路が氷のすり鉢型に削れて、てかてかのツルツル。

エンジンをかけっぱなしのまま、砂袋を取りに

ツルツル道路をゆっくりと進み、砂袋を持ってきた。

タイヤの前後に砂を播き

とりあえず、交通妨害の位置からは脱出した。

そのまま、車庫に戻して、

本日は、弁当を外注して、夕食は何とかなったが、

前輪駆動の本だのセダンは20年以上2年ごとに車検に耐えながら、

10000キロしか走っていない。

ゴールデン免許をいただいているが、

19歳の時、目立ちたがり屋の長男が乗っていたセドリックを

おさがりにくれたのは、ハンドルが重くて運転しにくいからという

我儘なおかげで、私はマイカーを手に入れたのが始まりであった。

結婚というより、外科内科の開業の実家で、

大学を卒業してないのに、いきなり父が54歳で永眠した。

外科医の欠けた、、、外科内科の戦後の開業を、

兄はパニックになりながらも、父の残した患者さんに

「私が、後を告いで行きますので、、、、」と。

葬式の時、煙になるまで見送りたいという地域の患者さんの為に

バスを走らせた。

私も、患者さんの御婆ちゃん方も、涙が止まらなかった。

母と、兄は、てきぱきとふるまいながら、平常を保っていた。

その日の夜、

父の仏壇の前で、、、クロッカスの球根が、みるみる伸びて

高速度カメラの画面でも見ているかのように

紫の花が唐突に咲き始めた。

長い時間が過ぎているのに、、、一時間ぐらいにしか思えないのか?

あるいは、、こんな、、、ありえないスピードで

クロッカスは、、、いいや?これは。。。「イヌサフランかな?」、、

私は、その開花の速さを凝視していた。

仏壇の前で、涙一つこぼさないで

母は怒ったように、、、父の写真に語りかけた。

「お父さん、、、ずる過ぎよ、、、ひどいじゃないの、、、!」

「後の事は、私に全部、、、やれ、、、!っていうの?」

父の写真の顔の唇が、少し動いたかのような錯覚に、

私は我に返った。

「お母さん、、ひどいのはどっちかしら、、、忙しい忙しいと、ピアノにばかり。」

「昨日の夜、お父さんは夕食を食べそこなったのよ、、、手術が長引いて。」

母は外出して深夜に帰ってきたが、

父は術後の麻酔が覚めるのを待ちながら仮眠していた。

夫婦はすれちがっていたのだった。

私は今も後悔している。、、、

その時、母にひどいことを言ってしまった。

「何処の開業医の奥さんも、先生を着物に例えるのなら、

その着物の裏になって、マネージャーのように、

夫婦は、夫の状況を把握しているというのが、開業医の奥さんの仕事だと思うのよ。」

お母さんは、女中さんに夕食を任せて、

自分の仕事優先だったでしょう!、、、

亡くなる前日の夕食ぐらい

お母さんんの、、

手づくりの「すき焼」ぐらいを食べた後で、、、

お父さんは永眠してほしかった。」

、、、、、、、、クロッカスだったか、、、イヌサフランだったか、、、?

「そうだよ、、、そうだよ、、、どこにいたんだよ、、、母さんは、、、」

まるで、、ほやほやの父の魂が、仏壇から、話しかけているような

花の命を借りて、母に、、、「頼むね、、、後の事、、、」

勢いよく咲いた紫の花になって、

語りかけてくるような錯覚の中に私は居た。

厳寒の2月19日、、、父は死んだ。

早朝5時前、、、異変に気付いたのは長男だった。

「皆、、、起きなさい、、、お父さんを見送るぞ、、、」

家族は、兄によって次々と、、、起こされた。

石井さんという正看護婦さんが、父の足元で泣いていた。

後の従業員は、遠くから入れ替わり立ち代わり、、、

父に「先生、、、」と、、、絶句していた。

葬式が住んでも、患者さん方は、毎日お参りに来てくれた。

家族が泣いていないのに、こどものように号泣して、

「先生、早すぎるんだよ~~~!」と、泣きじゃくっていた。

地域に根差した開業医と、患者さん、、、、

家族よりも、深い絆があったんだと、、、私は、初めて気が付いた。

大学で教鞭を執っていた10歳ぐらい年下の

男盛りの伯父さんが、集まってくれた患者さんたちの前で、

「先生の後は、長男の内科医が、しっかり、、、後を継ぎますので、、、」

挨拶のようでもあり、動揺する心を鎮めるようでもあり、、、

内科医ほやほやの兄を、しっかりと押し出すようでもあり、、、

微妙な親しみのあふれる時間だった。

100日を過ぎるころ、、、、

兄貴は絶叫するように、、、つぶやいた言葉は、、、

「親父のやつ、、、こんなにも多くの事を残しやがって、、、」

私も、二男の兄も大学生だった。

弟は高校生だった。

ピアノ教室を盛大に運営して、

男勝りの活動をしている母にとっても、

病院の先生の奥さんが開いている教室だから、

生徒がいっぱいいるという事も考えなくてはならないから、

母のステータスのような、、、見えない部分を支えるのが

長男にとっては、世間のお化けに対面したかのように

武者震いが出たそうである。

「母と、弟を一人前にするまでは、、、開業をたためない。

しかし、外科医師が居なくなって、

内科だけで、どうせよというのだ、、、」

兄貴は、、、とりあえず、皆、遺産相続の権利を放棄の印鑑を押せ!」

言われるままに、兄弟は全員放棄した。

兄なりに、アルバイトの医師に手伝ってもらったり、

父の時代に交流していた近所の医師会の線や、父の同窓生が

パニックになる兄の、良き先生として、

指導の傍ら、手伝ってくれたり、

先生方の奥さんや、御嬢さんが、ピアノ教室のお弟子さんだったり、

兄は、人選の厳寒期を、「雪囲い」のように、

父の生前残した人脈という「竹」に支えられて

雪折れしないで、医師を続けていきました。

しかし、、、私には、、、許すことのできないワンマンな長男でもありました。

手塚治虫さんの有名な漫画に「火の鳥」という連載漫画がありますが、

あの中の、、、「我王」のように、

全ては自分の方針の素材として扱うのでした。

兄弟はそれなりに、我が道を行くという強さがありましたが、

兄は、心の弱い繊細な臆病さと、「我王」のような獰猛さが同居していました。

一橋大学を卒業した、兄貴の親友が

何と、、、嬉しい事ではないですか、

私に、愛を打ち明けてくれる前に、、、兄に言ったそうです。

「君の妹さんと結婚したい、、、」

私は、小松川高校、出身で、兄の友人は両国高校出身でした。

この二つの高校は、男女関係というよりは、

話が合うというのか?

話していて飽きないというのか、、、

しかし、、

恋人とか、

男女関係特有のときめきがあるというのとは違っていた。

良く遊びに来ていたので、、将棋の相手をして、

何度か私が勝ったことがあった。

そういえば、、、「もう一度勝負しよう!」と、、言うので、

もう一度、セッチン詰めにしたことがあった。

あの時、顔が真っ赤になって、ぼーとしていたから、、

男としての勝気さで、

兄貴に「、妹さんと結婚したい。。」等と、

手っ取り早く自分の勝気が前面に出てきて、恋や、愛と同じような

絶妙な、錯覚に、、、落ちたのではないでしょうかね?

「類、兄弟」として、接していただけに

「へ~~~、、、以外!それで、お兄さんは、なんて答えたの?」

兄貴は、怒ったような顔をして、

「ぶん殴ってやった、、、!、、」

「お前は、過去も、未来も、僕の親友だ!、、、兄弟は足りてる!」、、と

耳のそばで、大声で言ってやった、

「二度と、、、言うな!!!、、て、怒ってやった、。」

「それから、、、お前も早く、この家から出て行け!」

そして、兄貴は、、、狂ったのか、のぼせたのか、

「医師の妹、医師に嫁がせたし」、、、と、

手当たり次第に広告するようになり、、、

私が、東京大学の実験室に勤務しているというのに、

チャーミングスクールに、勝手に申し込んできて、

日曜は、歩き方や、詰めの磨き方の講習に、強制的に連れてゆかれたのでした。

その結果、、、、

私は結婚後も、よっぱど必要な時でないと美容室に行かなくなりました。

兄さんの嫁さんが口紅や化粧道具一式を

テンコモリにして、くれましたが、、、

ほぼ生涯、、、すっぴんで、

趣味は、3000メーター前後の山岳登山でした。

 

「アイツが、お前と結婚したい、、などというから、、

お前は、僕の親友だったはずだろう、、、妹が目的だったのか?」

親友にも、独占欲の強い兄は、

なにか?????大きなところが、

ボタンを掛け違うような、局所的な近視眼的な俺俺万歳であった。

言っても治る性格ではないので、

私は、兄と、主人は、、、川の向こう側から愛し、敬愛することにした。

つまり、、、医師は頭が良いところと、

患者さんに責任を持ち過ぎる職業だから?

妹の人生も、入院患者のように、責任を感じてしまうという事だろうと、

私なりに、、、おかしいまま、おかしいのが兄と思ってきた。

ありがたい事ではあるが、、何か???大きく間違っているように思えるのだった。