日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

前回の続き…北九州伯林的管弦楽団☆

2017-01-09 16:04:32 | Weblog

今年も行ってきました☆北九州伯林的管弦楽団 

↑こちらは昨年のコンサートの様子 (焼きうどんの秘密が分かります?)

 

いよいよ演奏会後半です!

● ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・シェスタコーヴィチ交響曲 第5番二短調 作品47

恥ずかしながら、作曲家名すら聞いたことがなく、この交響曲も初めて聴きました。作曲家は1906年生まれ、1975年に没しており、「現代音楽」の部類に入るそうです。(注:プログラム筆者さんによると、『20世紀後半以降に作られた西洋クラシック音楽は日本人が作曲しても「現代音楽」と呼ばれ…」るそうです。ちなみにロックやポップスは、「現代音楽」)ひらがな「の」があるか、ないかで、随分と違うものです。

第一楽章を聴いていると、なんだか真っ暗な地下道を手探りしながら歩いているような音楽だな…と思いました。全く地上の光が漏れてもこない、時折、冷たい地下水が、頭上から頬や頭のてっぺんに、何の予告もなしに、ぽとん…と落ちてきて、悲鳴を上げる、そんな曲。他の方がどう感じたかは分かりませんが、私が想像したのは、そんな重苦しい世界でした…。

やがて、遂、先月までNHK総合で毎週日曜11時から放送され、好んで観ていたロシア文学、トルストイ:著「戦争と平和」で描かれた戦場の世界、19世紀前半、ナポレオンがロシアへ軍を進める場面が目に浮かびました。「この曲、戦争と平和の後半で描かれる世界にぴったりな交響曲だな…」と。「戦争と平和」は19歳の時、読みかけて挫折した小説です。映像であれば、きっと分かりやすいだろうと、ドラマを観ていた私でした。貴族社会の崩壊、戦場へ赴く主人公ピエール、最後はナターシャと結ばれ家族と共に農園でランチを楽しむ…体制に翻弄されながらも、力強く生き抜くピエール…のどかな日常に人々の幸せはある…20年以上かけて、やっとトルストイの言わんとしたことが見えてきたんだっけ…でも、まだ原作は読んでいなかった。その内に…と、次第に演奏を聴きながら、「戦争と平和を今年は読むぞ!」と決意する…音楽にはやはり、人に何かを決意させるだけの力がありますよね。

 

本当は全文、ここにご紹介したいのですが、いつの日か、プログラムノートが一冊の本にまとまることを願って…ここでは要点だけを~

D.D.ショスターコーヴィチは、「赤いモーツァルト」とも称され、当時のソビエト連邦政府が全ての芸術家に求めた「人民にわかりやすく、そして、革命国家は勝利に向かって前進するのだ!」を表向きは表現しつつも、本来自由であるべき芸術的志向までも管理しようとした体制を揶揄するという離れ業を具現化しています」(2017年度1月 プログラムノートより)

コンサート後半は、19世紀まで時空を超えて歴史の旅へ出た気分。今回の北九州伯林的管弦楽団による演奏とプログラムノートから学んだことが、そうさせたのです~ 音楽、時代的背景(歴史)、文学…となんて濃厚な時間の過ごし方‼

昨年は、友人の影響で、「古代ローマ帝国」そしてローマ亡き後の地中海世界に関する本を全部で50冊完読したこともあり、完全無知からほんの少しだけ、ヨーロッパ史を知ったことも音楽鑑賞に少なからず影響しました。世の中、知らない事だらけで、いくら時間があっても足りないですよね。

 

 ところで~

昨年の観衆は、中高年の方が多かったのですが、(北九州市の人口の半分は65歳以上なので、まぁそうなるでしょう)

今年は幼児のお子さんをあやしながらコンサートを聴いている若いお母さんの姿を見かけたり(或は話し声が聞こえたり)、熱心に聴いている小学生や中学生そして家族の姿も目立ちました。勿論、昨年同様、20代~30代くらいの若い女性が独りで聴いている姿もちらほら。2か月ほど前、たまたまECCのレッスン中、どんな音楽を何処で聴くか?というテーマになった際、北九州伯林的管弦楽団の新春コンサートを勧めました。「黒崎ひびじんホールは、ここから近く、フルオーケストラ演奏は迫力満点で、いいよぉ~。是非‼」と…。実は私も甥っ子が2、3歳の頃、オーケストラ演奏を聴かせられたらいいなぁと思っていました。Eテレの「クインテッド」という人形のオーケストラ演奏番組が当時、甥っ子のお気に入りで、毎回バイオリン演奏をまねていたからです。この番組の指揮は宮沢あきらさん。「バイオリンやりたい!」という当時3歳の甥っ子に、「ピアノなら…(でもバイオリンはお金持ちしか…)」と、その頃、思ってしまいました。しかし、あの日から10年以上たって、「実は初期投資が最もかからない楽器がバイオリン(メーカー品でなければ7千~8千円程度。50万はするピアノより始めやすい」のだと初めて知り、「しまったー」と思ったものです。本人の希望通り、バイオリンを買ってあげたら良かったなぁ…と。後の祭りですが。

テレビ番組でも、これだけ幼児の心をくすぐるオーケストラ演奏。生演奏を聴かせたら、どれだけの良き影響を及ぼすことでしょう~ しかしながら、幼児はなかなかフルオーケストラ演奏を聴く機会には恵まれないと思います。だって、幼児不可、となっている演奏会が殆どですから…。泣いたりぐずったりして、他のお客様の迷惑に…ということで、そのようになっているのは理解できるのですが、やはり残念…。ところが今回、将来性のある子供達がご家族と一緒に会場に来ている姿を昨年より多く見かけ、こちらまで嬉しくなった次第。この中から、「楽器を始めよう」と思う人が出てくる可能性も…。幼児も入場OKという寛大なコンサートを開催して頂いて、この点でも北九州伯林的管弦楽団の皆様に感謝 世紀の巨匠が生まれるかも

昨年までは気付きませんでしたが、「後援:北九州市・北九州市教育委員会」とあります。昨年もそうだったっけ?と、たった今、昨年のモスグリーンのプログラムを取り出してみたところ、昨年も市と教育委員会後援でした! それならば 尚更、お子さんたちの参加大歓迎ですよね。

 

 もう一つ、昨年と大きく違っていたこと!それは…

「なんだ、今回の指揮者は中田さんじゃないんだ…

と、がっかりしていた母。私も同じことを思いました。

「昨年の演奏と解説、凄く良かったよね」と。

でも。アンコール曲は、「ハンガリー舞曲 第5番」

物凄く良く知っている曲です。昨年、いや一昨年? エレクトーンでこの曲を弾きました。早いので最初、苦労しましたが、大好きな曲の一つです。指揮者でこんなに変わるものか…とビックリ 耳慣れた曲も、まるで違う雰囲気で楽しめました。楽団のみなさんも、楽譜をチラ見出来ない(あんぷされているとしても)指揮棒が魔法の杖に見えた瞬間が何度もありました。オーケストラ演奏の音全体を すう~っと魔法の杖で吸い込んだり。その直後、観客の方を振り返り、にこっと笑ったり。私達、聴いている方も、どっと吹き出したり これまでにテレビでNHK交響楽団等が演奏するのを聴いていますが、全く新しい「ハンガリー舞曲」楽しかったです 会場の雰囲気…とても私のつたない文章では表現しきれませんので、来年は是非、会場へ足を運んで下さいませ。

 

最後に…。

今年も素晴らしい演奏、笑いながらも多くを学べるプログラムノートの筆者の方、ありがとうございました。 ホームページがない方が、年に一度の七夕様みたいで、それはそれでより楽しみが倍増するため、良いかも? 

 

Comments (2)
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今年も!行ってきましたっ!北九州伯林的管弦楽団♫

2017-01-09 01:36:36 | Weblog

北九州伯林的管弦楽団!!!

↑↑ 上記は今から2年前、私がどのように北九州伯林的管弦楽団の皆様と運命的に出会ったのか?、について熱く語っておりますので、興味がある方はどうぞ~ ちなみに昨年もコンサートにお邪魔しました。よって今年は3度目‼ 実はですね…すでに二か月程前から、検索ワード、「北九州伯林的管弦楽団」でこちらのブログへ辿り着く方が多くおられ、とうとう 「・・・楽団の皆々様へ」というメッセージ(注:向かって左のメッセージ蘭から、メール送信が出来るようになっております)まで、私に届く有様… 私のつたない記事に数行目を通して頂けたなら、決して私は団員ではなく、一人のファンにすぎないのだと分かる筈なのですが… 間違いで受け取ってしまったメール、その内容とは、

「団員の皆さまお揃いのユニフォームをお作りになりませんか?」というものでした… 

今日、頂いたプログラムにも、「ホームページも無い…」と記されていましたが… 

 

だからといって、わたくしなどのブログ宛に営業が舞い込むなんて、びっくりぽん‼ わたくし、決して 北九州伯林的管弦楽団さまの窓口とはなっておりませんので…すみません!  あ~どうしよう、もし勘違いされてファンメールでも舞いこんだりしたら… 返送する術もなし! なにせ、北九州伯林的管弦楽団さまったら、これだけの人気者であるにも関わらず、公式HPをお持ちでないので…コマッタ

 

終演後、モーツアルトやバッハのように毛が生える育毛剤やベートーヴェン御用達のデジタル補聴器(…30代まで普通の風貌だった彼の写真を思い出したっ!)等々、高額商品がステージに並べられることもなく、 (←詳しくはココクリック‼)

買わねば外へ出してもらえないってこともなく、オケオケ詐欺どころか、心にクラシックの栄養注入‼!たっぷり、お得感いっぱい満杯状態で帰宅の途に着きました。今年も北九州伯林的管弦楽団紹介~及びご挨拶から、にんまり笑わせて頂きました。 がははっ、ではなく、あくまで上品ににっこり 何の気なしに、そこら辺のパンフレットを読むような気持ちで読み始めたら、自分がいる場所も忘れて吹いてしまうのですが、もうすでに3度目。それなりに免疫ができ、面白いことは分かっているので、場をわきまえる余裕もできました。

 

まず、一曲目は… R.デムチシン:交響詩 〝平和″

初めて聴く曲です。作曲家名も耳にしたことがありません。それもそのはず。戦後生まれ(1948年) 私の母と同世代です。曲はタイトルの通り、とても平和で牧歌的な曲だと思いました。初めて聴く曲というのは、耳が慣れていないため、何とも言いようがないものなのかもしれません。初めて真田丸の主題歌を聴いた日、バイオリンのソロがずっと続くのかぁ…もっとフルオーケストラを生かした方が…などと思ったものです。聴けば聴くほど味が出る、スルメのようなその曲は、回が進むにつれ、私のお気に入りになりました。要するに耳が慣れたのです。交響詩 平和も、2回、3回と聴けば聴くほど味わい深くなる曲なのでしょう

次に演奏されたのは、Mozartの交響曲 第29番 イ長調

指揮者は一曲目を作曲したR.デムチシン氏の息子さんですよー 1984生まれのタラス・デムチシン氏。指揮棒を振りながら、ジャンプしたり、オーケストラに向かって ぐよ~~んと屈折したかと思うと、後ろ向きに反っくり返り、はたまた指揮台から足を踏み外すのではないかと心配になるほど踊りまくり、軽快なモーツァルトの世界を表現されていました。若く、おふざけ好きでちょっとヤンチャな雰囲気の頃のモーツァルトが自分も楽しみながら作曲したのでは?と思わせます。とにかくポップで楽しい曲に、観客である私達もウキウキ。 ちなみに、プログラムノートには、「ハッピーで、キャッチーで、グルーヴィで、とってもポップな曲です。」と、ポップな文体で紹介されています。 更に、「1990年代の日本で流行ったピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターに代表される渋谷系ミュージックを彷彿させますが、もっと昔、モーツァルトが1773年から翌年にかけて書き上げた9つの交響曲の1つです。」とあります。ピチカート・ファイブって何? フリッパーズ・ギターって 90年代の半分を海外で過ごした私には…??? ちょっと気になるので、筆休みをし、検索してみました。日本のバンドなのですね。当時はまだ今程インターネットも普及していませんでしたし、日本の音楽情報が自分に届くことは、ほぼなかったですねぇ。これらの渋谷系バンドが日本で活躍する200年も前から、モーツァルトは時代の先端を行く楽曲を生み出していた! 確かに日本語の歌詞をつけて歌っても違和感なくお洒落かも… (PS 頭の中でグルグル回る麺類の中に、1番に来るべき きたきゅう名物、焼きうどんが入っていないのは…残念‼)

 

ここで15分の休憩。よって、私も休憩といたします。続きは また…

 

 

 

 

 

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