冬の威厳に満ちた宇宙から、穏やかでやさしい春の宇宙に転じている。それでも冬の大三角は煌き、南の宇宙に昇る。オリオンの三ツ星のベルト下には、オリオン座大星雲M42が観え、中心に輝く四重星トラベジウムの周りに、ガス星雲が広がる。と解説がある。
望遠鏡がなくとも、視力のいい方ならピンク色をしているのがわかる。距離1500光年のところである。広がりが30光年以上の大散光星雲。そこでは新しい星が、続々と生まれているそうだ。トラベジウムの星たちも、10万年前に生まれた、ごく若い星たちという。
一角獣座は、冬の天の川に巨体を横たえる。その鼻ずらに当る所に、ペテルギウスがある。バラ星雲はそこにある。でも、肉眼は愚か望遠鏡でも、その形を見つけるのは困難を極めるそうだ。また、狩人のオリオンの傍には、猟犬の追い立てた兎座や鳩座がある。
木星は、おうし座の中にあり、その輝きは素晴しい。否が応でも眼を惹く。宇宙を観る事など、たわいのない自然現象に違いなく、興味や関心を持つ人間は、少ないのかもしれない。テレビや映画の影響だけで、一時の面白半分のことらしい。だが、それらに人々は惑う。
子どもの頃に観た、宇宙の移り行く様には、一種神秘的な力があった。有無を言わさぬ説得力があった。不思議な輝きの、差し出した手に触れそうで、絶対に届かない存在である。遠く遙かなる宇宙に行くことは、永久に叶わない望みで、記憶への憧れでもある。
昨日のこと。ぎっくり腰になったらしい人の、足の裏に触ってみたら、腰への痛みが皆無であった。こういう場合には、単なる筋の違いが多い。従って痛みはあっても日にちで治る。だが、安静にするに越したことはない。何回もやると、厄介になってしまう。
枇杷葉の生葉で治るのだが、今時の若い子はしないだろう。云ってもしないことは教えない。と決めているので、冷やかになってしまう。私など、藁にも縋る想いで、援けてもらえたのだ。枇杷を買い、実を食べて、種を植え、今日の姿になった。感無涙。
園芸店で買った、白の縁取りレースのシクラメン。寒中に、水を遣り過ぎて、軸が凍ってしまった。凍ると腐る。日当たりに移動した。