マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

地元 イタリア~~ン光と影

2013-05-29 16:28:06 | Weblog

高槻という処、気のきいたピザ屋がない。
やるならピザ屋だと思っていたが、ようやく出来たのは去年11月。

しばらくは様子見で、そのうちクチコミで知られるところとなり、
ご婦人たちが詰めかけ、ワイのワイのとカフェ使いしてる様子。平和で結構ぢゃわい。

で某日、「ピッツェリアvivo」へ出かけてみた。






こういう処でワイン片手にアンティパストをチョコチョコと摘まむのは
ささやかな喜びである。





カウンターにスネ置いてるので、ハモンセラーノを 780円

イタリアンなんだからパロマ産プロシュートと行きたいところだが
堅いことは言いませぬ。







数種のキノコのアーリオオーリオ 400円

快適に冷えた白ワインG480円によく合う。

こういうのを作り置きしておき、オーダーと共にカポッと盛れば
わけないのである。







グリーンサラダ 680円

もっと盛りはよくしてもらいたいが、これだって腹は立たない。







サービスの女性がスマホを眺め出した。
たぶんお客の質問に対し、必要事項をネットで確認しているのだろう。
おそらく。そう信じたい。

薪窯で焼くピッツァはかなりのお値打ち。
マルゲリータ 650円!
そう、そもそも街のピザ屋の値段は高くないか…?
真に適正価格か…と疑念を抱いて来たので、この値段は嬉しい。

結構待たせて出てきた、マルゲリ~タ







え…?

火事でもあったか…?

結構焦げとります。

時間かけたら焦げるのは当たり前やろ。

まぁギリギリ許容範囲。

まだピッツァヨーロが馴れていないだけの話だろう。

枚数を焼けばこんなことも起きるまい。

わたいでよかったら実験台にしなはれ。







スパゲッティ・ボンゴレ・ロッソ 900円

殻付き浅蜊は好みではないものの、トマトソースはよくパスタに絡み
皿に残らない適度なもの。

まぁ目立ったおコゲ以外は、そこそこいい感じで使わせてもらえそう。

地価もバカにならないJRと阪急の間の土地。
しっかり、市場調査も行った上での出店と見える。気合いも入っている。



ここで店は変わる・・・。

同じ地元でも下のようなアンティパストを出す店があり、
この1600円には、「は?」と思わされた。
海老が高けりゃ外せばいい。そんなものイタリアンでもなし。
生ハム、玉子焼き、ポテサラ、カポナータ、塩トマト、オイルサーディン、
リエットやら塗ったトースト、オリーブのフライ…

なんぼでもあるやん。
これを二人で行ってる客に一つ出すかね。







出来合いのものをさっと盛り合わせて出し、本編への期待を盛り上げる
前菜とはいわば予告編なるぞよ。本編への期待をしぼませてどうするよ。
人間は死ぬまで勉強。立ち止まれば後退あるのみ。


 

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ご近所の超人気麺店

2013-05-29 03:37:46 | Weblog

相当気合いの入っているラーメンである。 

煮干しそば一本やりの、高槻「麺屋 八海山」。

大阪で食べられる燕三条系ラーメンとして近年行列を作っている。

越後の関燕というと、ナイフなどのカトラリーで有名。

そんな工場で働く人たちのために、味の濃い、背油散らしたラーメンができたという。







味玉入り煮干しそばを所望 800円

ごはんもいいではないか。






行列を予想して11時半開店の30分前、目指して行くと
シャッターの前の椅子にすでに1人のお客が居た。
2番目に陣取ることにした。

時間ギリギリにシャッターが開いた。
その頃にはぐっと客の数も増え。
行列に並んで物を食うのは久しぶりだ。







スープはかなりの煮干し系。好きな人にはたまらなく美味だろうけど、
煮干し系をそう得意としていないボクには、魚の風味が強い。







麺が太い…! 自家製の縮れ麺。

歯応えしっかり。容易にズズズ…と啜り上げることはできない。






堂々の剛力めんだ。しっかり噛むにはいいが、これを苦もなく
食べ切れるというのは若い証拠。

生命力なくして、これは嚥下し切れない。
元気なうちはいいラーメン。

チャーシューもうま味充分。






店は男前の主人を中心に、黙々と働くスタッフ。

美味い物を食わせる気合いが十分に伝わってきた。

ラーメンは一度に4人前ずつほどしかできないので、

客は気長に主人の動きなどを見ながら待つしかない。



      



JR高槻駅の北側の路地。注目のイタリアン「イル・キアーロ」、燗酒の美味い「海鮮築山」、
フレンチ「レ・コパン」などが並ぶ、グルメ路地になってしまった。
イルキアーロの前身のお好み焼き屋の美人の女将さん、どうしてるかな。
ちょっと苦労した藤原紀香みたいな人だった。


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官能裏なる晩餐

2013-05-20 16:29:23 | Weblog





純シチリア料理と書かれた看板。

知らないと前を行き過ぎてしまうほどの小さな店。

やっと来れた、茨木の「トラットリア・イル・ピスタッキオ」。

わずか8席。若い主人が一人で切りまわす。

前菜の、マグロのカラスミとトマトのブルスケッタ。 よき滑り出し。







シチリアご存じか…。 イタリアのブーツでポンと蹴った辺り、地中海に浮かぶ島。

蕎麦の実みたいな形をしている。







上はチーズのスモークといったか、下はカジキの生ハム。
黒いのはブータンノワール。血液に香草など混ぜてソーセージにしてある。
アニスの香り。

塩は強め。シチリアでは大方こういう感じなのだろう。
南部イタリアを旅した人は塩っ辛かったとよく言うが、気候のせいで、
日本人がパッと行って口に合うなんてことはまずないのかもしれない。





オイルサーディン
この店の面白いのは、年の半分が魚ばかり。半分が肉ばかりという。






甘エビとオレンジ
延々こんな前菜が続いて欲しい…。いくらでも飲める。財布にゃ限度がある。







シチリアの白ワイン

鉄拳のパラパラ漫画みたいなラベル。






うっひょ~! 生シラスが出てきた。






パン・コン・生シラス
こればかりは新鮮でないといけない。






続いて、サクラエビ。 静岡で解禁されるのは今時分だったか。

シャク・シャク…

イタリア料理店というより、静岡の郷土料理っぽい感じ。






ムール貝、小海老、イカ、我ら日本人とシチリアとは合うね。
小魚が好き、マグロをよく食べるし。






この日のパスタは、生うにがたっぷり乗ったスパゲッティ。
思わず歓声が…。



 

イワシの粉・フェンネル・松の実などがかかった、ブカティーニ。
派手さはないが、シブめのママンの味といえようか。







ナッツがかかった鯛の身のクスクス。

ブロードをかけて食べたのかな、うろ覚え。

クスクスっていうのは小麦粉、セモリナ粉を指で粒状にした北アフリカ
アルジェリアあたりの食べ物らしいが、仏領があったことから仏料理にも以前から使われる。
きっと国境を接するスペインにもあるのだろう。

米飯食を真似たものという説もある。






この夜は白ワイン出ずっぱり。






イカ、赤海老のフリット。
プリリとしたイカ美味し。白はもちろん、もう何にでも合うね。






鯛のアクアパッツアのような煮物。
軽い塩とトマトの酸味で、かろやかな味。






メインはカジキの串焼き

えっと、中に詰め物してあったけど、何だったか忘れた…。
それほど印象に残るマッチングではなかったということだろう。

カジキマグロという呼び方をしてるがそいつはまちがい。
カジキと鮪は学術上も別物なのだ。







シチリアというと、ご存じマフィア。 神戸というと山口組みたいな図式で悪いけど。

20もの共和国があったイタリア。産業革命以降、工業都市となったミラノを中心とした北部に対し、
南部イタリアは農業中心で、労働力として北へ移るものも多かったそうな。

離島になれば尚のこと厳しい経済事情があっただろう。
自国でも差別されたりして(知らんけどね)、1900年初頭、多くのシチリア人たちは
船に乗り込み、自由の国アメリカを目指した。

だがそこでも、マッケローニばかり食ってやがると馬鹿にされ、ついには
マフィアとなって勢力を伸ばし、血で血を洗う抗争を繰り広げたという訳。







ゴッドファーザーpart3に、シチリア名物のドルチェが出てくる。
それが…右端にあるカンノーリ。







小ぶりに作ってあるが、もっとでかいのもあるらしく。
蕎麦粉だったかの生地の中に甘いリコッタチーズに、クラッシュしたチョコと
ピスタチオがくっついている。

最期に店名のピスタッキオが出てきた。
これを食べながら、苦いエスプレッソを一杯すすれば、極上のシメとなること請け合い。







カンノーリは複数形で、1個ならカンノーロ。
漢字で書くと、官能裏。
マフィアもお気に入りのデザートだ。

官能の後の裏道には気をつけなければならない。
マンマミ~ヤ!!



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まぐろ研究 廉価版

2013-05-17 04:32:02 | Weblog

もちろんクロマグロが美味いのは百も承知の介。
しかし、財布がそうはいかないので、スーパーでキハダなんぞを購入。
東京はメバチ、関西はあっさりしたキハダ。
バチなんて言うけども、脂の乗ってるのもあってかなり美味いし価格も張る。
そこへ行くと、キハダは安い。

これをクロマグロの中トロぐらいに加工すること出来ぬか…?

てなことで素人考えでオリーブ油に漬けて2時間後、取り出した。





ダメだ。
油が表面にコーティングされるばかりで、細胞の中に入って行かない。
風味もよからず。

次はづけだ。
寿司屋でやる、即席の醤油漬け。
醤油、酒、みりんを火にかけてアルコール分をとばし、
冷ましてからマグロを漬け込む。江戸前寿司の定法。

サクのまま漬けるのと、切り付けてから漬け込む方法がある。







今回はキハダのあっさりし過ぎた味にうま味をプラスするために、
卵黄少々を足した。このヅケ汁に1時間ほど。
さすがに漬けすぎだろうが、そうでもなかった。

これがなかなかの正解。全体に少々コクがあり、いつものヅケではない。
そういえば、鯛のさつまかりゅうきゅうか忘れたが、鯛でも卵黄を使ったりしてた。

これでヅケ丼かっこむのが一番美味いかもしれぬ。







さらに、都市伝説のようにいわれるのが、マグロ+マヨネーズ。

試してみた。両面にキューピーを塗り、ラップに包み、冷蔵庫に。







できたのは、こんなお姿。

表面を丁寧にペーパータオルで拭うと中トロに見える。

ほうほう、なるほどこれは……。せんいの中にまでマヨネーズのうま味が

浸透している。これが卵黄+酢+油のパワーなのだ。

ぜいたくさえ言わねば、どこぞの中トロと見まごうものに。






ただし、マヨとバレないためには、きれいに拭いてね!

さて、キハダの大変身が可能なのかどうか。

相談をぶったのは東京の超有名寿司店(の大阪支店)。

つまりはマグロを触らせると、プロ中のプロである。







店長がいろいろと考えて、手の内を見せて下さった。
キュウリをカツラ剥きにして、貝割れ、山葵と一緒に巻き込む。
色めもきれい。クラッシュアイスなどで冷やすと夏の前菜などでいけそう。

もちろん高級店なので、日頃はホンマグロだけでキハダなんぞ使わない。






周囲を炙って、にんにく醤油で。

にんにく自体にもうま味があるし、そりゃあ美味いわなの世界。
マグロの手柄はあんまり感じなかった。







大根おろし、三つ葉、キュウリなどと和えものに。

ああ、これで間違いなく酒が飲める。









一見普通のキハダ握りだが、中に潮吹き昆布をかましている。
イノシン酸のマグロには醤油・昆布のグルタミン酸がうまみを7倍にしてくれる。







炙ったキハダを一口大にし、にんにくチップと大根おろし。
そりゃ美味いはずだわ。

結論から言うとクロマグロに見まごうものにはどれもならず。
いずれもバリエーション豊かな一品として成立しているが、
できることなら、キハダをクロマグロに替えて出してもらいたいし、向こうだって
そっちを出したい。ただ、ヅケに昆布をかますのは使えるかもしれない。

余計に混乱したまま、店をあとにした。
もう一遍、ウラを返してクロマグロを堪能しにこなくてはならない。
(冷や汗たら~ん)







「銀座久兵衛」大阪店の秀島店長。有難うございました。
お見事でした。

 

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マクドばかりぢゃねぇやい

2013-05-08 02:19:24 | Weblog

茫日、地元高槻にある独立系ハンバーガー店に。

私はそもそもハンバーガーやホットドッグなど好きなのである。
米国大陸を旅した時も、ハンバーガーが続いても気にもならなかった。
マイナーリーグは別名ハンバーガーリーグというが、わたしゃマイナー選手でいいや。

高槻に来てからも、地元にハンバーガーショップがあるのは知っていた。
ただBigBoyの人形といい、60'sを前面に押し出している手前、
どうも気恥かしくてようドアを押せなんだ。
いいトシになると、アメリカングラフィティ的世界もちょいと敷居が高くなる。
嫌いぢゃないんだぜぇ。







T'sは高槻かなと思ってたが、店主寺川氏の名前だろう。

初めて思い切って行った際、店主らしき若いお兄チャンに「おとうさん…」と呼ばれた。

キミみたいなガキを持った覚えはなかったが、お兄さんでもなし、彼氏でもなし、

フレンドリーに接しようとして咄嗟に出たのが、おとうさんだったのだろうが…。

この場合、お客さんでいいんでないかい?







家人が頼んだ、この日のハンバーガー。

一旦バンズを開けてレタス+トマト+オニオンをのせて。







私のはチーズバーガー。

フレンチフライは本国みたいにもっと山盛りあって欲しい。






雑貨がこうも多いと、隅々まで掃除が行き届いているのかどうか気になる。

そこら辺、キッチンがまったくのクローズであるため、

徹底した清潔感を演出できれば、大人の客がもっと来ると思う。







かつて六本木の老舗「ハンバーガーイン」でどうせ風邪ひいたマスタードだろうと、

タカをくくって思い切りかけたら、そいつが効くの効かねぇの!!!

火を吹くというのではない。吐き出す訳にも行かず嚥下したが、危なかった。

悪寒がきて、めまいして、呼吸困難に陥った。

経験上、山葵よりカラシの方が絶対身体にキツイ。







ここのマスタードもけっこう効いた。

紙がついてきて、包んで食べるように言われる。

うむ、パテも適度なジューシー感あり。味は悪くない!!







ハンバーガーに合うのはやっぱりビールってとこか。

ワインって感じぢゃないんだよね。

ソーダで割ったスプリッツァーなら合うだろう。

いずれこういうのは昼間の方がいいな。夜のハンバーガーはちと寂しい…。





 

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