マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

神戸下町洋食

2010-03-29 05:18:20 | 

某日、神戸新開地へ。阪急神戸線で一本で行ける割にはなかなか用事がなく、来ることがなかった。
かつては映画館が立ち並ぶ繁華街で、ここで淀川長治少年はニコニコ大会などの映画を見て育った。



大阪ものとしては、ちょっと新世界にも似たニオイを感じる。

洒落た商店街のゲート。夜の帳が下りると、極端に人が少なくなる。それも、女性の姿が。
それもそのはずで、筋を一本入ると福原という一大花街(現ソープ街)になるのだ。なるほど・・・




カラフルなテントに、いかにも酒を飲ませそうな世界長ののれん。立ち飲み「吉美屋」。



ここの名物は太打ちの日本そばのソース焼きそば。
まだ未食の「トシヤ」。



謎の店、居酒屋「ふんどし」。ふんどしだぜ、ふんどし。
自暴自棄に名付けたか、何か深いものがあるのか・・・



カラオケ屋の真下に交番がある。



ほぼ流行のない洋品店。
隣り合うのは、今では人気のない瓦せんべいの店。
世間から瓦屋根が少なくなると共に、瓦せんべいも斜陽では。



なつかし野球カステラが売ってた。
たいして旨くはないが、その旨くなさがいい。
昔はこういう「旨くないもの」でも生存できた。



好きだな、この名前だけで小説が一本できそう。
この暖簾をあげたら、離縁はしにくそう。



きっぱりとした大衆食堂ののれん。
おかずより何より、「しる」がど真ん中に来ているところに意味がありそう。「ウチのしるを味わえ!」という自信の表れか。

歩き回って小腹も空いた・・・。


歩き回ったのでビールでのどを潤す。



クリームコロッケ。たっぷりのデミソースが嬉しい。
丁寧に盛られたキャベツ。



ビーフカツレツ  パン粉のきめが細かい。ポテサラ・トマト・キャベツにマカロニのケチャップ炒めのガルニ、手を抜かないところが好ましい。



鉄板ごとジュ~ッ…とやってきた、イタリアン・スパゲティ。
粉チーズをかけて、半熟卵をからめて食べると、もうたまらん旨さ。ジャンキーさまで感じる。まじめにコツコツ作っている印象あり。



やっぱりハヤシライスは実力を知るために食べておかねば。
特に文句はございませぬ。めしによく合うソース。欲を言えばもうちょい焦げくさくてもいいな、それと少し玉ねぎのシャキ感は欲しいところ。

日本の洋食は横浜や神戸の外国航路で働くコックさんたちが陸へ上がって店を開いたことに始まる。神戸下町新開地に「一平ありき」の思いを強くした。



           グリル一平  神戸市兵庫区新開地2


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今夜も立ってます

2010-03-22 01:33:44 | 

あたしの好きな角打ち。かつて芦原橋に大きなエノキの巨木があったそうな。その木の下で商売を始めたことからエノキ屋酒店。

大国町からちょっと南へ。ちょっと寂しくなる辺り。
酒屋さんが主体の立ち飲み屋。



榎の木は江戸時代、街道の一里塚として植えられたという。
ま、道路標識でもあったわけですな。

ここは大阪の特選立ち飲みの一軒。



大阪では今も少数派であるサッポロ赤星がある。
それに、ホッピーがあるのが嬉しいではないか。


胡瓜のQちゃん風漬物。この夜はロケ終わりで、弁当なんぞを食ったのあんまり腹ペコというわけではなかった。
それでも酒だけ飲むというほどの左党にあらず。なんか食わなきゃいられない。また、ここはなんでも旨いのだ。


鶏なんこつの煮付け  珍しい。あまから酸っぱい味付けで、これはいい。この歯応えがなんかいいのである。



アジ天ぷらだったかな。
ギョロッケという魚肉のコロッケもある。
アタシの好きな徳島のフィッシュカツも置いてもらいたい。



カキフライ  あれば無条件にいただきたい。出来合いではあるがタルタルソースがつくのが嬉しい。



カキを半分こっちへまわして、カキを天ぷらにしてポン酢で。
これもまた酒が無条件にすすむ。

倅夫婦とお母さんの3人が料理を担当。
ここの子供たちが客に「おやすみなさい」を言って寝に行くのがえらい。



仕上げに、小さなお揚げの椀物が。



中には細うどんが入っている。
小洒落たきつねうどんである。



       エノキ屋酒店   浪速区大国1丁目  今宮高校正面


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珈琲ぶれいく

2010-03-20 14:43:33 | Weblog

スタバとかタリーズ、シアトルズベストなどの米国スタイルのカフェは、空き時間に小仕事に利用するのに便利ではあるが、珈琲に感心したことはものの一度もなし。しょうがないので頼んでいる。



一杯ずつネルドリップで丁寧に入れる珈琲に勝るものはなし。

そういう意味で一杯入魂の喫茶店が少なくなっている今、こんな店は貴重である。



六曜社。好き者は階下へと降りる。



高田渡は京都時代、まず三条堺町のイノダへ行き、同志社の食堂でメシを食い、六曜社へ寄り、ほんやら洞へ寄り、と珈琲のハシゴを日課とした。たしか、ここのマスターもバンジョー弾いてたんぢゃなかったかな。



昔風の濃い珈琲が嬉しい。
前述の米国型のカフェは、どうも飲みごたえってものがなくていけない。この深みとコクの向こう側に、一瞬でも景色が見えるような気にさせてくれる。



老朽化した長椅子がちょっと斜めになっていて、腰かけにくいがかまわぬ。
名物はドーナツだったような。
こういう骨太の喫茶店はいつまでもここにあってもらいたい。



夜はバー使いもできるという。ちょっと覗いてみたいもんだ。

 

       六曜社 地下店    中京区河原町三条下ル


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老兵は去りゆくのみか?

2010-03-18 11:04:55 | 

ちょいと前だが、中之島のダイビル(大阪ビルヂング)の解体作業が始まっている。実際はもっと進んでいるだらう。



1925年(大14)設計/渡辺節建築事務所

当時最先端のオフィスビルだったそうだ。この事務所には後の大建築家・村野東吾もいたという。どなたかのHPからの受け売り。
しかし、壊すのは簡単。この風合いに作るのは二度と叶わない。日本人、特に大阪人ってのは消えゆく建築などに興味がないらしい。



特に明治以降の近代建築には惜しむ声がまったく聴こえて来ないのはなぜだろう。
米や仏のように、古いビルを生かしつつ、中だけ造り変えるなどの工夫ができないものか。建築基準法などもあり、リメイクの方が莫大な費用がかかり、スクラップ&ビルドの方が早いのだろうけど。こうなると思想のちがい。



古いビルの頭上に、新しいビルが迫りくる。



そうかなぁ、こんなことでいいのかなぁ。
また、呼吸のしにくい町になるんぢゃないのかな。




昔のものと現代のものが、古い知恵と新しい活力がうまく融合できる、そんな街であるべきだろうと信じるのだけど。
さぁて、大大阪再興なるか。

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ニューサントリー5

2010-03-13 02:27:03 | Weblog
「ニューサントリー5」のことを知ったのは高1の頃、フォーク小僧の僕はラジオから流れていたニューサンでのニューオリンズ・ラスカルズの演奏に心が震えた。

それまで耳にしていたデキシーランド・ジャズというと、やはりラジオで聞いていたディズニーのアニメーターたちが作ったバンド、Firehouse Five+Twoの演奏ぐらいで、極めて明るいサウンドに比べ、ラスカルズのは地味で渋い印象だった。

   

その数年後、実際にニューオリンズのプリザベーションホールで見たオールドタイマーたちの演奏はラスカルズに近いものでした。ジョージ・ルイスを目標とした河合さん(Cl)たちと白人のデキシーランドジャズは同じ曲でもおのずと解釈が違うわけですね。

       

高校生では行けやしなかったけど、大人になったら絶対行ってやるぞ、と思っていた「ニューサン」。

もちろん酒飲める年齢になってまいりましたとも。あの時のラスカルズがまだ演奏していました。もちろん今に至るも、毎週土曜日出てるのがすごい。そんなバンド他にありません。おそらくアマチュアだから続けてこれたというものなんでしょう。


さて、そのニューオリンズからテキサスまでは車でざっと9時間ほど。 音楽的にも直接的な影響を受けないはずはないのだ。ってなことで、ウェスタンスイングもやってみましょうということになり、いよいよHFBもニューサンに登場する。

    

ブーイングで帰れ帰れになるか、いかなることになるか楽しみです。あ、ここのビフカツサンドめちゃ美味です。


3月23日(火)マーベラス桜井&Hot Fiddle Band
19:50~ 21:00~ 22:10~ チャージ¥1800
お初天神通り ニューサントリー5 予約問合せ 06-6312-8912

コメント (2)
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