20年以上に渡って連載されてきた、美味しいコーヒーの入れ方シリーズ。途中まで読んで、終わっていましたが、偶然、最終巻である、『ありふれた祈り』が2020年に文庫で発売されていたことを知りました。
主人公であるショーリが大学生、恋人かれんが高校美術教師を辞め、実の祖母がいる施設で介護福祉士を目指して働き始め、遠距離恋愛が始まる…というところまで読んでいたっけ。
ある日、ショーリは手にした荷物を持ったまま階段から足を踏み外し、その先にはマスターの妻(妊娠7か月)の妻がいて… 流産。
逃げるようにオーストラリアへ~
生まれてくる筈だった 豆ちゃん(赤ちゃん)は、恋人かれんと、彼女の兄であるマスターにとって、大切な身内となる筈だったことを知っていたショーリ。 ショックはあまりにも大きく、自分を責め続け…
どのように彼が立ち直っていくのか、真実から目をそらせず、マスターやかれん達と向き合うのか…
弟、ジョーが橋渡し役となり、また、オーストラリアでも癖がある人々と汗を流して働く内、止まっていた時間が動き出すのですね。
最終巻の背表紙
恋の相手に嫉妬していた、あの頃の悩みなんて、なんてちっぽけだったんだろう、そんな風に思うショーリの台詞があります。
確かに第一巻のタイトルは『キスまでの距離』
高校生と5歳年上の従妹との間の純愛シリーズとしてスタートしたことを思い出すと、ここまで長く物語が続き、途中、東日本大震災を経て、(シリーズに直接出てはきませんが)作者自身にもかなりの影響を与え、最終シリーズが出るまでに7年の間が空くことになろうとは…
「ありふれた祈り」の表紙の写真だけ取り損ねておりますが、かれんがショーリと手を繋ぐ後姿…(ただし、ショーリの絵はない、手だけ)
遂に帰国し、親族と向き合うショーリの姿を 途中で頓挫していた読者がいたら、読んで欲しいですねぇ。ここまで8冊!
同じ作者による上下巻、『ダブルファンタジー』
表紙を出すことも恥ずかしくなりますが… 主婦の浮気(本気)物語…ギャップが…❣ 香港が舞台に代わってから、珍しい海外での習慣などは面白かったです。 ここでは多くを語らず…
ここまで10冊❣
父の誕生日を祝い、てんぷらのふそうへ。
翌日、日曜日には、ECCジュニアの研修後、ケーキを買ってお祝い。
3700円の価値がある美味しさでした。
電車での移動中、そして翌日、職場での昼休みを利用して読み終えた一冊がこれ!
『本棚からボタ餅』 岸本葉子
本の紹介エッセイですよー 癌患者の闘病記についても書いているのですが、その2年後に自らも癌に… 「まさか自分が…!」その「まさか」が起こり、実際に向き合う際、役立った… まさにボタ餅が…と前向きに捉える著者。
他に印象に残ったものは、地図の研究をしたり、物と人との関係を論じたり… 普段はまず、選ばないだろうと思う本からも思わぬ発見があり、棚からボタ餅って、こういうことだよなぁ~と思ってしまう。
ただ、「戦争がない平和な時代を自分が生きて…」というクダリ。発売は2001年。確かに平和な世界だった… まさか20年後の世界がこのように変わっていようとは… 今日出来る事は今日の内に。自分の明日はどうなるか分からない、と最後にしんみりして読了。
ここまで11冊。
(今年、189冊~200冊、そうです!遂に今年度200冊達成!🤩)
なかなか忙しくてブログ記事にする暇が無かったのですが、読書は続けておりました。 コメント欄は今回、閉じておきます~