健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

理系博士をどう生かす

2010-09-06 08:38:04 | 研究
理系博士が社会で幅広く活躍するための方策を調べようと、若手研究者らで作るNPO法人「サイエンス・コミュニケーション(サイコム)」がインターネットでアンケートを始めたそうです(YOMIURI ONLINE)。博士号を取得しても定職に就職できずに不安定な生活を送る研究者が多いのが現実です。今春、理工系の博士課程修了者の就職率は前年比3ポイント減の66%で、期待される民間への就職は増えていないということです。この66%という数値には、ポス・ドクが含まれているのかもしれません。ポス・ドクは期間限定の職で、期限が来る前に、別のポストを探さなければなりません。さて、サイコムでは、研究以外の道に進んだ人たちの声を集めるそうです。アンケートでは、博士号が研究職以外にどう生かされているかや、博士号取得前に知っておきたかったことなど、若者に向けたメッセージを聞くそうです。サイコムの理事の一人は博士号を取得後、現在は製薬会社の販売支援の仕事に就いており、「科学的な知識や経験を生かす仕事は多くあるはず」と話しているそうです。でも、採用側は必ずしも博士取得者を求めているとは限らず、なかなか難しいのが現実だと思います。
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