一度はやってみたいと思っていた、ぬか漬け。
京都五條の川勝総本家で教えてくれる機会あり、行って来た。
京都でぬか漬けのことを、どぼづけ。 どぼっと漬け込むからか?
昔はどこの家でもやってたから、漬け物屋の商売にはならんかったらしい。
25年ぐらい前から、「そういえば最近、ぬか味噌の匂いしない」ということから
売るようになったとのこと。 たしかにそうだな。
作家、半藤利一の家には夏目漱石が食ってたぬか床が伝わるとか。
つい先日行った、ミナミの天ぷら屋でも祖母から伝わる100年のぬか床の
漬物を食い、感銘を受けた。 もちろんぬかや塩を継ぎ足しだろうが、棲む菌がちがうだろうな。
煎りぬかと塩水を混ぜて、練り込んだものに、出し昆布、タカノツメなどが入る。
そこに白菜、キュウリ、ナス、大根を漬ける。
問題は保管。 乳酸発酵させなければ意味がないので冷蔵庫に入れてはいけない。
呼吸させるために、ガーゼの蓋をして、毎日天地がえしを心がける。
ぬか漬けにすると野菜の栄養素が5~10倍になるとこのこと。
R1やラブレ菌など、ぬか漬けには乳酸菌が3~40種類あり、
抗ガン作用もあるという。
ちょっとだけ手のかかるペットを飼った気分。
でもそのペットは飼い主の健康に役立つというのだからね。
ぬかって意外に脂分があるので、手がスベスベになる気がする…。
ただ、夏場は朝漬けたら夕方にはできあがるなど、クリーニング屋ぐらいの早さ。
どんどん消費しなければ、追いつかない。
少々出来損ないでも、カワイイもんである。
なにより自家製なので安心できるというのがいい。
塩分とり過ぎには気を使わねばと思うが、おかげで腸の働きも快調の様子。
心配のタネは、メシを食い過ぎてしまうことにある。