京都洛西 今宮神社
ここいらまで来ると、落ち着いた佇まいだが
参道にはホットな対立があるのは、有名な話。
参道を挟んで、二軒の茶屋が参拝客を招き入れる。
揃いも揃い、商うものは、同じ、あぶり餅である。
竹を削って作る串の先に、小さな餅がつく。
白味噌や砂糖、醤油、胡麻?などを練り合わせたタレが秀逸。
店の歴史は尋常ではない。 京都の老舗という老舗が尻尾を巻いて退場しそうな、
1000年説もある。 上記の暖簾には元祖「いち和」の一文字屋は、血族・二十五代と書いてある。
店頭の炭火で餅を焼くのが、客引きになっている。
片や「かざりや」はこちらも江戸時代ぐらいか。本家・根元と書く。
両方にお祖母ちゃんが生きていた頃はなかなか芸になっていた。
炭火に押しつけるがごとく、こんがりと焦げるまで。
しかし、同じ商品を出していては、訴えるの訴えないのとあってもよさそうだが、
血で血を洗う抗争に発展したとは聞いたことがない。
何百年と続く対立というのはまぁ表の顔であり、営業戦略のようでもあり、
本当は仲良しだったり、もっとうがった見方をすると、実は一軒がやってたりして・・・。
お土産を買った。
しかし・・・
餅がくっついてしまい、食べにくいのなんの。
この問題点、1000年の知恵でなんとかならねぇもんですかねぇー。
タレは他の餅を焼いて、そいつで残さず拭き取るように食べたし。
かざりや × いち和 京都市北区紫野今宮町 今宮神社参道