健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アラジン1

2010-06-08 08:07:14 | 研究
アレルギー反応を抑制する。そんな画期的な薬品の開発が実現するかもしれません。昨日、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンなどの物質を生産して放出する「肥満細胞」の表面にアレルギー反応を抑制するタンパク質があることが発表されました。「アラジン1」と命名このタンパク質の働きを高めることができれば、アレルギー反応を引き起こすきっかけとなるヒスタミン放出を抑制することができるというのです。したがって、ヒスタミンが関与するアレルギー反応が抑制できることになります。花粉症に悩む者にとって朗報です。毎年のように悩まされ、今でこそ違和感はさほどなくなりましたがずっとマスクを着用し続けなければならない苦痛から解放されるかもしれません。
ある反応を促進する物質と抑制する物質、これらの両方が同じ細胞に存在したということも注目すべきでしょうか。生理学的に考えると別々の細胞により制御されるよりも非常に合理的なシステムであると考えられます。次は細胞機能がどの様に制御されているか、その仕組みを明らかにすることになるのでしょうか。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする