4日間に渡り、少しずつ読みました。常に2~3冊、読みかけの本があるのですが、「新・風土記」は、どこから読み始めてもOKな半面、一気読みするタイプの本ではありませんので なんと526ページです! ハードカバー製本です! 分厚いです❣ でも、かなり読み応えあり!です。 自分が住んでいる土地から読み始めるのもあり、ですが、取り合えず最初のページから読みました。第一章は、五幾 (大和国、山城国、河内国、和泉国、摂津国)
そうです! 明治維新前の、昔の日本地図ですね👍 井沢さん曰く、県民性を語るより、
「一千年以上前から存在しているお国柄の気質を語る場合、日本古来からの国【途中、分かれたり色々あるが】で捉えた方が良い?」
シドニーのお土産屋さんで働いていると、日本人観光客から
「お国は何処?」と、質問されたことがありました。思わず、
「日本です」と答えると、
「日本は分かってる。日本の何処? お宅も東京?」
「いいえ、福岡です」
「福岡って、九州の? (他に何処に福岡がある!?)訛ってないね!」
私に質問された方は、ご年配(自分の両親くらい)でした。
この年代以上の人にとっては、今も 昔の「国」の感覚も残っているのかも。
少し地元について書いてあったところを紹介すると、
筑前国(博多など主要部)、筑後国(柳川など南西部)、そして自分が暮らす豊前国(中心地の小倉城~城下町)関門海峡という要衝を守る軍事基地として、武士の街というイメージ。保守的な小倉・豊前に対し、革新的な博多・筑前。
ご当地で有名なのは、剣豪、宮本武蔵。ご当地作家、火野葦平(あしへい)『花と龍』に登場する玉井金五郎;気は荒く、がさつだが義理と人情に篤い。同じくご当地作家、五木寛之「青春の門」 214ページまとめ
松本清張、漫画家、松本零士さんも…豊前国の人。三谷幸喜さんは福岡だけど、どのあたりなんだろう?
うー--ん、やはり「県民」より60以上ある「お国」の方が、土地柄やお人柄が見えてくる⁉
今から12年程前、『東京ルール』『大阪ルール』『名古屋ルール』etc 本が流行したこと、覚えていらっしゃいますか? 書店へ行けば、平積みされていました。 地元の『博多ルール』については、シドニー時代のホストファミリー、つまり、下宿人であった、トオルや雄一郎の名前まで登場し、詳~しく、実体験も交えた本の感想を書いております👌 興味がある方は、どうぞ~ 自分で言うのも何ですが、面白いです。はっきり言って30代の頃の自分の方が、文章力あったと思うし…💦
東京土産、福岡土産!?
ところで井沢さんの初歴史ミステリー『猿丸幻視行(げんしこう)』、江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューされたのですね。158ページに書かれてあり、( ..)φメモメモしました👍
井沢さんの『新・ニッポン風土記』には、武田信玄も愛読したという『人国記』(著者不明)からの引用が度々登場します。辛辣なものが多いのですが、中にはその通り!と笑えるものも…(具体的には書けない💦)
最後に。井沢さんのご友人で、一流作家さん(名前は記載されておらず)の体験談を~
「〇〇さんが〇〇賞を受賞したらしい」と、聞けば、九州あたりであれば、地元が大いに盛り上がり、お祭り騒ぎになるだろう。しかし、彼の地元では、 「あの賞も大したことねぇな!」という反応が返ってくるらしい。しかも、一人や二人ではない反応だというから…驚いた! (序章より~)
補足ですが、かなりの部分は、『逆説の日本史』シリーズの方で詳しく書かれた歴史です。「詳しくは、「逆説の日本史①巻をお読み下さい」といった記述が結構あります。 二十数巻まで現在、刊行されていますが、分厚いシリーズすべてを読む時間が取れない方、『新・ニッポン風土記』で、大まかに重要な部分を知ることが出来ますよ👌
(今年84冊目)