沖縄は既に入梅をしているが、この不安定な雨模様に、九州地方の入梅を、気象庁は発表した。それにしてもこの雨には気分が萎える。人間の思考感覚まで、スイッチの入れ間違いが起きそうである。意識的にしている場合と、無意識とは異なるが、人格を疑いかねる事柄も発生するからだ。理解には程遠い。
私が生まれ育った山村は、1が20軒ばかりの小さな農村で、全体で100軒にも満たない村であった。然も無医村であった。小学校の中学年で、やっと医者が村に着任した。その医師が、小学校に書籍の寄付を始めて、図書室なるものができた。最初は寄せ集めの雑誌類であったのが、徐々に物語や図鑑が増え、寄贈された医師の名前をつけたものになった。
現在は、その医師も亡くなられ、住まいの家は町の管理になり、学童保育の場所になっている。合わせて、バラ園に変わっていった。地域の高齢者が取り組む行事にしては、実に気の長い時間を要するものだ。何しろ70歳以上の者が対象で、若い者は参加できない。最も、バラ園といっても、1反ほどの場所だから、知名度は低く無料である。
この先、バラのジャムやポプリ、挿し木からの苗の販売に繋がる取り組みが、期待できればいいが、年齢的な弱点もあって、見通しはばら色には程遠い。町の管轄だが予算には乏しいものがある。年金暮らしのギリギリの生活の中、体力だけが資本である。況してや、人工は年々下降線をたどっている。増える見通しの期待が小さい。
芍薬やバラが、見事に咲く季節だ。今年の寒肥が効いたのか、芍薬は豪雨に茎が曲がってしまう。慌てて切った。枇杷葉の新芽がグングン伸びている。深緑の緑に、淡い薄緑が爽やかだ。小で毬は咲き終わり、ライラックが咲き始めた。デルフィニュームも青色が咲き、薄い色の葉これからだ。レースフラワーは、今年は1個のみらしい。
都忘れに石竹、菖蒲。植えた当時には覚えていた草木、何処からともなく、風にのって飛んできて芽吹いたもの。梔子は、寒さにやられた。夏枯草。鈴蘭。紫陽花。今年咲いた双子のチューリップ。1本の茎に花が二つ。各地で、三つ子や四つ子も有った模様。気温の変動がもたらしたのか?いずれにしても来年も咲くとは限らない。