健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

朝鮮学校無償化へ

2010-08-04 07:55:21 | 日記
「高校無償化」を朝鮮学校へも拡大することに決まったようです。現在は、全国の朝鮮学校を「高校無償化」の対象から除外していますが、この措置を解除する方向で最終調整に入ったそうです(ASAHI.COM)。基本的に、私立高生と同じように年約12万円、低所得層は倍の約24万円を上限に助成するということです。ちなみに、無償化対象となる朝鮮学校は全国に10校あり、生徒は約1900人だそうです。今年度予算としてすでに組み込まれているようで、認められればすぐににも適用できるようです。円高状態が続き、有効な経済対策も打てない状況にある中、もう一度税金の使い方をきちんと考えるべきではないでしょうか。というのは、国立大学法人への交付金は毎年減らしています。こうした流れを受けてか、2011年度予算の概算要求基準に、文教・科学振興費を含む政策的経費の「一律1割削減」が盛り込まれました。この削減額は試算によると約927億円となり、2010年度までの7年間で削減された交付金の削減額830億円を上回るものとされています。仮にこの削減を授業料収入でまかなう場合、学生1人あたり年23万円の値上げとなるそうです。また、研究経費を削って捻出する場合、研究経費は現状の32%減の約1954億円となり、大学の研究機能が停止することになるそうです。そして特定大学に対して交付を停止した場合、大阪大学と九州大学の2大学を消滅させるか、地方大学や小規模大学27大学を消滅させる規模となるそうです。高校無償化と大学交付金の在り方に相当矛盾があるような気がしてなりません。貴重な税金の使い方として、何が最も望ましいのか。将来の日本を持続的に繁栄させるにはどうすればよいのか、しっかりとした議論を望みたいです。
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