好きよね~アンタも…。 ほっときなさい。
空蝉(うつせみ)と書いて、からせみと読ませる「空蝉亭」。
堀川中立売から西へ。
西陣のどこにでもある町家。
和室にテーブルの和洋折衷。
さて、ここはとんかつといえどエージング・ポークのとんかつ。
熟成ばやりだが、とんかつは初めて。
単品でもいいのだが、食事コースはバーニャカウダ・ご飯・
豚汁・玉カツが付いて+¥900
前菜のバーニャカウダは緑黄色・根菜類が中心。
お洒落ですな。旧来のとんかつ屋のセンスではない。
さしあたり、これでワインを飲むしかないので、
もう少し軽い一品があるといいなぁ。
ということで、早々ととんかつの部に。
ロースが好きな方には、千葉の銘柄豚、林SPFを。
リブロース特厚を勧められた。
火の通し方はぴたり。
たっぷり300gあって¥3900
ジューシーなうまみたっぷりのロース。
脂のしつこさ、クセは全く感じない。
氷点下1.0~1.5℃で21日~45日間、冬眠熟成させる。
それを低温でじっくり揚げる。
ポン酢も出されるが、
卓上の3種類の海塩で。
スモーク塩・ポルチーニ塩。
ちょっと強めにつけたい。
油は並びにある山中製油の菜種油を使用。
あっさりとした持ち味で、もたれないという。
お連れは吟醸ヘレカツ・シャトーブリアン。
南洲黒豚というブランド。
この火の通し方にも刮目。
昔、私がバイトしてた東京日本橋のとんかつ屋では、
まるという名称で出されていた希少部位。
塩で喰うのは旨い。
旨いが一切れは特製ソースで行きたい欲求がある。
食事に付く玉カツ。
玉子焼きのカツのサンドイッチ。
これはお腹一杯でもペロッと食べられる。
塩で喰うとんかつでは、ごはんが食べられない。
アタシの場合ね。
ちょいソースがあると、たちまちごはんが喰える。
ごはんの出来も結構。
豚汁がまたよく出来ている。
ぬかりのない店。
一度、諸君も熟成とんかつを!