予定では本日、4週間の熊本滞在を終え、母が帰宅する日です。そこで昨夜、何時ごろ到着予定かなぁ…と思い、夕食が終わった直後に子機を遣って電話してみました。普段 使う事が無いケータイはボタンを押すのも緊張しますが(職場で) 自宅の子機の場合は慣れているのでお手のもの? 左手に子機、右手にはテレビのリモコン。 ・・・で、どうしたかというと、左手で母の実家の番号を押しながら、右手でテレビのリモコンを持ち、音量を小さくしました。
「リーン…リーン…」
呼び出すこと7、8回。 こんな時刻に (夜7時過ぎ)出かけていないだろうし、誰も出ないなんて…じゃ、切ろうかと思った矢先、
「はい」
なんだか力の無い弱よわしい女性の声がしました。
ちなみに 祖父母宅の電話は 我が家の電話番号が登録されており、こちらには普通の呼び出し音が聴こえますが、あちらでは、「リーン…リーン…」ではなく、
「鈴木家(すずきけ)から電話です…鈴木家から電話です…」
と、受話器を取るまで喋り続けるんどす。
隣の部屋にいても トイレにいても?私から電話だと即刻わかるのね。
まあ、そういう訳でして、 私が電話した場合は家主ではなく、母が応対するんです。 だって、我が娘からの電話だと分かっているから。
母は受話器を取ったあと、いつも 「はい。」 その後、「元気? 何か変わったことがあった?」 「それでお父さんは今回カブは葉付きを買ってきたんね?」
エトセトラ、エトセトラ…と結構、すぐに本題に入り、フレンドリーな電話応対になる訳ですね。
でも、昨夜はすぐに電話に出なかったし、なんか声も よわよわしい・・・よく声も聞こえない。 もしや体調でも崩したのか…?
それでも 一応、「鈴木です」 と まずは名乗るところは いつも通り。
これが返っておかしな話の展開になろうとは…。
「鈴木さん?」
「はい。」 母親に名字で呼ばれるなんて、へんな感覚…と思いつつ・・・
「なんか声がヘンだね。 私だけど?」
「わたし?」
「そう、私よ、あたし 今、夕食終わったから電話してみたんだけど…」
…と喋り始めたところ、相手に止められました。
「あのお・・・ 鈴木さんは分かりましたが、どなたに かけていらっしゃるんですか?」
どなたに・・・・って。
「あ、もしかして 〇〇おばちゃん? ごめーん、お母さんかと思ったから。だから なんだかいつもと声が違うと…」
「・・・・あのぅ、ですから どなたに電話なさっているのでしょうか・・・?」
どなたに・・・って・・・
もしや・・・ おかあさんじゃないっ
「〇〇(←祖父母の名字、いわゆる母の旧姓)のお宅ではないのですね?」
「違います」 (←とっても冷静なお返事)
「失礼しました。 間違えましたっ」
「いえいえ・・・どうも・・・では・・・ ガチャン」
ツー… ツー… ツー…
しばらく放心状態のわたくし
最近は、受話器を取って最初に名乗らなくなりましたよねぇ。家の鍵もかけずに過ごせた古き良き時代と違い、色々おっかないことがあるご時世ですし、理解はできます。
「はい、〇〇です」 と最初から仰って頂けたら、間違ってかけたと即、気付くのですが、なにせ相手は 「はい」 だけですからっ こちらだけ名乗っても…ですねぇ…(汗) でも、そのお陰で? 面白い体験が出来ました。
間違って電話をかけてしまった、その5分後、ようやく平常心を取り戻した私は、一つひとつの番号を確認しながら電話すると、2、3回の呼び出し音で母が電話口に出ました。 元気な声です。 間違いなく母です。 ・・・で、間違ってかけてしまった電話の話をすると、
「こっちには あんたから電話なんてなかったよ。 〇〇ちゃんも(叔母の名前)も 電話には出てないって」
「だから あたしが間違って全然関係ない熊本の何処かの家にかけてしまったんだってばぁ~ でも相手は熊本弁じゃなくて、標準語だったんよ。だから 余計に気付かなかったわ。 普通、熊本・鹿児島はイントネーションですぐわかるのにね」
オレオレ詐欺にだまされた方ほど、騙される前は 「身内の声が分からない訳がない」と言うらしいですが、今回、私も思いました。 「風邪ひいたんかな? 声が小さいなぁ・・・」って勘違いすることも 想定内のことです
知らない市外局番の電話を受けて、「はい」だけだったとはいえ・・・まぁ、相手の方も
「もしや オレオレ詐欺のおばさん版が流行りだしたのか」
と、警戒されたかも・・・ですねぇ…
気付かずにやっちゃいました。 オレオレのオバサン版電話(爆)
ところで 母の帰宅日は 「お天気が雨の予報でよろしくない」という理由で、数日、先に延びることとなりましたとさ。
追伸: イチロー選手が王さんに 非通知でケータイに電話したところ、(内心、でないだろう。非通知出し)と思ったら、
「はい、王です」 と電話に出られ、やはり世界の王は違う、感動したと話されていたのを ふと、思い出しました
おっと、それよりも 番号は押し間違えないよう気を付けます。