健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

新たな治療法の開発へ

2010-08-06 06:50:47 | 研究
線維芽細胞に心筋細胞で活発に活動している14の遺伝子のうち、特定の3つの遺伝子を導入することで心筋細胞が作れたそうです(ASAHI.COM)。もちろん、作られた心筋細胞は拍動し、その細胞を心臓に移植しても、iPS細胞のようながん化は見られなかったというのです。材料となる線維芽細胞はどうやらどこからとってもよさそうのようです。これは画期的かもしれません。他の細胞もひょっとして同様の方法で作成可能かもしれません。だとすると、iPS細胞はもはや必要ないということになるのではないでしょうか。ちなみにこの細胞は「誘導心筋細胞(iCM細胞)」と名づけたられたそうです。また、慢性中耳炎やけがで破れた鼓膜を、手術せずに再生させる新たな治療法が開発されたというニュースも。この方法は、破れてできた鼓膜の穴の周りをメスでわずかに傷つけた後、細胞増殖を促す物質を染み込ませたゼラチン製のスポンジを詰め、生体接着剤を数滴振りかけるというものだそうです(YOMIURI OLINE)。この方法は、鼓膜にわずかに存在すると考えられる組織幹細胞を利用したものと考えられます。この方法では、外来で約10分の処置で済み、完治までの期間も約3週間と短いということです。これまで、患者53人のうち52人の鼓膜が完全に再生したそうです。
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