学生の頃、よく立ち寄った坂町の『天丼の店』。 昭和の20年代から続いている。
昔は安いなと思ったが、デフレスパイラルの世の中から見ると、さほど安くない。
天丼こそ東京のもん、東に軍配を上げたい。吉原の「土手の伊勢屋」だとか浅草の「大黒家」、銀座の「天國」、本郷の「天満佐」とかの天丼を思い起こすに、やはりボリュームである。丼をしっかと掴み、下品にガツガツ食う感じが天丼にふさわしい。
に、したら、ここは、やっぱ、ボリューム不足。
神田神保町の「いもや」もさんざん通った大衆店だが、もっとボリュームがあった。
しかし・・・20年ぐらいのブランクを持って食べると、
美味いな。
特にアツアツのごはんの旨さが際立っている。
ある寿司屋に聞いたが、ここの飯は寿司米を使っているとか。
なので、出汁を吸ってもベタッとなりにくい。
海老2尾と海苔が乗って、600円。 赤だしは50円。
裏ワザがある。 海老はオプションで増やすことができる。
それと生卵を赤だしに落とすこともできる。
ふむ、なかなか豪華ではないか。
一度はここで、そんな“放蕩丼”をやってみたいと、常々思う。
今も時分どきには行列ができるのかな。かつては僅か6席の店で、
一日4~500人はさばいたようだが、今はそこまでの人は来るまい。
もうちょっと胃袋に隙間があるので、法善寺横丁へ向った。
ここには『喝鈍』という、名代のかつ丼の店がある。
入ったところに謎の黒板。行列を作るお客の注文を、先に聞いて、
マグネットの色によって、伝えるもの。店の人間だけが解る暗号だ。
ここの名物は“分かれ”(わかるね?)で出てくる、煮カツ丼であるが、
この日は、カツカレーにした。
美味なるものは、見た目から美しい。
カツをダブルで。 あ~あ、やってもた。
ここの素晴らしいのはカツの薄さ。 分厚いカツはカレーには合わない。
適度な薄さがご飯とカレーソースとの渾然一体感を出す。
ご飯が美味い。やはり丼は突き詰めると、ご飯の旨さに行き着く。
そしてバランスがいいのだ。
卓上には、こんな無料サービスがあるのだが、普通に食べ進めば、ご飯が余ると
いうことがなく、鰹だしのだし殻で作った自家製ふりかけも、持て余し気味。
貧乏学生などはこの漬物をアホほど食うそうな。
梅干しを10個ぐらい一人で食う人がいたとか。どっか悪いんか・・・。
今から30年ほど前、大阪ではとんかつ、さほどメジャーではなかった。
肉といえば牛肉のことで、豚肉はあくまでも“豚”と呼ばれ、絶対豚でなきゃと言われるのは豚玉ぐらいのもんで、なんだか日蔭者扱いされていた。ボクがとんかつの旨さに目を丸くしたのは東京に行き、日本橋のとんかつ屋「吉兵衛」でバイトしてからだ。
そこの親父は生パン粉を自分でおろし、肉質がよくないと雷を落とし、豚ロースの塊を肉屋に突っ返してた。見てないところでも手抜きのない昔堅気の職人だった。
さて、ここは大阪・鶴橋と桃谷の間にある、細工谷にあるとんかつの『たわら』。
お昼どきは地元の住人や近在の会社員が詰めかける人気店だ。
すぐ横がキッチンになっていて、テイクアウト用を注文できる。
いろいろ食いたいが、やっぱり、一番ベーシックなロースかつにした。
1300円は当節決して安くない。多くの人は日替わり定食にしてたが750円。
しかし、老若男女、こんなに皆んな揚げもん好きなのか?
ここの人気の一端は、この一回取り放題のおかずにもある。
サイドテーブルに大鉢が8種類ほど。揚げものばかりで野菜不足になりそうな、
良心の呵責みたいなものを、これでごまかそう・・・失礼、これで補おうという訳。
とんかつと合うかどうかは別として、そのサービス精神は是としたい。
ロースかつ登場!食欲をそそるキツネ色に揚がってはいるが、衣が肉から
剥がれてしまうのはちょっといただけない。銀座煉瓦亭のポークカツレツもそう。
衣はしっかりと最後まで肉にピタリと寄り添っていてもらいたい。
鹿児島のもち豚を使用とあったが、う~ん…まだいい豚肉が使えるんぢゃないか。失礼だが肉質が粗雑な印象。赤身は少しパサついた。
脂はもっと甘みのある上質なものにできるだろう。
それを考えると、1300円は中途半端なのかもしれない。
これはこれとして、上ロースを用意して1500円、1700円取っても誰も文句は言わないはずだ。
それと、とんかつの添え野菜にはやっぱり瑞々しい千切りキャベツが欲しいところ。
とんかつの脂っこさに相対するには、さっぱりしたキャベツでなくては物足りない。
塩コショウ添えるもいいが、塩トンカツは飯には合わないだろう。やっぱりたっぷりとソースと辛子と行きたい。ソースのピリカラと衣のサクッと豚肉のジュジュッと、その脂の甘みの消えぬところに、炊きたてのご飯を頬張る。その充実感こそがとんかつのダイナミズムなのである。 大いに細工谷のとんかつ屋に期待したい。
この週末、18~19日に迫った、BlueGrass Camp In Shiga。
ゲスト枠で我々のバンドを受け入れて下さり、土曜の夜に登場します。
バンドコンテストいうのがあるので、その後。22時は軽く過ぎるという話。
ブルーグラス漬けの皆さんに、ウエスタンスイングをお送りします。
爽やかかどうだか、わかりませぬが、一陣の風を吹かせられればと思います。
そもそも、ブルーグラスという音楽。ケンタッキー州のビル・モンローが始めた音楽。
それまでモンローブラザーズという兄弟デュオだったのが、中西部・南部で流行っていたストリング・ミュージックの隆盛を見て、バンジョー、フィドル、ギター、ベースで始めたのがブルーグラス。
そのストリングミュージックこそ、ウェスタンスイングなのです。
いわば先輩格と申しますか、先祖がえりというか。
ブルーグラス原理主義者の皆さんも、まぁ、これもええやん、と仲良くして下さい。
ハナ肇、植木等、青島幸男、その前には安田伸、石橋エータロー、次々に彼岸に旅立っても、最後まで谷さんだけはボロボロのお爺さんになっても生きていて、フラつきながらも、「ガチョ~ン」とやってくれそうな気がしていた。 もうクレージーも、桜井センリ、犬塚博の二人だけになってしまった…。
あの「ガチョーン」をやってみてというと、大抵の人は手を前後に動かすが、あれはカメラのレンズを操作しているのであって、谷啓さんは前から後ろへと気を掴み取るように、「引いて」いる。イヤミのシェ―が挙げた手をまっすぐに伸ばすように、正しいコピーをやってもらいたいもんだ。
ひと頃、ショーで音楽ものをやろうと声掛かり、オヒョイさんとナベプロでの企画会議の席に立ち会った。「スパイクジョーンズが好きで、ああいうのをやりたいって思ってるんですがね」と、その時分にも言っておられ、三つ子の魂百までを感じて恐れ入った。長くスーパーマーケットというバンドを率いて、そこで抱腹絶倒のCocktail For Twoの口パク芸を披露されていた。 だが冗談音楽とはかけ離れていた。
結局その企画は実現を見ず、惜しいことをしたが、冷静に見ると谷さん、オヒョイさん、浅野優子、みんな歌えなんだのでショーはなかなかツライ。
数年前、MBSでバッタリ会った時に声かければよかった。ひとの出会いなんてこんなものである。縁がなかったと思うべき。お疲れ様でした、もっと見たかったけれど、引きの芸をもって知られる谷さんらしいっちゃらしい。
あの世でまたクレージーや渡辺晋やフランキーなどとジャムでも楽しんでください。(敬称略)
午前中からやっている飲食店は意外に少ないのですが、
こういう小さな小吃店は、朝から勤勉に働いています。
神馬堂の焼き餅みたいなもんですな。
市場の人ごみ
屋台は商売の原点 軽食におひとついかが?
た~けのこ!
スーパーみたいに切り身ぢゃないよ。一匹もんがズラリ。
マナガツオ、メバル、キチジ… 魚は新鮮です。
魚団を茹でてました。
牛肉はなぜかこうして吊るすのがスタイル。血抜きの具合なのか。
豚肉では余り見かけません。
東門外市場 お昼前の買い物なのでしょうか。
かしわ屋さん。
こっちは豚肉関係。
こうして見ると、あんまり冷蔵庫って関係ないのかも知れないなぁ。
なんでもかんでも冷やしゃあいいと思ってるのは間違いかもしれん。
どうせ加熱して食べるんだからねぇ。
ギョッとした看板・・・
少女売ってる気配はありません。
子供服とかファンシーグッズでした。
コンビニに入ると・・・
インスタントラーメンばやり。
コンビニだけは何処も同じような顔してるもんですな。