商店街は自転車を押して歩きましょう…なんてお構いなし。
そこが大阪らしくもある。何回もブレーキの音にせき立てられるが、
こっちだって歩行者よぉ、ゆったりと歩く。
ここは鶴見橋商店街。国道26号線の入口からから西の津守方面へ
約1キロ続く、大阪で二番目に長い商店街。
なつかしい店が今もある。
旧友を訪ね、界隈で有名なコロッケ屋さんを案内してもらう。
ミナミのビヤバーで「長橋のコロッケ」というメニューがある。
これで舗装道路ぢゃなきゃ、まったくオレらがガキの頃と
変わりゃしない。
店先に中高生がたむろってたから、旨いと判断。
コロッケ1個50円。揚げたてをガブリ…フツウに旨い。
商店街をちょっと裏道に入ると、忘れられたような暮らしが
残っている。一帯の住民の平均年齢はかなりなものだろう。
壁と一体化して朽ち果ててゆく、たばこの自販機。
このマシンもピッカピカの期待の星の時代もあった。
かつて仕事仲間に連れてってもらったお好み焼き屋へ再訪。
かなり美味かった記憶がある。
旧友に話すと、すぐ近くということで案内してもらう。
常連客がひっきりなしに来て、牡蠣豚玉を食べ、水を飲んでいる。
ビールを飲んだが、ほんとはお好み焼きには水が一番合う。
仕事仲間は近所に住み、常連だったが、ある時からピタッと来なくなり、どこかでいい店を見つけたかな…と思っていたのだと、女将。
彼は今、ロスでラーメン屋をしてるんですよと言うと、
「ああ、それでか。やっと胸のつかえがとれた」と言われた。
平べったく柔らかいお好み焼き。ソースは地元のヒシウメ。
懐かしい味。粉もんの美味しい不味いは郷愁ではないのかな。
旧友のセレクトショップ「Second」。この辺にあったなぁと思っていくと
ぬっ…と店の前に立っていた、同級生のK君。
コロッケもお好み焼き「福ちゃん」もおごってくれたから
言うんぢゃないが、たぶん鶴見橋商店街で一番カッコイイ服が
揃っている。だぁな?
しかし・・・長い商店街を歩いて帰らねばならぬ。
西成区 鶴見橋商店街 地下鉄「花園町」下車
学生時代の同窓会を、扇町の沖縄料理屋「てぃーあんだ」で。
当たり外れの大きい沖縄料理だが、ここはホントに美味しい。
屋号はそのまま手の油をさす。料理名人のおばあの味は、
この手の油で決まるのだ、とそんな使い方がされる。
韓国でもこれに似た言葉があった。(けど忘れた)
前菜の盛り合わせ。
ここの女将は自分のおばあの味を見よう見まねで再現して、
今も手間隙かかった料理をこしらえて出してくれる。
二階席は大阪へ来るミュージシャンの二次会などでよく使われ、
小さなライブスペースもある。
豚肉のまわりに黒ゴマのペースト。
いかにも体によさそう。
すっかりおなじみ、海ぶどう。
かつて石垣島から持ち帰った海ぶどうは、水気が抜けて
大阪で開けたら、全然ちがうものになっていた。
これも島で食べるほどプチッと元気ハツラツではない。
クーブイリチー(昆布と豚肉の炒め物)
もうウチの定番料理の一つとなっている。昆布を山のように
食べられるのでこれも体(髪?)によさそ。
ラフテー(豚三枚肉の煮物)
二日かけて作られる角煮。飴色になった皮の色を見よ。
ゴーヤチャンプルー。すっかり本土でもおなじみ。
ビタミンCいっぱい、夏の暑さにはこれよのう。
ポーク(ランチョンミート)と豆腐が入る。
玉子とポーク、もやしの炒めもの(ピンボケ)
酒はカリー春雨(泡盛)。
沖縄すばのチャンプルー
大学教授になってるヤツ。カメラマン、照明マン、CMディレクター、
TVマン、博覧会屋、編集ウーマン、制作会社社長、ディレクター…
なんとか業界で生き残っているものばかり。
残した仕事があり、一次会で帰ったが、
残りは3時まで酒と白熱の議論が続いたと聞いた。
過剰なパワーあるなぁ、こいつら。
扇町⑤出口スグ 「てぃーあんだ」
お初天神商店街にある老舗のジャズバー「ニューサントリー5」。
ここで、開店の1970年からず~っと土曜の夜、演奏を続けている
グループがある。ニューオリンズ・ラスカルズだ。
グループの結成は僕がまだ4つの頃。
このところオリジナルメンバーのtp志賀さんの体調悪く、
毎回助っ人が来て久しい。
clリーダーの河合さん、tr福田さん、bj川合さん、
Dr木村さん、Bs石田さん
これはアルミでできたソフト帽型の弱音器。
トランペットはミュートする際に、ここへ向かって吹く。
今から30年以上前、ニューオリンズのプリザベーションホールで
初めて見た。その辺で売ってるシロモノではない。
みるみる満席状態。毎週土曜やってるのにこの入りだ。
中年以降の男性一人客が圧倒的に多い。
ニューサン名物、ヒレカツサンド
正当的なバーフードが多く、これはバカうま!
後半はジャムセッションに。
左のメガネの方は和歌山でミカンを作っている
マホガニーホール・ストンパーズのtp高居さん。
クラリネットが3本。阿吽の呼吸でぶつかり合わず、うまく住み分けできるのだという。そのコツを聞くと河合さんは「相手に対する尊重やね」
と言う。今日のはまだまだ、ベテランでもそうそうできるものではないという。音楽は生きもんだ。
ニューサントリー・ファイブ 北区曽根崎お初天神
洛西の大宮通というヤツ。四条大宮からとたんに狭くなり、直進する道はちゃりんこ行きかう生活道路に変わる。その代わりに左斜めに後院通りというバス道が伸び、千本方面をつなぐ。
しかし、その細いたよりない道を行けば二条城にぶつかり、そこから北に続く大宮通はかつて糸屋町といわれた、西陣織のメーンストリートだった。
四条大宮にはカメラマンH巨匠が推す「餃子の王将」があり、ここが絶対旨いというのだが、その前にAM子推薦、粉モンの店へ。
限りなく屋台に近い、この佇まいがよろし。
旨いもんを出してくれる雰囲気が感じられた。
でもいっぱいだったので、ひと回りしてこようと、大宮通の
立ち飲み「フジカワ」へ避難。
早くも常連のおっちゃんでいっぱい。マカロニサラダ、漬物。
ほどなく空いたとの報が入り、そそくさと出る。
仕切り直して、先ほどの店へ。
まずはたこ焼きから。
ポン酢うまし。
でも、ソースが一番。
前菜盛り合わせ (豚肩ロースマルサラ酒、フリッタータ・カポナータ、
ラタトュイユ。キッシュ、キノコマリネ、野菜とレンズ豆、里芋のポテトサラダ)これで¥680
こうなったら泡! DUBLのスプマンテを一杯。
各種ワイン、カルバドスなどもあり。
赤のグラスは仏・南西地方の Chateau Des Eyssards'04
厚切りベーコン 目玉焼き ピクルス
歯応えのあるベーコン、旨い!
玉子かけ焼きそば
生卵2個をつぶして、からめてズズズズ… たまらんッ!
ブルーチーズのねぎ焼き
これが合う!ブルーチーズが絶妙ッ!
店の見栄えはなんだが、味はかなりいい店!
腹いっぱいでとてもじゃないが、大宮の餃子までは手が、いや、
胃がまわらぬ。次回リベンジぢゃ!
あたしゃまだ大宮の何にも知らない・・・
鉄板28号 京都市中京区壬生坊城町4
西院というところ、めったに降りることはない。飲み屋も五合という
優れたおでん屋以外は余り寄った経験がない。
だから、今回も迷いました。交差点の交番で尋ねることに。
分かる訳はない、まったく逆の方向を歩いていた。
裏通りの寂しい住宅街みたいなところに店はあった。
仕入れた魚を見せてくれるので、鯛をたのんでみた。
もう最後にあるブリとヨコワ。関西ではこのマグロの幼魚があるから
関東のようにカツオカツオと騒がない。
珍しい牡蠣の唐揚げ
寿司はひらめ。
今日はいいのが入ったという、サヨリ。清冽な春の香り。
シラサ海老 ぷりっとした歯ざわり。ほのかな甘さが心地いい
コハダは九州から 締め具合はいい感じ
常連のAM子が太鼓判を押すマグロ。
赤身1カン¥157は安い。鼻へ抜ける香り。
大トロは腹身のじゃばらの部分。
玉子で締める。
客は魚で酒モードが多いかな。
西院でゆっくり魚をつまみつつ飲るにはいい店。
辰弥すし 右京区西淳和院町2