マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

京都荒神橋 花か食ひ気か

2024-10-31 18:05:57 | 京都
御所を鴨川へと近づくと荒神橋がある。
欄干の旧仮名づかいは知らないと読めず。
         
         

このすぐ近くで文久年間から続く花屋「花政」の
藤田修作展「花を花とみて花と見ず」があった



野にある花の生命のゆたかさを知らされる

    

花を活けるというのは引き算なんだなぁ

    

シンプルだからこそ、その奥に自然そのものを見たりできるのか
花も人間の手で加工したりするのがあるが、ああいうのは好かぬ
手を加えず、そのまんま手折ってきて投げ込んだようなのがいいが、
そう簡単にできるものではないのだなぁ
でも、おかげで野の花がすごく気になるようになった

花もよいが、腹ごしらえである
こっちの鼻はまあまあ利くのである
河原町通に面した麺処に入る。「自家製麺 天狗」

壁には桂米朝を筆頭にざこば、南光らの色紙あり、
米朝事務所御用達と見受けられた
うどんもそばも丼もあって活気のある、こんな町場の麺処が
各地にあったのだが本当に少なくなってしまった
京都はまだ健在だな


   


京都はあんかけに、とじものも得意とする
一説に山国京都の冬はしばれるから。
相方がたのんだ、天とじ丼


   


これ、お使いくださいと置いていったのは、がんずりのようなもの
生とうがらし、見た目よりはマイルド


 


ぜいたくカレーうどん。小さなご飯付き
こちらの細麺はささめんという自家製麺
大阪池田の吾妻のささめうどんのような感じ
ほどのよい辛さ、うまさ
大騒ぎするようなものは何もない。日常めしとして結構なり

ラストにご飯をカレーの丼に投入。それも堂々としてはいけない
無作法を恥じて、店員のわからぬようにサッと入れてサッと食う
バレてるだろうが、バレないように努め、最後の一粒まで残さぬこと
言っておくが、ごはんの方にカレー汁をかけてはならぬ
ごはん茶碗までカレーで汚すのは邪道である
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旬の料理人をカウンター越しに味わうたまのぜいたく

2022-07-02 23:42:18 | 京都










































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2021年秋のハイライトは松茸のあばれ喰いだァァァ~!

2021-12-15 22:45:10 | 京都
少々季節はさかのぼる。今秋のハイライトは、やはり亀岡、湯の花温泉の「すみや亀峰菴」に尽きる。

長き仕事に一段落つけて、スペインバルセロナにめし食いに行こうと準備してきたが、みごとなまでにコロナでぶっ飛んだ。国内でウサを晴らすしかあるまい。

すみやは人気の高い温泉旅館。ジョンレノン・ヨーコがきた宿。
今回は枚数が多いので、中サイズの写真で行くぞ!


   


さて今回のテーマは、ここしばらく口に入っていない「松茸をこころ行くまで喰う!」である。ここからは自慢たらしくて読んでてムカつくに違いないので、賢明なる読者はここらでスルーするがよかろう

怖いもの見たさの方はこのままお進みください。なんだそりゃ


   


近年、玄関まわりから館内リニューアルしたばかり。隙がない
部屋の露天風呂で一汗流してから、さあ夕飯だ
部屋ではなく、食堂へとまいる



   


朱色の大きなおくどさんに、期待がふくらむね


   


 まず食前酒 赤すぐりのワイン


   


八寸 野趣あふれる虫かご。リ~ンなど声が聴こえそう


   


   


 サワラの西京焼き 時計回りに、タイ昆布〆・松茸煎り酒ジュレ
 柿・菊菜チーズ白和え

 土瓶蒸しより二回りほど大きなふた物が登場。



   


 鍋吸い物 名残りの鱧と松茸 酢橘

 噫…やっぱり松茸、香りのもんでんなあ~ 急に大阪弁


 燗酒を所望。 秋鹿だった記憶


   


 熱いだしに、熱い酒で迎え打てば、芳醇なる秋がいっぱいに


   


 おしのぎ 丹波牛あぶり寿司 松茸ポン酢漬け

 個人的には肉のにぎり寿司はまったく食指が動かぬ
 あれはどういうわけだろうね
 食べても「…だろうな」という味



   


 向付 お造りですな。戻り鰹、イサキ、あおりイカ

 ここでカンテキ、登場



   


 松茸の炭火焼 丹波牛のひとくちステーキ
 汗をかいたあたりが食べ時
 これは、たまらんゼイタクな一品



   


 直火焼きのあとの松茸は可哀相なものであった
 松茸の天ぷら 香りもそれほどではない
 あえて、天ぷらはなくてもいいのではないか・・・
 


   


 替り鉢に、松茸と丹波牛のすき焼き


   


 そうだな、松茸というとすき焼き
 合わないわけがない


   


 締めは土鍋で出てくる、松茸ごはん
 締めの定番としてはわかるのだが、
 香りも乏しいので、あえて松茸ごはん外す手もあったのでは


   


 ここまでの充実の量感によって一杯が精いっぱい
 あとを仲居さんにお願いして、おむすびにしてもらう


   


 デザートにクレーム・ブリュレ
 梨ブドウ


   


 おなかいっぱい。さらに言うことなどなどございません
 夜更けて、松茸ごはんのおむすびを部屋で、
 食わなくてもいいのに、食ってしまった
 もうね・・・腹が張って張って、横になれない有様

 外へ散歩に出て、おなかを落ち着かせようと思ったが、
 施錠されてしまって、外へも出れないという
 う~ん…旅館ってのは不便ではあるなぁ・・・
 なに、食いすぎるヤツが悪い

 
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うるわしき寺町二条のおつな甘み

2021-04-23 14:44:49 | 京都
寺町二条辺りに来るとそわそわする。好きな街だから。

閉めたけど、秀逸な書店「三月書房」があり、豆の「船はし屋」があり、
バーでは「カルバドール」、「K6」も近い。茶の老舗「一保堂茶舗」もある。

明治期開店のここ、「村上開進堂」もいい感じの一軒。
冬場にしかない「好事福蘆」。こうずぶくろという。

    
  


 作家 池波正太郎の好物で、酔った後に買って帰って、宿屋の屋根の上で
 ひんやり冷やして喰ったらうめぇと書いてた。

 


ほぼ要予約だったが、久々に行くとウインドウにも収まってた。

量産するようになったのかな。


   


 オールドファッションな店内も愛でないともったいない。

 いかにもな、ロシアンケーキもあるよ。

 ケーキと言いながらドライフルーツのはまったクッキー。
 
 奥にカフェが出来ていたのには驚いた。


   


 好事福蘆、平たくいうとミカンゼリーである。

   
   


 本物の皮に入ってるから、果肉をいっぱい使ってる感じがする。


   

 
 洋菓子のゼリーなんだが、洗練されすぎていなくて、
 よござんすよ。

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コロナだって梅の季節は巡ってくる

2021-03-15 00:17:08 | 京都

 ウイズコロナの時代でも花は咲く @京都 北野天満宮

 

 ひときわ香りがなまめく蠟梅(ろうばい)






 少し時期は早くて、梅園は三分の一程度の開花と聞き、
 入るのをやめ、境内を見て回る。






 けなげだね、アタシを見て~!と咲いてる



 天神さんの門前で四百年続く、茶屋
 粟餅が名物




 注文ごとに手で丸めて、黄粉をまぶしたり…







 何百年変わらないお茶菓子にホッとさせられる
 
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