こうも暑いと、
「どうだい、え?牛かおうなで精つけようぢゃねぇか」ってな話になろうと
いうもの。明治時代か!
関西の地焼きの老舗はほとんど壊滅状態といえるが、
関東風の蒸して、焼く名店もそれほど多くはない。
元来、鰻は高い。江戸時代でさえおいそれと庶民には口に入らぬ高級料理だった。
昨今の原材料の高騰と、職人の人件費、高齢化、いろんなもの重なり、
なかなか大変な時代を迎えているのだ。
そんな中、新鋭が谷四にあり「鰻にしはら」。
まずはビールでのどのヌルヌルをば浄化いたしまして…
かみしも盛りなる、おつなアテを
左から向こう骨、ヒレ巻き、そいつを取って置いて串に巻いて焼く。
かぶとは圧力鍋で柔らかく煮る。
うなぎ味噌 頭肉を丹念に味噌と混ぜ合わせれば、立派な酒肴となる。
チョイと舐めると、按配がいい。
ほんとに手間をいただく感じだ
白焼き ¥2800
白焼きは酒をふりかけながら、何度も手返しに
これだけふっくらと見事に焼きあげてあるんだから、
もうちょっとイイ山葵を使ってよと、ついついお願いしてしまった。
紀州の黒牛、これぐらいうまみのあるお酒がよく合いますな
しかしね、もう蒲焼の匂いが立ち込めると、飲んでる場合ではなくなる。
大柄なスポーツマンタイプの主人。だが手付きは優しいのだ。
せっかく焼きあげた鰻、崩すわけにはまいりませぬ。
さぁ、体勢ととのえて、丼の到着を待つ。
うな丼(中) ¥3300
お見事! どうですか、この見事な照り。 焼け焦げのなさ。
ご飯も熱い、一心不乱に掻き込むことが最も美味い食い方である。
くぅ~~もう、たまらない!
30分かけて、出てきた鰻丼。
5分でたいらげた。